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具体と抽象 細谷 功

きっかけ

なぜこの本を読もうと思ったかというと、一歩先に行っているすごい人はみんな物事の本質を捉えて話しているなと感じていることがすごく多かったからです。
私自身、運がいい事に周りにすごい人がたくさんいるので、少しでもその人達に近づきたいと思っています。
そのためにまずは読みやすそうな本から読むことにしたので、比較的厚みが薄く、漫画もついているこの本を手に取りました。
すごく、面白くて、2日位で読み切れました!
忘れないうちに、自分なりの考察をアウトプットしていきたいと思います。

抽象化とは、枝葉を切り捨て幹を見ること

抽象化とは一言で表現すれば、「枝葉を切り捨てて幹を見ること」と言えます。文字通り、「特徴を抽出する」ということです。要は、様々な特徴や属性を持つ現実の事象のなかから他のものと共通の特徴を抜き出してひとまとめにして扱うということです。

具体と抽象 細谷功 第2章

自分の過去の仕事を端的に言うとどうなるかを考えました。
YouTube・TikTok・Twitter・InstagramのSNS運用をしてきていました。
それらで数字を追いかけていましたが、数字を追いかけるための指標が違うだけで、やることはすべて同じで『ユーザーにとって魅力的な情報を届けられるか』これだけです。
魅力的な情報であればあるほど、視聴時間が長くなったり、滞在時間が長くなったり、いいねがもらえたり各媒体によって反応が違うだけでやることは1つだと考えました。

抽象化とはパターン認識能力

抽象化とは複数の事象の間に法則を見つける「パターン認識」の能力ともいえます。身の回りのものにパターンを見つけ、それに名前をつけ、法則として複数場面に活用する。これが抽象化による人間の知能のすごさといってよいでしょう。

具体と抽象 細谷功 第4章

先程、YouTube・TikTok・Twitter・InstagramのSNSでやることはすべて同じと言いましたが、根本は確かに同じです。
しかし、発信する内容はすべて同じではなかったです。
明らかにウケがいい内容は別れていました。
パターン化してみるとこんな感じだったかなと思います。

YouTube
・知識に関するコンテンツは広く深い内容
・エンタメ性のあるコンテンツは誰が見てもリアクションが取りやすい内容
TikTok
・即本題に入って知識でもエンタメでもわかりやすい内容
Twitter
・知識でもエンタメでも、議論が巻き起こる内容
Instagram
・なんの知識が得られるか明確であるコンテンツ

私の個人的な感覚なのでそうじゃない!という反論は大歓迎です!
運用している中でそれぞれのSNSにフィットした内容を発信続けるのは本当に難しかったなーと振り返って思います。笑
そして、現役当時は振り返る余裕もそこまでなかったので今振り返ってみてヒットしたコンテンツはだいたいこの法則に当てはまっていると思っています。

抽象とは、関係性を一般化したもの

具体のレベルは、基本的に「個別・バラバラ」の世界です。
つまり、一つ一つの事象をすべて個別に扱うのが具体とすれば、抽象とはそれらをまとめて「関係性」や「構造」として扱うということができます。
よく考えてみれば戦術のパターン認識も、何かと何かの関係性を一般化したものといえます。

具体と抽象 細谷功 第5章

本の中では歴史の勉強が典型例に挙げられているのですが、私は歴史が苦手なので。笑
別の方向から考えてみたいと思います。

現在、転職活動真っ只中なのですが、業界を絞らず気になるところを片っ端から調べている最中で不思議に思ったことがありました。
BtoBのSaaSめっっっっっっっっっちゃ多い!!!!!!!!
しかも、経理とか人材管理系のSaaSまじで多い!!!!!!!!!!!
一体なぜ、こんなにも多いのか不思議でした。
そこで色んな人に聞いたり自分で調べてみました。

わかったこと
国が中小企業に対してIT導入補助金というのを出している
詳しい内容はこちらを見てほしいのですが、少なくとも30万円補助金が出ます!!!!!すぎょい!!!!
ざっと対象ツールを上げておくと
顧客対応・販売支援、決済・債権債務・資金回収管理、調達・供給・在庫・物流、会計・財務・経営、総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情シス、業種固有、汎用・自動化・分析ツール などなど
いや!ほとんどのSaaS当てはまるんじゃね?????????
と素人は思いました。

