【脱初心者】ブランディングの基本

元P&G石井賢介さんのYouTubeチャンネル MDマーケティング予備校で配信されていた動画を要約し、まとめていきます。
動画はこちら▼

ブランドとはなに?

ここで最初に考えることは、『ブランドと製品の違い』
例を上げると下記になります。

牛丼→製品
牛丼+うまい・安い・早い→吉野家

つまり、ブランドとは、製品+意味・約束

よくあるブランドに関する間違った認識が
・高級なもの
・一部の人が手に入れられるもの
ブランドを構築していった先にそういった結果になることが多い。

次にどこが付加価値となりお金を払う部分なのか考えていく。
車を事例にまとめるとこんな感じ

・日本車(トヨタ・ホンダ)
高機能で壊れにくいが、付加価値が少ない
・ドイツ車(BMW・ベンツ)
機能もある程度あり、付加価値がある
・イタリア車(ランボルギーニ・フェラーリ)
機能はあまりないもしくは尖っているが、付加価値がすごくある

見てわかるように金額の差は歴然で付加価値の部分にお金を払うということがわかります
具体的に付加価値とは何か考えると、その製品を買うことで得られる感情、感情報酬にお金を払っています。

ブランディングとは?

製品・サービスに狙った意味づけを行う作業のこと
消費者にどう思ってもらいたいのかを設計して作っていくこと

ものすごく単純なことのように見えますが、このブランディングという作業はすごく時間がかかるものです。
動画の中で挙げられていた事例のロレックスは1905年創業で今のブランド地位に至るまで100年以上の時間がかかっています。
そういった点からもブランドを作るというのは難しい。

ただし、これから会社を起こしてなにか製品を作って売っていきたいと考えている人にはブランディングをすることが重要です。
ビジネスモデルによってブランディングの考え方を分けて考えます。

①薄利多売の場合
薄利多売の場合は、たくさん売る必要があるので、たくさんのお店に商品をおいて貰う必要があります。
メーカーやすでに知名度があれば全国のドラッグストアやスーパー、コンビニなどで商品を扱ってもらえますが、小規模な事業者や知名度がない場合、そもそも取引してもらえない可能性が高いです。
そうなってくると、今からビジネスを立ち上げる場合、ハードルが高くなってしまいます。

②少量を高値で売る場合
多くの人は少しでも高く売りたいと考えると思います。
そうなったときに人がお金を払うのは付加価値、
つまり『意味・約束』の感情報酬にお金を払います。
この意味・約束を得られるようにするためにはブランドを作る必要があり、ブランディングに力を入れることが重要になってきます。

ブランディング広告or獲得広告

広告を打つ際にこの選択になることが多いのですが、すべての広告はブランディングに通じている
広告を売った結果が、多くの人にブランドを認知してもらえるような広告であったり、顕在化しているユーザーを獲得できるような広告なのかという話になる。
なので、そもそも広告はブランディングも含んだ上でどういった経営上の選択をするのかという点を考えていく方がいい。

リブランディングの危険性

ここまで話を聞いてブランディングを強化したい、もしくはブランドを新しくしたいという感情になりますよね!(私はなりました。笑)
しかし、リブランディングというのは間違った方向に行くと非常に危険です。
失敗事例として大塚家具を考えていきます。

・大塚家具の今までのブランド
会員制、中流階級から上流階級に上がった象徴的家具屋
自分だけのコンサルタントがついて回るサービスを受けられる
・大塚家具のリブランディング後
会員制を廃止、自分で家具を選んで買っていく
中価格帯〜低価格帯に変更

その結果、今までついていたユーザーが離れ、一般的な家具屋よりは価格が高いため、新規ユーザーもあまり取り込めていないという状況になっている。

リブランディングでやってはいけないことは、今のコアユーザーが離れないこと

その上でリブランディングでやるべきことは
・新しい約束・意味が加わる
・新しいユーザーが入ってくる
ということになります。

世の中に出ているリブランディングの成功事例は、今までのブランドを壊して、全く新しいことをして成功しました。というように見えているが、それを鵜呑みにしてしまうのは危険だと語っています。
失敗事例を調べた上で、リブランディングに取り掛かるのがいいそうです。


あとがき

今回もめちゃくちゃ勉強になった・・・感動・・・
そもそもブランドって1日で作ることができるものではないなと思いました。
製品・サービスの内容、働く人の考え方・立ち振舞い、広告・PR活動
ビジネスを行うすべてのものがブランドを作るための一端を担っているんだなと改めて強く感じました。

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