勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法 書評

子供の頃、勉強が大嫌いだった。理数系の科目は結果がすぐに出せるので、多少なりとも出来たが文系の科目は壊滅的だった。
学校から帰るとテレビゲームのスイッチを入れるか、録画していた好きなテレビ番組を繰り返し見る毎日。テストの結果は惨憺たるもの。大学受験も努力せず、指定校推薦で入学した。
やがて、勉強しなかったツケが回り、社会人1年目~3年目まで苦労した。人とコミュニケーションがまともに取れない、仕事が覚えられない。周りからは愛想をつかされ孤立し、一時休職をして社会復帰した。
現在は年100冊以上の本を読み、日々勉強するようにしている。

本書の作者も15歳まで2時間はテレビを必ず見て、ネットゲーム三昧の人生を歩んでいたが、このままではいけないと思い心機一転、勉強に打ち込んだ結果、本書を上梓するまでに至った。

だが、道半ばであきらめてしまう人や、年齢的に無理だと挑戦しない人も多い。そこを打開する気持ちを持たせてくれるのが本書だと感じる。
4章(PART1~PART4)まで分かれているが、一気に読むのではなく1章読了したら、一時本書から目を離し考えると何を目指すべきか考えられるようになる。それを繰り返していくうちに、ロケットが発射するように1段階、2段階と大きく飛躍することが可能だと信じたい。

本書で最も記憶に残った言葉は以下だった。

「魔法のつえも魔法のランプも現実にはない」

PART2 苦しくても頑張ろうと決めた瞬間、全てが変わる

おとぎ話では、魔法で夢を叶えてくれたり、現実ではありえないハッピーエンドが迎えられる話は多々あるが、現実はそんな甘い物ではない。
何も努力しないで得られることは極めて稀である。人が羨むような成功をしている人は、影でありえないほど努力している。ウルトラCやどんでん返しの発想や展開は、やはり努力してきた人たちが得ていると感じている。

最終章では、どんな苦境にあっても勉強をあきらめなかった4人のエピソードとその後が綴られているが、読んでいる時に涙腺が緩んだ。私はこれだけ恵まれている環境にいるのなぜ勉強をしてこなかったのか・・そして彼ら彼女らはその逆境から抗い勉強して得たものは大変すばらしいものだと感動した。

時間だけはお金で買えることもできないし、戻すこともできない。過ぎ去った時間が有効な物になるかガラクタになるかは現在の行動で価値を変えられる。今日が人生で一番若い日と心に刻み日々を過ごしていけたらいいなと感じた次第。

本書で勉強する気持ちを奮い立たせられると思うが、同時に悪しき習慣を断ち切ってより良い習慣を取り入れたい方もいると思う。今回の推薦図書に挙がっている「リセットの習慣(小林弘幸著)」も並行して読むと自分を変えられると思います。

#読書の秋2022
#勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法

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