婚活アプリに手を出してみた〜その5の続き
その後…
昨年12月中旬のことになるけれど、会ってみた。このアプリに登録してから会員に会うのは初めてだ。
一昔前の「メル友に会う」あの感覚を思い出した。そのときから20年経っても似たようなことをしていることに気がついた。目的も本気度もよくわからない。だけど20年前のほうが変にギラギラしていたと思う。あの頃は若かった。経験も浅はかでいろんなことが新鮮だったあの頃と比べたら、今回はある程度の想定をしてしまっていることを感じていた。
でも相手は有料会員。せっかくこの日のために時間を割いてくれたのだ。気分屋はおさえろ私。
会う場所は近場のファミレス。仕事帰りの私は地元の駅に到着後まっすぐにお店に向かった。冬だけど寒さを感じなかったことは良かった。
ファミレスに着く5分前にメールを送った。返ってきた返事は「駐車場の車内で待機してます。寝てたらドアを叩いて起こしてください笑」だった。
寝てたら?そっか、夜勤明けで疲れてるのかもしれないな。いざとなるとやっぱり緊張する。だけど緊張するし顔を合わせる瞬間だからこそ寝れないよね…?あ、それは私の主観だけどね。
そして駐車場に到着。教えてもらった車を発見。中を覗き込む私。運転席に相手は……居た!ん?、、本当に寝ている。マジか。
窓をノックする。3回叩くとMさんは目をあけドアも開け、車外でお互いに挨拶をした。その後Mさんの第一声は「向こうから歩いてきたとき写真と雰囲気違うのでわかりませんでした💦」
・・・
・・
(寝てたんじゃないの?)
おかしいと思ったけど、きっとMさんも緊張していたのだろう。そう思うことにした。
私もMさんと同様の印象をもった。写真では小柄な感じを受けていたが実際には大柄。私と身長は5cm程度しか違わないハズなのに、デカい。
圧を感じた。。
人は見た目じゃない。先入観は捨てろ。理屈ではわかってる。だけどいろいろと話していると、話の節々に「オレ立派でしょ」感が伝わってくる…なんでだろう。
他愛もないテーマで話が途切れることはない。多分それはMさんが気を使って話題を提供してくれたから。そして私もMさんが要求している反応を感じたから。それに合わせて言葉を返す。
…コミュトレでもしてんのか私は?
楽しくない。楽しさを感じないからMさんのことを知りたいと全く思わない。2時間が経つ。家には犬がいるからそろそろ帰りたい。
事前にメールで伝えていたことであり、Mさんも「初回だし夜遅くになってしまうから2時間程度で」と了承してくれていた。だけどそれを忘れていたのだろうか…
お開きにしたいのにどう言い出せば良いのかわからない。Mさんはいろいろと知識を発信し続けていた。続きはWebで!と思いついた昔のキャッチフレーズを口に出せば良いのに、それができない私がいた。
すると店員からラストオーダーの声がかかった。他のファミレスより閉店時間が早めなので、それが幸いした。ようやくお店を出るキッカケを作れた。やっと帰れる…すごくホッとした。
私ってこんなキャラだったっけ…自分が不思議でたまらなかった。
「今日はご馳走様でした」
「次回は年明けになりそうですがドライブにでも行きましょう」
(…行かない。そもそもドライブ嫌いだし)
Mさんとはそれっきり。
ぶっちゃけ、今はパートナーを欲していないのかもしれない。人には「イザとなったときにパートナーが居ないと寂しいよ」と言われても、そのときのために今を犠牲にする(←語弊?)のも変な話だ。
一人は寂しい、自分のかわりに働いてくれる人が欲しい、子供が欲しい。その3つを持ってる人が真っ先に結婚していくのだと思っている。