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kintone制限値チャレンジ2 – アプリの制限値

今回調べたこと

制限値を超えるアプリ作成について

アプリを公開しているかどうかに関係なく、制限値を超えたアプリの作成しようとするとエラーが表示されて作成が中止されることがわかりました。

[アプリの作成]メニューをクリックした直後にエラーメッセージが表示される

スペースの復旧時にそこに含まれるアプリの復旧条件について

スペースの復旧を行っても、未公開のアプリは復旧できないことがわかりました。

kintoneのヘルプより

調べた理由

kintoneのヘルプを見ると、作成できるアプリの数には制限があることがわかります。スタンダートプランの場合は1000個まで、ライトプランの場合は200個までとなっています。

でもこのヘルプだけでは、実公開のアプリは1000個に含まれるのかや、制限値を超えるアプリ作成操作をした場合にどんなことが起こるのかがわからないので、制限値を超えた場合の動作を確認することにしました。

確認方法

後でアプリを削除するときの為にスペースを作成する。

500個のフィールドを作った時は、アプリを削除するだけで良かったのですが、複数のアプリを一括で削除するメニューはありません。そこでスペースを作成してそのスペース内にアプリを作成することにします。作成したスペースを削除すればそこに含まれるアプリも削除されるので、手動でアプリ削除を行う必要がなくなります。
(この方法はTwitterでケンタロウさんに教えて頂きました。感謝感謝です☆彡)

ポータル画面のオプションメニューから[スペースを作成]メニューをクリック
[スペースの作成]ダイアログで[はじめから作る]をクリック
[スペースの作成]ダイアログの[基本設定]タブでスペースの名前を指定し[保存]ボタンをクリック
プログラムで使う為、URLからスペースとスレッドの番号をメモしておく

プログラムでアプリを作成する

1000個のアプリを手動で作成していたら、体力がもたないので、フィールドの制限値を調べた時と同様に、REST APIを使ったプログラムを実行してアプリを自動作成しました。使ったREST APIについては下記リンク先に詳細が記載されています。

今回用意したJavaScriptのプログラムは下記となります。

このプログラムでは kintone のレコード一覧画面にボタンを配置し それをクリックすることで 1000回の繰り返し処理を行っています。繰り返し処理の中身は以下のようなものです。

前の手順でメモしておいたスペース番号を29行目に、スレッド番号を30行目に指定してます。
  1. 繰り返し回数に応じた連番を用意する。

  2. その番号でアプリの名前を準備する。

  3. REST-APIを使ってアプリを追加する。

  4. エラーが発生したら、その時点で処理を終了する。

このプログラムを実行することで、約1000個のアプリを作成することができました。(※使っていた環境に16個のアプリがあったので、実際には1000回手前でエラーが発生し、処理終了となりました。)
その後、[アプリ管理]画面でアプリ数を確認するとちゃんと1000個となっていました。

[アプリの設定]>[JavaScript/CSSでカスタマイズ]画面で用意したプログラムをアップロードし、[保存]ボタンをクリック
アプリを公開
ログが見えるように開発ツールのコンソール画面を開いておき、[アプリ追加]ボタンをクリック
アプリ上限までアプリが作成されたのでエラーダイアログが表示された
ポータル画面の[設定]アイコンをクリックし[アプリ管理メニュー]をクリック
アプリ数が1000になっていることを確認

確認 - 1001個目のアプリを作成できるか

ポータル画面からアプリの作成操作を行ったところ、[kintoneアプリストア]画面に移動する前に「アプリの数がライセンスの上限を超えています。」とエラーメッセージが表示され、作成出来ないことが確認できました。画面が切り替わらない為、”ひとまずフォーム作成だけしておいて、他のアプリ削除が出来たら、作成したアプリを公開する…。”といった使い方は出来ませんでした。

また1000個のアプリはいずれも公開前となっていることから、アプリ数は、公開中かどうかに関係なくカウントされることが確認できました。

ポータル画面の[オプション]メニューから[アプリを作成]をクリック
画面上部にエラーメッセージが表示され、[アプリストア]画面には移動できませんでした。

確認後に行ったこと

スペースを削除したら、そこに含まれるアプリも削除できるか

スペース管理画面から該当するスペースの削除操作を行うことでスペースが削除されました。同時にそこに含まれるアプリも削除されました。

ポータル画面の[設定]メニューから[kintoneシステム管理]メニューをクリック
システム管理画面で[スペース管理]をクリック
スペース管理画面で対象スペースのごみ箱アイコンをクリック
ダイアログで対象スペースを再確認し、[このスペースを削除]ボタンをクリック。スペースは削除してから14日以内なら復旧できるのですが、条件によって復旧できないものがあるので、違うスペースを削除しないように注意しましょ。
アプリ管理画面を確認すると、ちゃんとアプリ数が元に戻っていました。

スペースを復旧したら、そこに含まれるアプリも復旧できるか

次に初めてスペースの復旧操作をやってみました。「復旧」操作ですので、そこに含まれるアプリも復旧できるのかと予想していたのですが、プログラムを実行する為に用意した[アプリ自動作成]アプリのみ復旧ができ、残りのアプリは復旧しませんでした。

どうやら、いくつかの条件を満たしていないとアプリは復旧できないようです。

kintoneシステム管理画面で[アプリ/スペースの復旧]をクリック
[アプリ/スペースの復旧]画面で復旧するスペースIDを入力し、[復旧]ボタンをクリック
復旧されるスペースを確認し、[このスペースを復旧]ボタンをクリック
スペース管理画面を見るとちゃんとスペースが復旧してました。
もちろんアプリも・・・って思っていたら、アプリ数が1つしか増えてません。なぜ???
ヒントは使っているREST APIにありました。"preview"だとダメなの?

なぜアプリは復旧できなかったのか

ヘルプを調べてみたところ、次の記載がありました。

「アプリの作成を開始してから、公開せずに削除した場合は復旧できません。」

まさしくこの注意書きとおりで、使用したREST-APIが公開前の状態でアプリを作成するものだったため、自動作成したアプリは公開しておらず復旧できないものでした。

kintoneのヘルプ。公開してないと普及できないらしい。
確認のため、もう一度上限までアプリを作成。アプリ管理画面でアプリ数を確認した後、最後に作成された[アプリ_983]の[設定]アイコンをクリック。
[アプリを公開]ボタンをクリック。アプリ_983だけ公開にして他のアプリはそのまま。
もう一度スペースを削除
削除したスペースを復旧
アプリ_983が復旧しました!やはり公開していれば復旧対象になるってことですね。

さいごに

フィールドの制限値の場合は、フィールドは配置できて、保存時にエアーとなったのに対し、アプリの制限値の場合は、[アプリの作成]メニューをクリックするだけでエラーとなることがわかりました☆彡 ちょっとだけ挙動が違うんですねー☆彡

(さて次は何しよっかなー。)


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