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まえがき

 本日、初めて、ペア読書をZoomで開催してみました!ペア読書とは、その名の通り、2人1組で同じ本を読みます。各人で30分読書をした後、本の感想や印象に残った点、本書から日常に活かしたい点などについて、対話をする、という形で進めます。

 今日のペア読書では、課題本を『LYKKE-人生を豊かにする「6つの宝物」-』にしました。本書を課題本に選んだ理由は、2つあります。

1つは、今、このタイミングで、改めて、「自分の幸せの定義」を考え直してみたい、と思ったから。この本から何かヒントが得られたら、という気持ちがあって、選びました。

もう一つは、LYKKEというのは、デンマーク語の言葉なのですが、2月頃から、デンマークと日本を繋ぐ、LYKKEというプロジェクトに関わっているのですが、LYKKEの語源やニュアンスが充分に理解出来ず、もどかしい思いがあったから。本書を通して、もっとデンマークの文脈に則して、LYKKEという言葉の持つニュアンスやデンマーク人が大切にしている価値観、考え方を知りたいと感じていたので。

ペア読書を実践した雑感

 ペア読書をやってみての感想ですが、各人で読む時間、30分は、想像以上に短かったです。でも、本書は、写真やイラストも多く読みやすい反面、一人で読んでいると漫然と読んでしまいそうな一冊でもあるので、ペア読書にすることで、緊張感を持って、集中力を切らさずに読むことが出来たのは良かったです。また、同じ本を読んでも人それぞれ関心のある部分や受け取り方が違うので、より多面的な視点から本の内容について、理解を深められると感じました。

 一方で、対面でのワークショップのファシリテーションの経験はあるのですが、ペア読書のファシリテーションは初めてだったので、なかなか勝手が分からず、戸惑った部分も多かったです。読むことから始める洋書塾、#sophac で非常勤講師として、Zoomで洋書を読む時のファシリテーションを経験済なので、似たような感じかな、と思ったのですが、また全然感覚が違いました。加えて、今日は、「まずやってみよう!」という形でペア読書を開催すること自体をゴールとしていましたが、ペア読書に何を求めるか、というゴール設定について、相手の人と共有してから始めると、より充実した時間になるかな、というのが、次回の改善点として挙げられます。

本の内容と対話の内容について

 個人的に、この本が良いなぁと思うのは、デンマークだけでなく、幸福に関する各国の具体的な統計データや客観的な考察が紹介されている所。また、幸せに近づくための具体的なヒントやこんなことに挑戦してみたらどうだろう?という提案がある点。海外の取り組みについて知ると、自分の思考の枠が見えたり、「ああ〜こんなことに囚われていたのか!」と思考の枠の外に出るヒントが貰えるのが好き。また、この本は、人と人との繋がりやコミュニティーの在り方について、再考したい方にオススメの一冊だな、と個人的には感じた。

今回、ペア読書のパートナーになって下さった方からは、「高齢者の幸せ」について書かれた本やデータがなかなか無いよね、なんてお話を頂いたことがキッカケで、「今、高齢者の方はどうやって生活しているんだろう?」なんて話にも発展した。そして、子育てに関して、祖父母が積極的に孫の子育てに関わるポルトガルでは、子育てしている人と子供が居ない人との不平等感、幸福感の格差がなく、むしろ、子供がいる方が、居ない人より8%も幸福度が高いというデータが出ている、という点が興味深かった。

また、違う本でもペア読書を実践して、ペア読書の実践智を溜めて行けたらなぁと思う。


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