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釣行記-139【レッドデビルシャーク】

どうもどうも。とうとう今年もこの季節になりました、なってしまいました。アカムツです。のどぐろです。あぶらっこいやつです。

でも、「今年も」というと大げさでして、アカムツは「いつかやりたいなぁ」と思いつつも、実際に始めたのは去年から。
去年も「釣れればいいなぁ」くらいで、本気だったのか?と聞かれるとそうでもないのかも。。。でもね、今年こそはきっちり釣って、しかもたらふく食べてやろうと思いますよ!

アカムツの情報整理

まずはアカムツについて整理しようと思います。

アカムツですが、「赤いダイヤ」と呼ばれるくらいに貴重というか、高価ですね。ネットに落ちてる情報はイカです。

・分布:関東と新潟以南の沿岸部。水深100~200mあたりに棲み、特に日本海側に多い。
・大きさ:平均は30~40cm、最大で約50cm。寿命はオスが5年、メスが10年。
・釣期:シーズンは夏から冬で、7月から9月ごろが最盛期。
・産卵期:6-10月。
・ポイント:棲んでいる場所は岩礁周りや砂泥まじりの砂利場など、底層で小さな群れをつくっている。
・生態:あまり活発に動きまわる魚ではないようで、エサを見つけても一気に飲み込むことはせず、その場でモグモグと噛むように捕食する。そのため、ハリに掛かっても途中で外れやすい。
・好物は小魚や甲殻類で、ホタルイカをエサに使うことも多い。

へぇ。概要はこんな感じみたいです。が、わかんないこと多数です。ですが、少ないながらも経験則上わかっていることも少しはあります。

まず、大きいものほど深場に多い。次にスポーニングの前後によって釣り方は変わる、ってあたりですかな?少なっ!!

タックルについて

ではどんな道具で釣るか。
100-200mくらいにいるよ、とありますが、実際やるのは200m-400mくらいが多いと思います。そうなるとジグは200-500gくらいで、ラインも600mくらい必要になります。そしてそれらを操れるロッドとリールが必要になります。

なので、タックルですが、ロッドはスロージャーカーの4番をベーシックと考え、それに類するようなもので各人で使いやすいもの、リールはPE1.0を基準として600mばかり巻けるもの、できればロングハンドルのハイギアが望ましいと思います。買ってすぐ使えるものであればオシアジガーの1500あたりでしょうか。

ジグは300gを基準にして、プリスポーンの〜5月くらいまでは縄張りを威嚇しやすいもの、全盛期のデビットボウイみたくギラッギラにフォールするジグを、アフターは食べやすいもの、ケースバイケースでしょうかね、これを意識して釣るのがベターなようです。

ざくっと書きましたが、この中でも重要なのがラインとタナな気がします。まず、ラインですが、スーパーファイヤーラインかサンラインのソルティメイトPEジガーのどちらかが必要なようです。ちなみに去年はテキトーなPEでやっておりました。テキトーなやつだと弛みがひどいです。

タナについてはボトムからせいぜい2mで決着するようです。それより上だと、黒ムツとかアラとかメバルなんかが食ってくるので、アカムツのみを狙いたいのであれば、2m以上ジャークすると手間ばかりが増えてしまうようです。

以上が、これまで知った情報で、これを踏まえた上で今年準備したものは以下となりました。

・ロッド:ディープライナー社ロジカル55#4
・ライン:スーパーファイヤーラインカラード1.0

ジグは毎週何かを補充してるのでまぁいいです。問題はラインでした。スーパーファイヤーラインって高いんですよね。。。

ところが、ある日300mがお試し価格で出てたので3セットばかり買ってみました。ファイヤーの何がいいのか?それは感度がいい、というのが一般論のようです。ではどういうことか、識者によくよく聞くと、「表面が凸凹してるので、正円に近いPEラインで発生するカルマン渦の影響を受けない。ゆえに潮の影響が少なく、例えば水深250mで通常のPEが300m出るところが270mに抑えられる」とのことです。ほんまかいな??カルマン渦ってなにさ??

