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INI 6TH SINGLE「THE FRAME」~はじめてのカムバの思い出~ 後編

前編はこちら
INI 6TH SINGLE「THE FRAME」~はじめてのカムバの思い出~ 前編|りこ (note.com)
前編ではカムバに向けて何をやったのか、そしてひとり反省会をしています。
後編では自分の感じたことを書いています。

自己紹介

・若手俳優のをたくをやっていました。今も細々と。現在ワーママ。関西。
・日プ女子きっかけにINIを知る。
・2月のアルバム時は見守るだけ。

●ファンダムってすごいんだね

初めてのカムバがこれって…なんなん?て感じなんですけど、今までの記録や体感を知らなかったため、余計熱に浮かされたままふわふわ過ごした数日間のように思います。
フラゲ日の売上枚数見てからは、ド新規のわたしですらめちゃくちゃヒリヒリしたので、いわんをや先輩MINIさんたち。

今までいた界隈はオリコン・ビルボ合戦とは無縁だったので、なにもかもが新鮮だったし、めちゃくちゃ濃い1週間だった。
特に驚いたことは、応援方法がシステマティックで、周知が徹底されていたこと。
ああ、これがファンダムってやつか…と実感できました。
なぜファンにダムってつくの?って思ってたけどそりゃダムってつくわ。(???)

ランキングの指標元になるのって、CDやダウンロードの販売数がメインだと思っていたら、今はストリーミング再生やリクエストもかなり重要なんですね、知らんかった。
再生回数をカウントしてもらうためのコツ(リストは再利用しないとかとか。都市伝説ちゃうかみたいな話もたくさんあるなと感じた)もあり、衝撃の連続でした。

今までのいた界隈はみんなで盛り上げていくというより、いかにチケットがとれるか良い席で見れるか個人戦だったので、ヲタクってこんなに団体戦できるんだ…?!ていう衝撃もあった。
個人の大手アカウントさんをはじめ、公式発信の情報まとめや、各店舗の在庫やスミン、番組感想ハガキやリクエストなどそれぞれに特化したアカウントが運用されていて、頻度も質も充実しているのにも驚きでした。
お相手のファンで、MINI(INIのファンの総称)の今までの知見の積み重ねによる作戦の立て方や周知が上手だったとブログで分析されている方がいました。
超強力に引っ張っていく特定の個人やグループがいるのではなく、各々行動できる人たちがそれなりの量いたことが強みだったのかなと思いました。

わたしは日プ女子からオーデ番組を見始めたので、オーデ番組の雰囲気をリアタイしたのはつい最近ですが、自分の推しをデビュー圏内に入れるために戦略的に動くヲタクたちを見ていたので、そもそもの出自がオーデ番組なら行動力のすごいヲタクが多いよな…と。
「MINIはフィットネスファンダムだから」、と言われていたのも、最初はみんな行動力がすごいのが由来だと思っていたんですけど、発端はXのトレンドの種類がなぜかフィットネスだったからと知って笑いました。全然違うやん。でも結果フィットネスしてたから合ってた。

土曜日にリミスト(リミテッドストア。CDしか売らないポップアップストア)あべのの在庫が売り切れたことが口火となり、オリコン締日の日曜日に全国各店舗の在庫を枯らすぞムーブが起こったのを見守るのは、さながらサマーウォーズみたいでした(サマーウォーズ見たことないから知らんけど。っていう関西人ムーブ)
日曜日は、本当に団体戦やなあ部活やなあとひしひしと感じた一日でした。

●持続性はあるんか?ってハナシ

MINIの大きな愛を感じた一方、これに持続性はあるんか?とも思ってしまいました。
フラゲ日以降、一応数としてはリードしていたけれど、先方のファン母数の方がずっと多いのだから油断するな!という声掛けが多く、日曜日は店舗在庫を枯らす勢いじゃないとお相手に抜かされてしまう、と焦燥感にかられた空気でした。
お相手の発売日がわかってから、なんとなくヤバいよね…という空気はずっと漂ってたけれど、フラゲ日の販売枚数が公開され、2位になったことがわかってからは一気に現実味が帯びて。

今時、曲だけならデジタルで手に入るのに、なんでわざわざCDを買うのかっていうと、シリアルや封入特典があるからなのに、その特典が入っていない円盤しか残っていなくてもひたすら買う。
たくさん売れたけど、結局のところ、世の中のどれくらいの人が曲を知ってくれたんだろう聞いてくれたんだろうと思ってしまう。
(わたしは、音楽シーンにめちゃめちゃ疎いしTVも見ないから言うなって話なんだけど、いろいろランキングをとってるわりにINIを知ったの日プ3きっかけだからね…。追いかけだしてこんなに人気あるんや?!ってびっくりしてるからね…)

ファンの母数と枚数がアンバランスなように感じる。
こんな売り方にいつまでついていけるか?ってハナシですよ。
めちゃくちゃネットでのイメージで話しますけど、ファンの主な層がいわゆる若い女性で占められていたら、今が一番購買力のある時期だと思います。
ライフステージが変われば推しに使えるお金も当然変わるし、どんどん新しい子たちがデビューしてそちらへ行くことももちろんあるでしょう。

ヲタクは2~3年で変わっていく、なんて前の界隈でたびたび聞いていましたがほんまにそうやと思う。
厳密にいうと、長期間相当な熱量を続けていくことは難しい。
熱心なヲタクほどやりきって、あるときからペースを落とすか、きっぱりやめてしまう印象でした。
どこかで記録が途絶えて楽になれたらいいのにって正直思ってしまう節もある。
本人さんたちも周りもしんどいでしょう。
でも同時に、途絶えさせたときの本人たちの反応を見るのも嫌。
このジレンマに次のカムバも苦しむことになるんだろうね…。

