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牧歌的なカードゲーム

いつもはMTG(Magic: the Gathering)のデジタル版であるMTGアリーナの話をしていますが、今回は別ゲームの話題もあります。

私がMTGを知ってから「牧歌的」という言葉を初めて知りました。カードゲームに触れない人生を送っていたら、一生聞くことが無かった言葉かもしれません。

軽く意味を調べて見ると、

牧歌的(ぼっかてき)とは、田園風景や農村生活を美化し、理想化した状態を指す表現である。

Weblio辞書 https://www.weblio.jp/content/%E7%89%A7%E6%AD%8C%E7%9A%84

牧歌のように素朴で叙情的なさま。

コトバンク https://x.gd/yey0I

牧歌的とは、「牧歌が聞こえてくるような素朴で叙情豊かな様子や雰囲気」を表す形容動詞です。

コトバの意味辞典 https://word-dictionary.jp/posts/4433

全部ウェブ上の辞書みたいなお手軽サイトから持ってきたので厳密に正しい意味を調べることが出来たとは思っていませんが、大体分かりました。

私が今まで勝手に思っていた「牧歌的」の意味はこうでした。

複雑な効果や強すぎる効果を持ったカードが少ない、
シンプルで分かりやすく初心者にも楽しみやすいカードゲームの状態。

自分




流石にちょっとカードゲームに寄せすぎですが、こういうイメージが
あったんです。

さて、Magic: the Gatheringでは2024年11月に「ファウンデーションズ」という新セットが発売予定です。このセットは過去あった「基本セット」という【ここから始めたら良いよ、使いやすいカードが多く収録されているよ】
というセットを踏襲した新しい商品で、5年以上はローテーション落ちせずに使うことが出来る予定で作られたそうです。(最低でも5年使えて、
それ以降いつまで使えるかはまだ決まってないんだとか)

一部のカードが既に公開されているんですが、
すごい牧歌的。(個人的な意味の方の)

カードの効果の文章が短い!
これまでのカードセットとは明らかに違います。かといって全部弱いのかと言われると、一部のカードはこれまでのカードにも負けないような性能のものがあります。(【ラノワールのエルフ】など)しかしそれらも総じて効果の文章が短い。「効果が短いカードは強い」なんていう表現がカードゲームの世界にありますが、まさにそんな感じ。

新しくMagic: the Gatheringを始めたい人にピッタリのセットのように思い
ます。紙でもデジタルでも、プレイヤーがもっと増えて欲しいですね。

私はこのファウンデーションズが発売されると聞いた時に、フォーマットに
変更が入るんじゃないか
と勝手に思っていたんです。(違いました)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
①過去3年のカードを使える「スタンダード」フォーマットを
1つプールが広い「パイオニア」に統合して、
スタンダード・・ファウンデーション以降のカードセットを使える
という内容に変更する。

または、

②スタンダード・・過去3年のカードプールで遊べる。
これに加えて新たに
新スタンダード(仮名)・・ファウンデーション以降のカードセットを使える
というフォーマットを追加。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

のどちらかになるのではないかと。(違いました)
「ラノワールのエルフ」などの強いカードも再録されるので、初心者向けとはいえ既存プレイヤーが無視していいような弱いカードセットではないという制作側の意思が読み取れます。

まあ、ただでさえ多いフォーマットをさらに増やすのは簡単にやっていいことではないですからね。それでも「ファウンデーションズ」は1度カードパワーをリセットする良いタイミングだったのではないかと思っています。
ここでリセットがかからないということは、今後も弱いカードセットを作ることは出来ないですからカードパワーは上がり続けます。
特にコストの低いカードではカードパワーの強化が実感しやすく、
デメリットのない確定単体除去が2マナになったり、確定全体除去が3マナになることも将来的には出てきてしまうのでしょうか。怖いですね。


ゲームは変わりますが、10月末に「ポケモンカードゲーム(ポケット)」
がスマートフォン向けにリリースされます。
大人気のポケモンカードゲームがお手軽に日本語で楽しめます。
(これまでのポケモンカードのオンラインゲームは、日本語対応していない海外中心のものしかありませんでした)

このゲームは「カードを収集する事」を対戦以上に前面に出しており、
幅広い層に目を向けていることが分かります。

そんな中で対戦要素を見ていくと、
すごい牧歌的。(個人的な意味の方の)


カードの中身だけでなくルールも大幅に変更されています。
実際の紙のポケモンカードとは違うルールで、すごいシンプルです。デッキの枚数が20枚と少なく、MTGでいう土地カードの「エネルギーカード」すらありません。(カードではない別の場所から持ってくるようになりました)

ポケモンという人気ブランドの前提はありますが、とても期待しています。

2024年は様々な有名コンテンツがカードゲームを発売、または発売を予告した年ですが、どれもこれもルールやカードが複雑な印象があります。
既に何かのカードゲームをやっている人向けというか…

そんな中でポケモンカードゲームポケットは特別にシンプルです。
ポケモンカードを一切知らない人でもすぐ慣れるでしょう。
(ゲームバランスについてはまだ分かりませんが、対戦はあくまでゲームモードの1つであることは忘れないようにしたいと思います)

2025年リリース予定の「シャドウバース:Worlds Beyond」もまた
カードゲームにリセットをかけた例だと思います。
2016年から長い間リリースしてきたシャドウバースですが、私は最初の1-2年でやめてしまいました。それ以降もずっと続いてきたのですからすごい。こちらがリリースしたらまた遊びたいと思います。恐らくカードパワーも、ゲームデザインも牧歌的になっているでしょう。


既に歴史のあるカードゲームに入っていくのは非常に難易度が高いです。
かといって、カードゲーム人口が限られる中で完全新規のカードゲームが
多くのプレイヤーを獲得することも難しいと思います。
そんな中で、あえて「牧歌的」を売りにしたカードゲームが多くのプレイヤーを獲得できるのかもしれません。
カードゲームが増えること自体は大歓迎です!


おわりに:
私はカードゲーム以外のいわゆる「ソシャゲ」も1度ゲームをリセットした方が良いのではないかと思っています。
「パズドラ」「モンスト」などの大御所も、1度全部リセットしてごちゃごちゃになった要素を真っさらにして「パズドラ2」を出せばたくさんの辞めたプレイヤーが戻ってくるんじゃないかと。私なら絶対復帰しますが…
しかし既存のプレイヤーの方々を考えると簡単に出来ることではないですよね…







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