でね、これが本当だとすると、弛みが激減するので圧倒的に感度が変わりますね、きっと。ファイヤーとPEジガーは伸びないからいい、と言われますが、実際のところは、潮に流されず弛まないのが優位性な気がします。
なので、水深は350mくらいまでやるのでしょうが、とりあえず下糸を200m、ファイヤーを300m巻いてチャレンジです。回収巻きが面倒なんでリールは電動を使います。シーボーグ300Jです。

実釣

例のごとく、神奈川県のとある港から、ドヤ顔おじさんと建築士のパイセンと出航です。今年はドヤ顔おじさんにとってサメの当たり年のようで、立て続けにシャークをキャッチしております。あやかりたい!!ついでにオニカサゴだったかアラも好調な模様。あやかりたい!!赤いダイヤ、赤いオニ、つまりレッドデビル、ついでにサメも紅に染めて赤いやつらを一網打尽にしたいものです。

今回、いつものところとは違う場所をやる、とのこと。大凡の場所は聞き及んでおり、そこまでは結構遠いため、のんびり揺られて先週の出来事なんかを反芻していたら着いちゃいました。

早速開始、と行こうとしたら、出て行くべきラインがスプール側のラインと交差する嫌なトラブルが発生しています。プチバックラッシュに似た症状のアレです。わかりますよね??リーダーをきちんと止めておかないと、先端が緩んだ奥の糸の下をくぐって発生するアレです。

今回、このトラブルにはラインを5m出した時点で気づきました。そこで直せばいいものの、「結束しなおすのめんどくせーな」という人間なら誰しもが感じる根源的な動機づけに従い、「頑張ればいけるんじゃね?」と思い、出しては止まり出しては止まりを繰り返しながらも頑張りました。

でも、「もうダメだ」と観念したのが28m付近。ここで一念発起し、ロッド側のラインをスプール側から引っこ抜いて問題解決を図りますがあいにくの強風のため、作業が難航します。そして気づけばドヤ顔おじさんはすでにキンメダイをキャッチ。マジですか?そんなにイージーなの、今日。

どうにか復旧し開始します。キンメダイは大抵群でいるので、まだチャンスはある、はず。

ジグはディープライナーのスパイコブラ300gを使います。水深は250m前後。着底っぽい雰囲気が出たので糸ふけを取りつつ戦闘開始かな、と身構えたところで何かもぞもぞした違和感を感じます。あ、これはのってるね。

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で、一匹目。マジでイージー。略すとマージー。ただ、水深が深いので着底ヒットってわかりづらいんですよね。欲を言えば、着底同時のどでかいバイトとか、ジャーク開始直後くらいのコツコツ。。ガッツーン!!みたいなバイトを魚類の皆様にはお願いしたいところです。次回は頼むよ。

で、釣れたわけですよ、よくわからないまま、まぐれでね。去年も数匹キンメダイは釣りましたが、脳天直撃型の釣れ方だったり、サイズがマイクロだったりと、トラッシュな扱いでしたが、これはいいサイズなので喜ばしい。引き続きジグを投入。着底まで暇なので何かを食べて待つこととします。

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ドーナツ。ふつーでした。どのくらいフツーかというとまた買いたいほどではないくらいにはフツーでした。

食べ終わり、着底もしたので、ジャークを開始すると、ぐいっと何かが乗った感。多分釣れてる。マージー。

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はいどうも。ベリー・ベリーマージー。そしてこれがあと3セット続きます。カメラの記録を見ると、15分で一匹釣れたペースでした。着底3分、引き上げ8分、釣ったり針を外したり写真撮ったりで4分、ってところでしょうか。