●戦闘民族

某店舗がバックヤードの山積みCD写真を載せたことで炎上したのは個人的に、なんでそんなみんな怒るの…?って感じだったし少し怖かったし、わっかいな~!?と思いました。
また、別某店舗がレジが終わらんから開店時間延長したことに対し、こちらの店舗では列を切られたのに?!ひいきでは?!とお相手ファンが怒って炎上し、店舗の口コミも荒らされていて(すぐ沈静化したけれど)、個人的には怒りのぶつけ方そこ?!とも思いました。
口コミで荒らす前に会社や店舗にお問い合わせがセオリーだし礼儀じゃないかと。
バックヤードの写真も、開店時間延長も、過去の事例があるので冷静に調べればお互いここまでヒートアップしなくてよかったんじゃないかなと思います。
お互い必死だったからこんなことになってしまったんだと。
でもわたしも若ければ全然怒り狂ってただろうな…。

●売上枚数を心配するのもしんどかったけれどそれ以上にしんどかったって。

完璧なファンダムなんてないんだから、お互い様なところはあると思うんだけれど、先方のファンでドストレートに女性蔑視の発言をしたり、個人を攻撃する人がごく一部だけれど存在して、それに対し女性のファン(また男性ファンも)が謝り倒すマロを送ったりしていたのは、えぐすぎました。
一番残酷だと感じたのは、先方ファンが「攻撃的なヲタクを開示請求して懲らしめてほしい」という趣旨のメッセージを送っていたこと。
そもそも被害者は言われて傷ついてるのに、更に多大なコストを被るように言うの、なんて地獄?
ネットだからって書いていいことと書いてはいけないことはあるのにね。

自分が言われているわけではないけれど、情報を得ようとXを開いたら目に入ってきてしまって、でも在庫がどうなっているか気になってしまってXを開くこともやめられず、精神的に疲弊した週末でした。
一時的にでもミュートすればよかったんだろうけど、普段のポストを見るためにフォローしている人をミュートするのは違うなと思った。そもそも個人を攻撃すな。
これは本当に気をつけないといけない。
ネットだからって何でも好き勝手書いていいわけではないし、肝に銘じておきたいところ。

●染み入るプラメ

だからこそメンバーのコメントやプラメ(プライベートメール。メンバー毎に月440円課金したら読める)がめちゃ沁みました。
本人たちも思うところはあるだろうし、苦しい立場でもあったと思いますが、それぞれのスタイルでMINIを思いやる言葉は素直に嬉しかったです。
それでもTLを見ていたら、その言葉に対し人それぞれ解釈があって、わたしもそういうとらえ方もあるんだと気づいたこともあったし、いやそれはさすがにひねくれ過ぎでは?と思うこともあり、伝えることって改めて難しいなと感じました。人には人の解釈。

個人的には発売初日のショーケースの最後の挨拶で、「悔しい思いをさせてごめんね」と言ったり、「泣かないでください、僕たちはそんなに弱くないです」と言ったのにはぐっと来たなあ。
結局MINIを思いやってくれるのは、うれしいよ。
それに1位が確定したあとのプラメでは、「嫌な思いもしたでしょうに…」と慮ってくれたのには、しんみりを通り越して「あ~~~~メンタルケアしてくるの好き~~!!!!」となりました。
何がとも具体的に書かずとも、いろんなことがあったよね、わかってるよ知ってるよ、と寄り添ってくれるというメンタルケア。
別におおげさでなくていいの、なんですよね。

●トレンド広告

1位がわかったあと、インライをやったり、アフターパーティをやったり、ファンコンツアーの告知もあったりで、カムバ期が落ち着いていくのを感じていたところ、突然のトレンド広告。
費用もお高いものらしく、発売日2週間過ぎてこんな広告うつんだ…と驚きでした。
Xで広告がうたれるの、INIぽくていいなと思いました。日本的でヲタクの層的にX使いが多そうで合ってる。(知らんけど)
いまどきのアイドルってこんなに感謝を伝えてくれるんだ…とこれもまた衝撃で。
現場へ行ったこともないし、配信のコメントに反応されたこともないし(そもそもしたこともないんだけど)、永遠の茶の間なのに、近くに感じられる。

その後、新聞広告も出してきて、しかも宛名が「MINI」。
新聞を読む不特定多数でなく、はっきりファンに向けて書いているを見て、
昔TV番組で、企業がCMをうつのには商品を宣伝する目的もあるけれど、自社の社員やその家族・まわりに対し「うちの会社はCM流せるほどすごいんだよ!がんばろうね!」と鼓舞する目的もあるというのを見た記憶があって、まさにそれじゃん…と思ったのは秘密。
なんやかんやほだされるんですよ。

●さいごに

今回の事態がいろいろヒートアップした結果なだけに、次回が怖いところですが、今は素直に1位を喜び、曲をしっかり聞き込み、供給を楽しんでいこうと思います。




発売当日のイベントでのメンバーからのコメントや様子もMINIを動かしたのはもちろんだけど、鬼レンチャンに出演した藤牧くんによる「MINIはめっちゃ強いんで」を合言葉に、MINIが突き進んでいったのは面白かったです。
カムバ期だからといって意図したわけではないと思うのだけれど、MINIを奮い立たせた言葉を放ったのが藤牧くんてところがらしくていい。



おわり。


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