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三度の飯より映画好きな私のとっておきファイブ| shout out to movie

三度の飯より映画が好き!な、toothpastes magazine編集部・ユウナがit nowな一本から普及の名作まで幅広く映画を紹介するshout out to movie。本誌の映画遍歴フローチャートとはプラスに、さらに今お気に入りの5作を紹介してくれたよ。

こんにちは、toothpastes magazine・編集部のユウナです。
toothpastesの紙面では私の映画遍歴をフローチャートにまとめたのだけど、今回はお気に入りの映画を5本紹介します。邦画はあまり観ないので、洋画にかたよっているけど許してね。

1.「マリッジ・ストーリー」

- 2019 / アメリカ / Netflixで配信中

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愛し合っているのに、うまく嚙み合わなくなったふたりが離婚という道をえらんだ。円満に協議離婚するはずだったのに、弁護士を雇って解決に運ぼうとしたあたりから雲行きがあやしくなって、いつのまにか円満どころか勝ち負けの話に。

自分の心を守るために、思ってもいないことを言って互いを傷つけ合う、夫婦喧嘩のシーンは圧巻。彼らの口論をそばで見ているかのように錯覚して、まばたきも息をするのも忘れる。
ふたりの愛はまだ確かにあるんだけれど、だからうまくいくってわけじゃないのね。

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2.ウインド・リバー

- 2018 / アメリカ / U-NEXT,アマゾンプライム,Netflixで配信中

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深い雪に閉ざされた、ネイティブアメリカンが追いやられた土地“ウインド・リバー”で見つかった少女の死体。FBI捜査官と事件の第一発見者である地元のハンターが協力し、辿り着く悲しい結末。

アベンジャーズのホークアイとワンダじゃん!と思って観始めたものの、かなり重たかった。(鑑賞後しばらく閉塞感のある雪景色が頭から離れない)アメリカの闇と言われているネイティブアメリカン問題。池上彰さんが分かりやすく解説している記事があるので、気になったら読んでみてください。

映画の面白いところって自分がそのテーマに興味を持ったら、いくらでも知識を広げていける可能性が秘められていることだと思う。わたしは歴史の授業は大の苦手だったけれど、映画を通してなら昔からまったく苦にならず学ぶことができた。そうやって世界を取り込んで「知ること」で自分の選択肢を増やしていけたらいいな。

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3.セブン

- 1996 / アメリカ / U-NEXT,Netflixで配信中

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私のだいっっっすきなデヴィッド・フィンチャー監督作品。
その中でもとりわけお気に入りなのがセブン。七つの大罪(強欲・嫉妬・暴食・怠惰・肉欲・高慢・憤怒)に沿った猟奇的な連続殺人が起こり、ベテラン刑事と新米刑事が事件の真相を追っていく話。

終始ハラハラ、手に汗を握る展開が続き、最後は絶句。死体がわりとむごい姿なので、グロテスクな描写が苦手な人は無理かもしれない。でもこれを機に、フィンチャー作品にハマった方はぜひお話ししたい!

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4.彼の見つめる先に

- 2019 / ブラジル / Netflixで配信中

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ブラジル映画です!新鮮でしょう。目の見えない少年レオと、幼なじみのジョヴァンナ、それから転校生のガブリエル。透き通るような眩しい思春期の、とっても大切にあたためておきたくなるような尊い3人の関係。

キスシーンがほんとうに、胸がきゅっとなるの。でも、それを超えるくらいエンディングが最高に良いの。きっと優しい陽だまりに包まれたような気持ちになれる。もし心が疲れているのなら、尚のことおすすめしたい作品です。私のふわっとした文章、まるで伝わらないね。
「君の名前で僕を読んで」が眼福なら、「彼の見つめる先に」は心福というイメージでおねがい。

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5.インターステラー

- 2014 / アメリカ / Netflixで配信中

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編集長・カヅキちゃんが絶賛していたのがきっかけで観た。地球の寿命が尽きかけ、居住可能な新たな惑星を探しに宇宙へ。めちゃくちゃ難解な理系映画で、正直細かい用語は理解できないのだけど、おもしろくって夢中で最後まで観ちゃうんだからすごい。3時間もあるのに体感は1時間半。SF映画はあまり観ないって人にもおすすめしたい。傑作です。

カヅキちゃんの感想がとっても素敵なので抜粋。
『この感情すらも実は物質なのだとしたら。気づかないふりをしているけれど、実はすぐそこにある宇宙を漂っている塵に過ぎないのだとしたら、私の心は未だ見ぬ次元と星に繋がっているのだろうか』

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text by  ユウナ
1999年3月生まれ。toothpastes magazine編集部。飽きっぽいけど、映画と服はずっと好き。最近はドライマンゴーにもハマってる。

※この記事はtoothpastes magazine issue.01「強さとうつくしさ」に掲載されたものです。(2019年9月)