5匹のうち、2匹は脳天直撃型のスレがかり、他はリアフックバイト型な釣れ方でした。

あまりにイージーなため、他のポイントも同様にイージーなのかを確認しに行きます。ここでルアーを、昨年最も実績のあったボーズレスの太閤300gにチェンジ。着底させ、すこしの間リトリープ&フォールを往復するとルアーの抵抗感が急増します。多分かかってるやつです。

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かかってました。しかも2匹。ギンメダイとユメカサゴです。もし外来語で言うとすればシルバードリーム、でしょうか。

なんつーか、簡単すぎやしませんか?今回。
釣れないと文句言うし、釣れたら釣れたで「簡単すぎる」だの「ポイントがよかった」だの、見当違いな、文句の範疇に入りそうな感想が自然と出てきます。側から見ると釣り人って精神に異状を来しているとしか思えないですよね。言ってるの自分なんですけど。

こうした定型的な文句をいいつつ、そう言いつつも違う方向性からの光というか、知的好奇心が充足されるための何かを求めてルアーをチェンジします。植物は太陽を向き、人間は「ヒカリ」と読む未来を向き生きるものです。なので新しい地平を目指し、太閤は釣れるんだけど、小さいのが釣れやすい気がするので、展開を変えるために、スピンドルNを投下してみます。

そうしたらですね、着底し、すぐにヒットです。明確なアタリがないままロッドに重みが乗る今日一番多いパターンです。

アカムツですが、光が見え始めると暴れだすらしく、100m、50m、20mあたりでその挙動が発生しやすいようなのですね。もちろん、100m云々というのは大凡のものさしで、それぞれに違うのでしょうが、今回のは引き上げてくる道中でなかなかいい挙動をしてくれます。アカムツ?アカムーチョなの?嫌が応でも期待が高まり、慎重に引き上げてみますと。。。

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おや。。。

今年の初めにスピンドルNは今回同様にイカを連れて来てくれました。カギイカ、というゲキまずなやつです。

この記憶があった上に、今回の恥の上塗りにも似た出来事を経験すると、スピンドルNの東村ゼブラ=イカキラーというラベリングは不可避かと思います。

ですので、すぐさま当初のスパイコブラに変更して再開します。が、ちょっとポイントから外れたようで入れ直すためにフルスピードで回収します。

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え?マジで?しかもこれ、歯形ついてるけどなんなの?

この後、もう一杯追加です。なんということなのでしょうね。

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この後も執拗にアカムツを狙いますが、釣れるのはもっぱらキンメダイ。時間も迫ってきたし、海も荒れているので早めに引き上げを開始し、港の近くでラスト一投、と相成りました。

ねちねちボトム付近を探りますが反応なし。「そろそろいこうかー」との声がかかったので「ラスト2mだけジャークします」と伝えたらヒット。今日はなんかツイテますね。

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スプラッター気味の写真なサバだったけどね。お疲れ様でした。

まとめ

・ファイヤーラインは確かに魚探の水深に近いラインの出方、水深=リールのカウンターとなっている気がしました。感度もずいぶん良くなった気がします。あと数度利用し、今回と同じ感想であれば、間違いないのでしょう
・ラインは一本生成のものでもそうでなくてもどっちでもいいような気がしました
・今回使用したジグはこちら。

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上からフレック200、シークレットレクター350、スピンドルN300、太閤300、スパイコブラ300。合わせて1,430gです。

・ところがジグケースの重量を計るとおかしげなことになっています。

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これこれ。

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体重計に載せるね。

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!!

・中身をみてます。

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上列左のTGベイト(80、100、120、150、180の合わせて630g)と下段の小物狩り陣は仕方ないとして、上列中央のスパイナロー240、ジグパラ300、コニファー310と250、なまらスローの450と200、2wayの200の1.85kgはいらなかったのではないでしょうか。

・ここ数回、持参ジグズと使用ジグズを比較すると、使用1に対して持参未使用4-5くらいの比率です。準備あれば憂いなし、ですが、なんぼなんでも多すぎる気がしてきております。次回の反省材料ですね。

・次はシーバスです。

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