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釣行記-099【水底の魚リターンズ】

どうもこんにちわ、釣行記の99回目です。今回はディープジギング。過去3回、いずれもアツアツな煮え湯を飲まされ続けています。ただし、回を重ねるごとに飲まされる湯の温度は低下している気もします。

ジギングなんですが、基本は魚がいる場所にジグを落とせたら勝ちなはずのゲームかと思います。変なタチウオとか妙なヒラマサとか、SLJがどうしたとか、テクニカルなものもあるにはありますが、それよりも問題は魚の量と、スレていないことだと思います。ディープの場合、スレるほどルアーも見ていないだろうから、居たら釣れる、はず。釣れた時はそうだった。こちら、いろんな意見があるのでしょうけれどね。

準備編

その後、いろいろ見聞きし、研究しました。例えば、「実はジグは関係なくて、魚は針を食っている」とか「フッキングはしないで、バイトがあったらラインをフリーにしてジグを落とし込んで針がかりさせる」とかとか。

そんな中、一番疑問に思っていたのが蓄光機でした。

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こんなやつ。

照射して、そもそも蓄光されているのかどうか、蓄光されていたとしてどのくらいの量を蓄光できるのか、それはどのくらいの時間保つのか、あたりです。主たる疑問は。なので実験をして、みました。

【蓄光実験について】
・ジグに蓄光機を照射。軽く当てる場合、じっとり当てる場合のふたつ
・蓄光後、こたつの中で発光状況を経過観察
こんな感じで、ボーズレスのノブナガ120となまらじぐの100(たしか)をサンプルとして採用し、観察しました。

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照射直後です。

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2分後。ややぼやけました。

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9分後。だいぶヒカリを失ってますね。

雑な実験なものの、まぁ15分も落としてたら海底では光らなくなるだろう、ということは想定できます。そして蓄光時間というか、照射時間は、蓄光機のような強いヒカリを使うのであれば、結果には関係ない気がしました。

ディープジギングですが、200mでやる場合、着底するまで(今度正確に計測しますけれど)200秒くらい、つまり3分近くかかるわけです。そして、着底後、いとふけをとったりして、最初のジャークまでは4分くらいかかるのですよね。で、こっから先、ヒカリが保つのが6分くらいと。。。なんか儚い釣りですね、これ。名古屋まで新幹線できしめん食べに行って、食べたらそのまま帰ってくる、的な雰囲気です。それにディープで釣れる魚、小さいか弱いかのどっちかだし。

なので、少し工夫を凝らしてみようと思い立ちました。エポックメイキングな釣れ方というか釣り方というか、「あの時からディープは変わった」と言われるようなそんな何かを開発したい。

ニールアームストロングは月に降り立った際

「That's one small step for a man, one giant leap for mankind.」

と話しましたが。ぼくも「That's one small step for a jigging, but one giant leap for deep jigging!!」的に言えるような、歴史に名を刻めるような何かをやってみたいと思ったのです。

そして熟慮して導かれた結果がこちら。

これの前に買った製品、単三電池で動くというか光るのはいいのですが、ゴミクズな作りで不良品だったため返品しました。

今回のこちら、ボタン電池で稼働。内部にあるスイッチでリレー方式を変えれるようで、点灯と点滅を選べます。点灯させ続けたら、ジグへの栄養源となるのでは?と思いまして試してみました。

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セットします。実際のセッティングもこれでいいのかな?

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蓄光後、こたつに入ったばかりの時点ではこんな感じ。おもむろに集魚ランプを点灯させます。

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いけそうな気もするな。そして10分ほど待ちます。

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さっぱりダメでした。

まぁとりあえず使ってみましょう。ジグが設計意図とは全く異なるアクションを見せそうなのが少々不安ですけれどもね。

ソルティガSJの2と5、101とオシアCTを抱えて真鶴にGOです。さぁ行こう!Поехали!

実釣編

6時集合、と言われていて、本来であれば4:30に出て丁度くらい。が、アラームの設定がなぜか4:30に。。。猛スピードでぶっ飛ばして現地に向かいます。

みよしは餌軍団、ともはルアーチームの構成で出船。すぐにポイント到着で、即座に投下開始です。まず、例のリグで開始。300m付近まで落ちるのにどのくらいかかるか計測してみました。

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なんがっ!!

