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Spicy Sessions 祝・地上波放送

毎月楽しみに見てるTBSチャンネルのSpicy Sessionsが、地上波で放映されたようです。ようですって書いたのは、ワシが住んでる地域では地上波放送がなくてなにやら名前も知らない映画が放映されてたからですね。まあ最近テレビで放映される映画っていえばジブリかコナンかディズニーくらいで、昔の曜日ごとといってもいいくらい毎日あったなんとか洋画劇場やなにやらロードショーで放映されてた超B級映画が放映されないのはつまらないし、そんなよーわからん映画でも時々めっちゃ面白いのがあったりしてそこから映画って面白いと思えるようになって、小学生ながら名作から話題作、駄作まで幅広く見られたのは幸せな時代だった気がするから、無名B級映画が放映されるのも悪くはないと思ってます。ってか、今はそれを担ってるのはCSやBS放送の映画専門チャンネルなんだろうな。

って、話がぜんぜんそれたけれど、そんなわけで地上波放送がない地域住民としては、Tverで見たわけですよ。

今回は番宣的な番組構成だから、過去のセッションをいくつかと、来週放映されるSIRUPさんのさわりをチョイと放映されたという塩梅でしたが、最後のMC二人に対するインタビューも良かったかですね。

で、やっぱ第一回目の「ロマン」は何度聴いてもすごい。この番組を見始めたのはもちろん乃木坂46の5期生中西アルノちゃんが出るからで、ショージキ黒沢薫さんについてはゴスペラーズの人ってくらいしか知らなかったけれど、番組を観たらもう完全に虜ですよ、しびれました。特に鳥肌モンでしびれたのが(初見ではソロの「丸の内サディスティック」のほうが印象深かったけど、何度も聴くうちに評価が変わって最終的には)「ロマン」で、当初企画では半年くらいの予定(これはXの非公式アフタートークでの番組プロデューサーの竹中さん発言だったかな?)でやろうってのが、それから様々なゲストを迎えつつずっと続いてる大きな要因は「ロマン」のセッションのあのクオリティの高さだったんじゃないかって勝手に思い込んでたわけですが、黒沢さんも同じことを感じられてるっぽいポストを見つけてちょっと嬉しくなったりもしましたね。

今回の放映でも確認できるけど、ロマンを歌い終わったあとにちょっとニヤリとする平原さんと、満足そうに小さく頷く黒沢さんが写ってるから、黒沢さんのポストで確認できる通り、あの現場の空気もそんな風だったんだろうなって思ってます。

お見立て会で初めてアルルの歌を聴いたときには、クセが強すぎだし、素人が勝手にひねくり回して歌っている印象で、正直あまり好きではなかった。でもね、徐々に彼女の歌の魅力がわかり始めて、そしてこの番組で「ロマン」と「丸の内サディスティック」を聴いたことで決定的に「アルル、よい!」って思うようになったわけです。

これまでのゲストの皆さん、そして今回のSIRUPさんもそうだけど、この番組のゲストとして参加するのは黒沢さんからその実力を認められて声をかけられたからに違いなく、そんなゲストの方々だからアイドルグループのメンバーであるアルルのことなんて知らない人ばかりではなかったかなって思います。で、そんな実力者のみなさんが、セッションでアルルが歌い始めるとちょっとニヤリとしたように見える場面がちょくちょくありますね。最初は「アイドルだけどなかなかやるな」くらいだったのが、徐々に「こちらも本気出さなきゃダメだな」ってなって来ている気がするのはワシのアルルに対する贔屓目故かもしれんけれども、プロとしてゴリゴリの実力者であるゲストの皆さんとしては初めて会うアルルは、アイドルってやっぱカワイイなぁなんて認識するだけだっただろうに、歌い始めたら「あれっ?このコ、いいカンジじゃない」って思われている気がするわけです。だからゲストの方々も本気だしてきて、それに対してアルルも圧倒されながらなんとかついて行くってのがこの番組の定番な展開で、特に初期はそんなカンジでした。そんなアルルもセッション経験を重ねてきた最近では生バンドにも慣れてきてグルーヴにノレるようになってきたし(初回の「丸の内サディスティック」はちょっと乗り切れない部分を感じたけど)、ハモリも習得してうまく対応できるようになったし(これは初回からうまくこなしてきてた印象)、なによりも強弱をつけたりセッションでの自分の役割を理解して色々と工夫したりと、うまく歌に感情を乗せたりする事ができるようになったと感じられることで、ゲストにはますます「このコ、なかなかやるな」って思われてるんじゃないかって感じますね。

