貯金は当たり前から、投資は当たり前の時代になってきた。
貯金をするのは当たり前。
そう思っていますか?
貯金をするのは良いこと。
そう思っていますよね。
それを証拠に日本人の貯金額は、2021年末に2,000兆円を超えました。
世界一の貯金好きともいわれる日本人。
では、日本人はいつから貯金好きになったのかといえば、歴史はそれほど長くはない。太平洋戦争前といわれています。
戦費を賄う理由で、国民に対して「郵便貯金」を推奨したことにはじまります。
戦争が終わりましたが、貯金推奨政策は続きました。
国民はせっせと貯金をしてそれで何を得ようとしたのか。
それは、「マイホームの購入」です。
一般庶民にとって、住宅とは借家でした。借りて住むのが当たり前でした。
それが“自分でも家がもてる”。
「マイホームの購入」が庶民の夢となりました。
一生かけて成し得る大きな仕事となりました。
「マイホームの購入」という大きな夢。
それを手助けする手段も登場しました。
「住宅ローン」です。
せっせと貯金をして頭金を用意して、足りない分は「住宅ローン」で賄う。
この手法により、さらに庶民は夢のマイホームが得やすい状態になりました。
国民はおおよろこび。
多くの人が「住宅ローン」で住宅を手に入れています。
これ、よろこんでいるのは国民だけではありません。
ハウスメーカーも家が売りやすくなりました。
もうひとつ、よろこんでいる業界があります。
金融業界です。
ローンによって、長期にわたり「金利」を支払ってくれる人が増えたのですから。
このようにして、国は産業を育てるために策を講じます。
そのひとつが「貯金」であり「ローン」の正体です。
ローンはいってしまえば「借金」です。
「借金」と聞くと、「してはいけないもの」と拒絶する方も多いでしょう。
ですが「住宅ローン」や「自動車ローン」であれば、多くの人が利用しており「悪いもの」のイメージはないのではないでしょうか?
結局、国民の行動は国の政策で大きく傾くものなのです。
今、国が政策を大きく転換させています。
「貯蓄から投資へ」
2024年新NISAとして、大幅に変更され投資の優遇策が拡大しています。
「投資」には難しいイメージがあるでしょうが、実はそうではありません。
投資のイメージというと、日々チャートを見て予測し売り買いを繰り返すもの。ですが、これは、「デイトレード」という投資手法の一部にしか過ぎません。これは「プロ」がすることです。
多くの一般人がすることではありません。
実はコツコツと貯金ができた多くの日本人には、とても相性が良い金融商品があります。
それが「つみたて投資」です。
これはやることは「貯金」と同じ。
コツコツお金を貯めてきたのと同じ感覚で、コツコツ買うだけです。
買うべき金融商品は、「つみたてNISA」として用意されています。
これは金融庁が「損しにくい」「比較的安全な」ものを、厳しい基準で選んだものです。
ですから「つみたてNISA」に選定されているものでしたら、どれを選んでもそれほど問題はありません。
つまり、
・コツコツ買うだけ
・選ぶだけ
非常にかんたんになっております!
さらに、「待つだけ」。
ぜひ、投資は10年20年と長期でお考えください。
その方が「お金が増えます」。
下の図のように「複利」を使うことで効果的に増やせます。
「複利」とは、投資して儲かった分を引き出さずさらに投資資金に当てることで、どんどん「雪だるま式」にお金が増えていく手法。
【一般人がやるべき投資】
・コツコツ買うだけ
・選ぶだけ
・待つだけ
このように、非常にかんたんなものが国の政策として用意されています。
「投資は怖いもの」
「投資はやらないほうがいいもの」
と思っている人も多いでしょうが、「ローン」という形式も借金です。
「住宅ローン」「自動車ローン」を「怖いもの」「やらないほうがいいもの」と思っている人は少ないのではないでしょうか。
「貯金」も「ローン」も国の政策として推奨されたもの。
みんなが当たり前にするものになりました。
結局、国民の行動は国の政策で大きく傾くものなのです。
いずれは「貯金」と同じように、「投資はやって当たり前」になっていくでしょう。
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