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「公立小学校」の今、昔・・・

小学校2年生の息子を公立小学校に通わせている。
それしか選択肢のない我が家のようなしがない中流家庭は10月より給食費が無償化されることに大喜びしているのであるが、「公」教育のいいところは「無料」というところだけなのだろうか?

実は18歳上の長女がいる。上と下の子の歳の差が18歳なのだが、別にステップファミリーではない。れっきとした私と夫の子である。私が25歳と43歳に出産しただけである。

上の子も同じ地元の公立小学校であった。18年ぶりに小学校に戻ってみると、校舎や体育館は変わらない。(もとから古びていた)無機質ではあるが丁寧なメンテナンスが施されていて、里帰りしたかのような安心感がある。
ハード(施設)面で18年前と大きく変わったのはICT教育設備である。全ての教室には電子黒板があり、入学と同時に一人一台のタブレットが配布されたのだ。
長女のときは、そんなものはなかった。
具合が悪いときはリモートで授業を受けることができる。コロナで急速に広まったようだが、これは大変ありがたい。

しかし、問題はソフト(精神)面である。コロナで運動会やプール、遠足や郊外活動などが中止や縮小となり、今年から元に戻す学校もあれば、そのまま縮小・見直しとなる学校もあり、うちの小学校は後者なのである。
どうやら決定権は校長にあるようで、うちの小学校の校長は慎重派のようである。

運動会といえば、6年生の応援合戦が花形で、上級生の迫力ある組体操などを見て『はやく6年生になってみたい』と思ったものであるが、うちの小学校の運動会は2023年10月であってもなお、低学年・中学年・高学年と3部にわかれて実施するというのである。当然見学の親も入替制である。
先生はそのほうが準備が楽だろう。正直親も楽ではあるが、上級生の迫力あるリレーや応援合戦も見たい気がする。なにより高学年のお兄ちゃんお姉ちゃんのいる家庭は、下の子にお兄ちゃんお姉ちゃんの雄姿を見せたかった、と言っている保護者が多い。
隣の小学校はコロナ以前のカタチに戻しているのに「なんで?」と思ってしまうのである。

もしかすると校長は同年代かもしれない。長女のときは校長先生といえば禿げ頭のおじさんで、会社の上司のような存在であったが、いまや夫の風貌は校長に負けない貫禄(白髪)である。
そういったこちら側の心境の変化もあるかもしれないが、校長の決定にどうも納得がいかないのである。
モンペにはなりたくないのだが、「学校行事アンケート」なるものが配布されたときに、お考えを問うたことがある。
回答はなく、昨年同様の実施となった。。。不満である。

とはいえ、公立小学校から私立小学校に変える気持ちはない。小学校のうちはコスパ重視と考えるからである。
長女は中学受験をし中学校から私立にいったが、小4からの中学受験塾の費用と私立中・高校~私立4年生大学(文系)卒業までの学費はトータルすると1500万円くらいであった。
定年が見えてきたうちの家計では、老後費用や親の介護費用も考えるとちょっと難しい。

やはり公立小学校のメリットは「無料」というところが現状か。
(アフターコロナの運動会に思うこと。へ続く)




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