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僕はそのPaywallを越えない

世の中でサブスクリプションのビジネスモデルが溢れかえっている。
音楽、映像、音声、家電、文章、etc…ありとあらゆるものが。

こんなに世の中でこのビジネスモデルがメインストリームになるなんて当然想像もしなかった。

インターネットの登場によって物理的距離は意味をなくし、事業者は誰もが消費者、それも個人を対象にアプローチできるようになった。
それによって個人は自分の意志で選びたいものを採択できるようになった。

大企業はマスで取りに行くことが容易ではなくなったことから、個人が選べるバリエーションをその分増やし、その購入方法を割安に見える定額制にすることで再び客数獲得し、ビジネスとして成り立たせる方法を取らざるを得なくなった。
これが、サブスクリプションモデルの乱立につながっている。

サブスクモデル自体はポジティブに捉えられる部分は大いにあるし、Amazon Prime Videoの加入者数は1460万人と聞けばどれくらい世の中で受け入れられているかは考えるまでもない。

ただ先日、ワールドビジネスサテライトというニュース番組を観ているときに、東京の30代くらいの若者に、「月どのくらいサブスクに払っていますか?」と質問をしていて、その若者の回答は「15,000円くらいですかね」と答えていた。それを観ていてとてもビックリした。

つまり彼は年額で18万円を支払っていると考えると、物質的にものを得ずにその額を支払っているのだと思うと、正常に物事を判断できているのかと勝手に不安になってしまう。(余計なお世話だ。)

私はと言えば、NHK受信料(1,225円)、Newspicks(1,250円)、Note(500円)、以上なので2,975円だ。年額で約36,000円くらい。
それでも払っているなと感じている。
まだ学生時分まで物質的な物の価値がヒエラルキーにおいて圧倒的に頂上に君臨している時代(1990-2005年)に人格形成をされたせいか、自分で所有できないものに定額で支払うという価値観にどうも抵抗がある。
こちらの使用量の有無に関わらず、同じ金額を取られるというのがなんとも解せない。
後ろ向きな性格もあってか、「なんか、、なんか損する気がするーっ!」が気持ちとして先立ってしまうのです。(だから、映画をストリーミングサービスで観るときは、毎回スポットで支払っているし、音楽もいまだに1曲ずつ購入している。)

これだけ色んなジャンルのものが単独でサブスクリプションモデルとして立ち上がっていけばユーザーは方々に支払うことになり、当然コストは膨らんでいく。規模の経済が生まれず、コストは下がっていかない。
これでは、ユーザー側の財布が持たない。
こんな世界観は長続きしないと思っている。

それを考えれば、巨大企業が統制してくれる世界観の方が、イチ小市民としては享受できるものが多くあった気もしてくる。

いずれこの世界観は必ず破綻していくので、いましばらく享受できる価値は少なくても、サブスクに支払う費用は抑えようと思う今日この頃です。

本当は、アマプラもネトフリもDisney+で映像を心ゆくまで楽しみたいし、noteでけんすうさんや五味さん有料noteを読んで学びたいが、自分が使えるお金は有限なのだ自分で自分を制しながら、Paywallの前をうろうろして床につく毎日を過ごしています。

なんだかモヤモヤしてヤキモキしていたので、思わず思いの丈を叩き込んでしまいました。寝ます。

おわり

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