いやいや、お国のお偉い方ITツールを導入してDXを推進したいのはわかるが、なぜお金出してまでITツール導入したいの???
えっ、今まで通りのほうがお国のシステム的にも楽なのでは!????と思いました。

②税金をより多く集めたい
最終目的はこれなのでは?と思いました。
お金の動き、人の動きを管理するツールを導入することで誤魔化しが効かなくなり、税金をきっちり取ることを可能にしたいということなのかなと思いました。
その他にも副業を推進していると思うのですが、そうすると個人からの税金を取ることができるなーとも考えました。

関係性のまとめ
国がDXを推進するという口実のもとIT導入補助金を出す
→それらに関するBtoB向けのサービスが増える
→お金・人の動きを管理することができる
→誤魔化しが効かなくなり、税金を集めることができる
→補助金を出す以上の税収を見込むことができる

事実、日本の税収は上がっていて法人税・所得税が伸びて2年連続増収だそうです。※記事はこちら
我々一般庶民は搾り取られているのですね・・・

とまぁーこんな感じで私なりにいま社会で起きていることの関係性を考えてみました!一般化できてはいないですね・・・笑
一般化すると、何かが急増していたりすると、必ず誰かが儲かるような流れになっているって言うことですかね・・・
うーん、一般化するのは難しい。

抽象化の構造は階層的になっている

・・・抽象化の最大の意義は、「同種の集まり」の間での汎用性を高めるという「横方向」の応用に加えて、海藻の上のルールや属性が下の階層にも同じように適用できるという点で「縦方向」の応用も意味することにあります

具体と抽象 細谷功 第7章

うーん、これはまだ理解することができませんが、本の中で出てきた上司と部下の会話がすごく納得できました。
施策を打つ際に「SNSの投稿を増やす」を目的とした場合
更に上の目的として「SNSからのLP流入を増やす」
更に上の目的が「LPからコンバージョンして売上を増やす」
ということになるかなと思いました。

これはまだ自分の中で噛み砕けてないところがあるのでこれからも考えていく!

抽象度が上がると本質に近づく

抽象度が上がれば上がるほど、本質的な課題に迫っていくのでそう簡単に変化はしないものです。「本質をとらえる」という言い方がありますが、これもいかに表面事象から抽象度の高いメッセージを導き出すかということを示しています。

具体と抽象 細谷功 第8章

本の中で取り上げられていた事例は顧客の声をどう捉えるのかという話でした。
私の中でイメージが湧いたのが、ガラケーからiPhone・スマホへ移っていった時代を思いました。
当時日本のガラケーは世界でもまれに見る高機能で高性能だったと思います。
しかし、iPhoneが発売されて一気に世界が変わりました。
販売された当時、こんなに簡単に使えて、なんかカッコいい!すげー!
一方で、ガラケーはテレビも見れるし、赤外線通信便利ーと思っていましたが、iPhoneの衝撃はすごかったです。
当時ガラケーを使ったことがなかった弟ですらスッとiPhoneを使うことができていました。

ちょっと議題とは違うかもしれないですが、簡単に直感的に使いたいという顧客の見えない要望を捉えたiPhoneが覇権をとったことが顧客のニーズの本質を捉えるということだったのかなーと思います。

抽象は自由度が高い

本の中では、仕事の依頼について取り上げられていました。

「こんな感じで適当にやっといて」と言われて、「いい加減な『丸投げ』だ」と不快に思う人は、具体レベルのみの世界に生きる「自由度を好む人」です。
・・・
逆に、自由度の高い依頼をチャンスととらえ、「好きなようにやっていいんですね?」とやる気になる人が、「具体←→抽象」の往復の世界に生きる「高い自由度を好む人」です。

具体と抽象 細谷功 第9章

私はこれを読んだときにちょっとん??と思いました。
自由度の高い依頼を投げるということは裁量権を渡すということだと思うのですが、それだけの責任が伴うはずです。
失敗してもいい余裕のある環境であればこのような仕事のやり方で問題ないですが、普通はそうはいきません。
私は、丸投げされる仕事をよく受けて来ましたが、都度認識のすり合わせが非常に大事だと思います。
それが、具体と抽象を行き来するということなのかなとも思いますが、責任が伴う仕事であまりにも自由すぎると普通部下は困るのではと思いました。
まー、それをサポートするのが上司の役目かもしれませんが!
これを鵜呑みにして自由に好き勝手仕事するのはまた違うのかなーと思いました。

