ゴミの城〜025~父親の命日
これまでのお話
仕事が休みの日に、少しだけゆっくりと過ごしてから家のドアを開けると、太陽が何時間も前から活動をしていて、外に出かけることを躊躇わせる。
先日は父親の命日だった。当日は仕事で都合が悪く、休みの日に実家の近くのスーパーで父親が好きだったポテトチップスなどを買って、太陽の光をサングラスで遮りながら実家へと出かけた。
実家へ着くと入れ違いに兄が買い物へと出かける。父親の遺影の前には何も置かれていなかったので、父の命日など誰も気に留めなかったのだろう。兄に声をかけ