乃木坂のトップである今野義雄さんがかつて「外仕事だと、どうしてもアイドルだからって色眼鏡で見られるけれど、そこでプロの人達に”こいつはすげぇ”と思わせるのが勝負だ」的なことをインタビューで答えてて、それについてこれまでは主に舞台や映画、ドラマ、雑誌モデルの現場でそれが発揮されてたのが、ここに来て歌ウマメンバーが増えてきたためか、ついに歌という場所でプロを唸らせる存在が出てきはじめ、現時点その先頭を走ってるのがアルルじゃないかなって思います。

今野:大事なのは、単純にお飾りで起用されるのではなくて、ちゃんとその世界で主力になっていくことです。メンバーたち自身も時々言っていますが、いろんな場所で「しょせんアイドルでしょ?」と見られる。そのことへの反発心はあると思います。どこの誰よりも多く、山のような種類の仕事をして、そのたびにものすごく努力をしているけれど、どこに行っても、「どうせアイドルだから本気じゃないんでしょ」と低く見られる。それが悔しいから、その専門職の人たちにどれだけ迫れるのかという戦いを、それぞれの各ジャンルでやってるんですよね。乃木坂46の個人仕事は全部そうです。低く見られたところからスタートするんだから、そこを見返して「すげえ!」って言わせて帰ってこいという(笑)。

乃木坂46運営・今野義雄氏が語る、グループの“安定”と“課題” 「2016年は激動の年になる」  Real Sound 2016.1.30

5期生ちゃんたちもセラミュを経験して全員がそれぞれ歌に自信を持ってきたのは事実だろうし、だから最近のTV番組でアルなぎ&さくたんのDreamlandなんてあんなリズムに乗るのが難しい曲を途中ハモったりラップを混ぜたりしてカッチョよく歌えたりして、やっぱこれからの乃木坂は歌で勝負するメンバーが増えつつあるんかなって思いますね。

最後に、最近「雑魚ボイス」と呼ばれるようになったアルルの声なんだけど、まあアイドルとしては雑味が多くてクセが強いからそう呼ばれたりするわけなんだろうけど、あの声がアルルの歌の大きな魅力を生み出しているんじゃないかな。低音から高音、そしてファルセットへと強弱をつけながら感情を乗せて歌われるその声には、ただ上手いというだけじゃないもっと大きな魅力がありますね。
ワシがそれを最初に感じたのはやはり「ロマン」で、アルルパートに入った直後のファルセットと、そこから響く地声での歌声を聴いた初回放映時(実際は翌日の録画再見時)に、こりゃぁすごいわって思ったのを思い出しますね。このパートを聴くたびに鳥肌が立つし、いまでの心を動かされます。

ってか、良く考えたら最初にアルルの歌はすげーって思ったのは5期生個人MV「アルノーマリティー」見たからでした。アレはカッコかわいくて歌の魅力も満載のMVがちょーイイんですけど。

なんて分かりづらい文章を並べてきましたが、そんなわけでアルルの歌にはそして声には魅力が溢れてるってことで今回はおしまいです。

トップ画像はTverの番組の紹介画像なんだけど、これってSIRUPさんゲスト回で「Beauty and the Beast」セッション場面に違いない。

また書きますね。

アルルの笑顔もちょっと余裕がカンジられないでもない

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