仕事は抽象から具体への変換作業である

上流の仕事は、コンセプトを決めたり、全体の構成を決めたりする抽象度の高いないようなので、分割してすすめるのは不可能です。これが下流に進むにつれて具体化され、(ピラミッドを下っていくイメージで)作業が飛躍的に増えていくとともに、作業むんたんも可能になっていきます。
同時に求められるスキルも変わってきて、「全体を見る」よりは個別の専門分野に特化して深い知識を活用する能力が求められていきます。

具体と抽象 細谷功 第10章

上流の仕事は経営者や取締役でどう事業を展開していくのか、どう人材を配置したり、増やしたりするのかを考えること

階層が下がると経営者が考えたサービスのどの部分を作るのか、どこを強みとするのか、どこから顧客を連れてくるのか、どこから人材を集めるのか、を考えること

更に階層が下がるとどうやってその機能を作るのか、どうやって顧客に強みをアピールするのか、顧客に何を伝えたら魅力に感じてもらえるのか、採用したい人にどういうスカウトを送ったらいいのかを考えるということかなと思いました。

どっちのほうが偉いとかすごいとかではなく適材適所で仕事は成り立っているんだと思いました。

抽象度が上がるほど事象が統一される

抽象化の帰結として、抽象度が上がるほど異なる事象が統一されて「同じ」になる一方で、抽象度が下がって具体化するほど数が増えることになります。
「よい法則」の一つの絶対的な条件は、「適用できる範囲が広いこと」ということです。つまり「一を聞いて十を知る」ことができる法則よりは「一を聞いて百を知る」ことができる法則法がよりよい法則ということになります。

具体と抽象 細谷功 第11章

私自身の中でまだ噛み砕けていないのでこれは今後考察していきたい。

二項対立を抽象レベルで捉えて全体を見渡す

抽象レベルで二項対立をとらえている人は、そこに「考える視点」が出てきます。
・・・
これに対して具体レベルでのみ見ていると二項対立も「二社択一」に見えてしまいます。

具体と抽象 細谷功 第12章

私自身の中でまだ噛み砕けていないのでこれは今後考察していきたい。

抽象化ができると将来の方向性が見えてくる

大きな方向性や将来のビジョンを決定する上でも必要なのは「抽象化能力」です。
・・・
個別の行動の判断に困ったときの拠り所となるのも、「最終的に何を実現したいか?」という長期的な上位目的です。

具体と抽象 細谷功 第13章

まさにいま転職活動をしていますが、この上位のビジョンを考えることは難しいなと思っています。
組織に属しているのであれば、その会社のビジョンを中心に考えればいいと思うのですが、個人単位で考えるのは結構難易度が高いなと。。。
人生のテーマを探していきたい。

抽象と具体はそれぞれ往復する必要がある

抽象と具体のいずれかでは不完全でここでも「抽象と具体の往復」が必要になるということです。
重要なのは、「計画と行動」における具体と抽象のそれぞれの特徴と長所・短所を知った上で両者をうまく使い分け使いこなすことです。

具体と抽象 細谷功 第17章

仮に人生のテーマを見つけることができたとして、それをただ、放置しておくのは意味がない。
そこからどんどん具体化していき、行動レベルにまで落としていくことだ大事!
ただ、人生のテーマを見つけるのって難しい!笑
難しいって言うと余計に難しくなるから言いたくないけど、これは難しいって主張したい!笑

おわり

ここまでいろいろ考察を書いて思ったことは、私が抽象化をすごく避けて来てしまっていたことに気づきました。
でも、仕事において抽象化はすごく大事なことで、抽象化せずに人は成長しないと思いました。
今回ゆっくり振り返る時間があって、たまたまきっかけを与えてくれた周りの人に感謝です。
そして、自分の人生のテーマを考えることの重要性をひしひしと感じました。
人生のテーマは見つかっていないですが、ふわっと思ったのが、人と人をつなげることや人とのつながりを大事にしているのでそれが1番大きな抽象化になるのかな??抽象度低い気がする・・・笑
まー、急いでも見つかるものでもないと思うので、ゆっくり探していこうと思います!
ここまで読んでくれた人がいましたら心より感謝申し上げます。

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