2024年度愛知県 大学職場一般の部 県大会

日時:2024年8月4日(日) 幸田町民会館さくらホール
会場:09:45
開演:10:00
終演:17:00

【審査員】
・片山陽平(打楽器奏者 セントラル愛知交響楽団)
・加藤日名子(テューバ奏者 名古屋芸術大学講師)
・佐野功枝(サクソフォン奏者 名古屋音楽大学講師)
・島貫利博(打楽器奏者 元大阪市音楽団団長)
・田村修平(作編曲家 常葉大学短期大学部音楽科講師)
・橋本眞介(クラリネット奏者 名古屋音楽大学教授)
・宮本弦(トランペット奏者 名古屋フィルハーモニー交響楽団)

【出場団体(大学の部)】
・演奏:名城大学應援團吹奏楽部(55名)
・指揮:福田隆二朗
・課題曲:風がきらめくとき(近藤礼隆)
・自由曲:グローバル・ヴァリエーション(酒井格)

・演奏:豊田工業高等専門学校吹奏楽部(30名)
・指揮:杉山陽紀
・課題曲:フロンティア・スピリット(伊藤宏武)
・自由曲:吹奏楽のための戯曲~前夜祭の幻影~(内藤友樹)

・演奏:日本福祉大学合奏研究会吹奏楽団(41名)
・指揮:平松優芽
・課題曲:フロンティア・スピリット(伊藤宏武)
・自由曲:バレエ組曲「青銅の騎士」より(R.グリエール/森田一浩)
     第1楽章「序奏,元老院広場にて」
     第3楽章「ダンスシーン」
     第8楽章「偉大なる都市への賛歌」

・演奏:中部大学シンフォニックバンド(53名)
・指揮:和泉正憲
・課題曲:行進曲「勇気の旗を掲げて」(渡口公康)
・自由曲:おおみそか(酒井格)

・演奏:愛知教育大学吹奏楽団(55名)
・指揮:河田智仁
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
     前奏曲とシチリアーノ」
     第9景「合唱と乾杯の歌」
     第12景「母さん、あの酒はいい酒だったね」
                   (P.マスカーニ/宍倉晃)

・演奏:名古屋商科大学吹奏楽部シンフォニックアンサンブル(27名)
・指揮:梶山宇一
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:アンリミテッド【吹奏楽版】(江原大介)

—大学の部表彰式—

【出場団体(一般の部)】
・演奏:Nisshin Wind Orchestra(65名)
・指揮:清野雅子
・課題曲:風がきらめくとき(近藤礼隆)
・自由曲:楽劇「サロメ」より
     第4場「7つのヴェールの踊り」(R.シュトラウス/森田一浩)

・演奏:Connect Symphonic Band(65名)
・指揮:宇都宮信平
・課題曲:行進曲「勇気の旗を掲げて」(渡口公康)
・自由曲:斐伊川に流るるクシナダ姫の涙【2022年版】(樽屋雅徳)

・演奏:西尾市民吹奏楽団(46名)
・指揮:濵津清仁
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:交響的詩曲「走れメロス」(福島弘和)

・演奏:岡崎ブリランテウインドオーケストラ(59名)
・指揮:村田浩明
・課題曲:風がきらめくとき(近藤礼隆)
・自由曲:宇宙の音楽(P.スパーク)

・演奏:ルロウブラスオルケスター(59名)
・指揮:遠藤宏幸
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:交響詩「鯨と海」(阿部勇一)

・演奏:豊田楽友協会吹奏楽団(45名)
・指揮:中村友哉
・課題曲:風がきらめくとき(近藤礼隆)
・自由曲:交響詩「あんたがたどこさ」(林大地)

・演奏:港南吹奏楽団(50名)
・指揮:玉谷敏弘
・課題曲:フロンティア・スピリット(伊藤宏武)
・自由曲:眠るヴィシュヌの木(樽屋雅徳)

・演奏:安城ブラスオルケスタ―(50名)
・指揮:原田大雪
・課題曲:行進曲「勇気の旗を掲げて」(渡口公康)
・自由曲:アスファルト・カクテル(J.マッキー)

—休憩20分—

・演奏:カルペディエムウィンドアンサンブル(48名)
・指揮:柴田祥
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:スピット・ファイアより
     前奏曲とフーガ(W.ウォルトン/G.ドリウェールズ)

・演奏:東海市吹奏楽団(62名)
・指揮:大澤健一
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:エルサレム讃歌(A.リード)

・演奏:名古屋大原学園吹奏楽団(26名)
・指揮:磯部佳史
・課題曲:フロンティア・スピリット(伊藤宏武)
・自由曲:ラ・レーヌ・ヴィクトリア~バルモラルの記憶~(樽屋雅徳)