そして周りは釣れ始めますが、こちらは釣れないので集魚ランプは一流し目で引退でした。

次の流し、ようやくこの釣りの問題点についてわかり始めます。最大の問題はおまつりです。

20-50mくらいのおまつりって釣り人の技量の問題が多分にあると思います。ラインが異常に太いあるいは細いとか、仕掛けあるいはリグが変すぎるとか、着底してもほっておいてるとか、周りと同調しない道具立と釣り方ですね。乗合でこういうのあるとちょっと、というか相当アレですよね。しかも何回も繰り返す奴って。このくらいのおまつりは、まつりの規模で言えば成田山新勝寺の節分会くらいでしょうかね。

100m前後のおまつりも注意次第で回避できると思うのですが、200mを超えてくると宿命的にトラブルが発生するようです。リオのカーニバルみたいなものなのでしょう。

というのが、ラインが出ている長さに比例してリグあるいは仕掛けの制御は難しくなります。そして、その難しいところで魚がかかるとほぼ制御不能に陥ります。

深海魚は口が弱いのか、引き上げ中の口切れバラシが多いようで、これを極力避けるためにゆっくり巻いてくると、途中、ぐるぐるするし泳ぎ回るものだからお互いにまつるケースが多数です。200m以深で、3mくらい向こうでやっていてる方に鯖がかかったりしますと地獄ですね。何かがラインに触れた感じがして程なくまつります。

これは潮の流れを読み切って、それに合わせて船を入れていったり、ブリーフィングをしっかりしておいてリグ、仕掛けの重量をきっちり合わせるとか、釣り座を調整するとかやらないといかんぽい。

つらつらと書きましたが、ディープのおまつりってのはそういうことだ!ということに気付く前に、何かがヒットした感がありました。確かにロッドにルアー以外の重さが乗っており、泳ぎ上がってくる様子もあるので頑張って巻いてきます。右舷みよしでもヒットの模様。が、しかし、リールのカウンターが76mの表示のあたりで右舷みよし、とも二人の三人がおまつり、と。。。

解いてもらうことにしてじっとしてましたが、どうやら致命的らしく、止むを得ずラインを切り、ジグを回収することに。。。一旦切って、連結して巻き上げるのも一案でしたが、そうなると再度ラインをだしてからノットを組まねばなりません。面倒なので、プライヤーにラインを巻きつけて回収。で、ようやくジグが上がってきますと。。。

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キンメダイ付きにクラスチェンジ。

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血を抜こうかと思いましたが、脳天直撃で事切れておりました。。。南無阿弥陀仏。

これって、釣れた、のではありますが、泳いでる魚の上にジグが落ちてきてフックが突き刺さったようで、なんと申しますか、釣った、ではない気がします。人間で言えば、いつも通り歩いていたら上から看板落ちてきて死んじゃったり、隕石にやられたようなそんな偶然なのでしょうね。しかも一回切ったラインを手巻きで回収したら付いていた、となんというか釈然としない一匹目。まぁいいか。。。

少しづつ移動しながらアカムツを目指します。が、そこはディズニーランドのような夢の国でした。大抵ユメカサゴしか居りません。

その後、いろいろ試しました。

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脳天直下型死亡例。

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こちらはきちんとフッキング。

この後、時間いっぱいまで遊んで納竿と相成りました。今回一番の驚きはこちら。

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この人、身長が180くらい、靴のソールを考えると2m近いですね、この魚。お疲れ様でした。

総括

・今回のコツがわかりました。
1ジャークは小さめに
→ジグが動き始めるくらいの入力が良さげでした。びゅんびゅんぶっ飛ばさないで、移動距離少なめでぷるぷる動く感じ
2ジグはスリムなほうがよさげ
→シーフロアのレクターやなまらスローチューンといったぶるぶる系は不発
3色もたぶんセレクティブ
→グロー少なめ、できればシルバー系がよさげ

・ラインは0.8あるいは0.6の方が良さげですね、やっぱり


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