サウナとベアフットランの共通点

脳は刺激に慣れる。慣れたら刺激として知覚できなくなりレスポンスが鈍化する。最近繰り返し書いてるが慣れた正しいトレーニングよりも慣れてないトレーニングの方が効果が高い。

このトレーニングの観点からサウナとベアフットランって効果を得るには脳に慣れさせてはならないカテゴリなんだよなぁと思った話。

まずは脳の適応と順化について。コーヒーのカフェインを毎日摂取しているとカフェインによる覚醒効果が弱まるため、アスリートの中には試合前に1週間ほど"コーヒー断ち"の期間を設ける人もいる。

カフェインの覚醒効果を最大限に得るため、カフェインによる刺激を一定期間断つ。そうすることで脳のカフェインに対する感度が高まり、刺激を知覚してそれに対する反応も正常に稼働する。

サウナもベアフットランも本質的な目的としては「本来人間の持つ機能に訴えかけて機能を稼働させる」ことにある。

ベアフットランで毎日走っていると慣れはするだろうが、慣れてしまってはベアフットランの本来の目的であった接地感覚のリセットが機能しない。地面を蹴って痛くないことと、痛く感じないことは別。

ベアフットランはあくまでランニングシューズの補完的な位置付け。たまにレースをベアフットランで走ってる人もいるが、彼らはレースの難易度を高める目的もあると思う。走ることで得られる効果は度外視している。

だからベアフットランの本来の使い方としては短時間で集中して使う。フォーム矯正が目的なのでフォームを意識できる時間しか使わない。慣れさせてベアフットランで走る効果がないのだ。

これってサウナも同じ。僕はサウナが大好きで、できるから毎日通いたいと思っている。だがベアフットランのことを考えていたらその考えをあらためる必要があるかもしれない。

サウナも身体の体温調節機能と自律神経に働きかけて人間の本来の機能を回復することが本質的な目的だ。現代生活で稼働する機会の減った本来の人間の持つ機能に訴えかけて、それをリセットして使えるようにするという点ではベアフットランと同様である。

もちろん脳の整理やリフレッシュ効果を得るために毎日サウナに通うのはありだが、上記の本質的な目的を果たす上では脳を慣らさせない方が良い。

サウナに行けない期間はサウナ感度のリセット期間だと割り切る。サウナに脳を慣らさせないことで得られる効果を最大化する。それにはベアフットラン同様にインターバルを意図的に設けることだ。

このように好きだからこそインターバルを空けるのも必要。そんなことを思った本日のサウナだった。

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