・演奏:ウインドアンサンブル尾東(65名)
・指揮:河田智仁
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:「GR」よりシンフォニックセレクション(天野正道)

・演奏:サンク・エトワール名古屋(64名)
・指揮:西岡基
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:バレエ組曲「青銅の騎士」より(R.グリエール/仲田守)
     第2楽章「抒情的なシーン」
     第4楽章「輪舞」
     第6楽章「胸騒ぎ」
     第8楽章「偉大なる都市への賛歌」

・演奏:名古屋ウインドアンサンブル(65名)
・指揮:大橋晃
・課題曲:メルヘン(酒井格)
・自由曲:蒼海の覇道(田村修平)

・演奏:とよかわ吹奏楽団(42名)
・指揮:亀井明良
・課題曲:風がきらめくとき(近藤礼隆)
・自由曲:舞楽Ⅱ(櫛田胅之扶)

昨年に続き、県内のコンクールを鑑賞してきました。印象に残った楽団を紹介させて頂きます。

【名城大学應援團吹奏楽部】
コンサート鑑賞しているような楽しい演奏でした。自由曲は、恥ずかしながら初めて拝聴する作品。世界一周を描いた作品のようですね。各国独自の音楽が流れていき、その楽しさが演奏にも表れていたかなと感じております。サクソフォンとトランペット奏者の方の演奏に心惹かれました。

【日本福祉大学合奏研究会吹奏楽団】
学生指揮者だったかなと思います。課題曲は、管楽器奏者を一部降り番にされていたかなと感じますが、それが最適解だと楽団員で決められたのではないかなと思う演奏でした。指揮者である彼女に全責任を背負わせるのではなく、演奏者全員で音楽を創っていくという真摯な姿勢が印象残りました。コンサートマスター(?)であるクラリネット奏者(E♭クラ掛け持ち)の方が、彼女を支えていたのは演奏する姿から伺えました。

【愛知教育大学吹奏楽団】
指揮者の河田さんが声楽を専攻されいるので、自由曲は本作品を選ばれたのだろうと感じた次第です。オフステージで演奏されていたトランペット奏者の方、とても美しい響きで恍惚となりました。

【名古屋商科大学吹奏楽部シンフォニックアンサンブル】
昨年と同じく、御楽団が最も印象に残りました。今回は、ホルン、ユーフォニアム、ファゴットが0名。楽器の掛け持ちはなしの演奏です。
上記の楽器が0本でメルヘンがどのような演奏になるのかドキドキしていましたが、音が足りない、音楽の流れが不均一と感じることはない演奏で素晴らしかったです。
打楽器・サクソフォンが各5名という編成になったのは、自由曲に合わせてであったかなと考えております。一見、アンバランスな編成かと思いますが、拝聴した限りではそのような思いはありませんでした。3楽章はエッジの効いたサウンドで作品の魅力を最大限に引き出していたかなと思います。

【Nisshin Wind Orchestra】
自由曲のコントラバス奏者2名が印象に残りました。低音を2名のコントラバスが包括し豊穣なサウンドが創られていたかなと感じております。
全体としてはクラシカルなサウンドで個人的には惹かれました。

【Connect Symphonic Band】
自由曲では指揮棒を持ったり、持たなかったりと表現力を意識されていたかなと感じました。音楽に没頭(心酔?)しているバトンテクニックだったかなと思います。
自由曲で拍子木を使うのですが、一部、コンサートマスターであるクラリネット奏者の方が担当されたのは演出だったのか、打楽器奏者の持ち替えが間に合わない為なのかが気になりました。

【西尾市民吹奏楽団】
メルヘンの独自の解釈が面白かったです。極端なダイナミクスなどをするわけではなく、作品を理解した上での解釈でした。こちらも、コントラバス奏者(1名)が印象に残りました。課題曲演奏中に弓の先端(チップ?)が欠けてしまう(外れてしまう?)アクシデントがありましたが、戸惑うことなく演奏されていたのは熟練した方なのだろうなぁと思いました。

【東海市吹奏楽団】
エルサレム讃歌は爆音にならず、心地の良い響きを堪能させて頂きました。最後は、トランペットとトロンボーンの各奏者が立奏。作品の終わりに向かって、熱量が帯びていきますが、音量がバリバリ増していく感覚はなく、最後まで美しい響きが印象的でした。

【とよかわ吹奏楽団】
今回、足を運んだ目的は櫛田さんの舞楽Ⅱが生演奏で鑑賞できるからという思いが強かったです。抜粋ではありましたが、雅楽の響きが立体的に創られていたかなと感じます。

丸一日、生演奏を鑑賞するというのは疲れますが、今回も素晴らしい演奏を鑑賞出来、色々と勉強になりました。演奏して下さった皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

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