フィジカルマネジメント

最近は仕事に追われていることもあり、フィジカルマネジメント(コンディショニング)の重要性をヒシヒシと感じている。

フィジカルマネジメントは1.トレーニング、2.リカバリ、3.栄養で構成されている。

中でも個人的に最重要なものはリカバリだ。リカバリ→栄養→トレーニングという順番。リカバリは年齢を重ねるにつれ重要度が高まってきている。

加齢によって体力の消耗度が高まるというより回復力が下がると考えている。リチウム電池のようにそもそも蓄えられる体力の量は下がる。体力タンクが加齢とともに小さくなっていくから。

新品のスマホの電池容量が100に対して、3年後のスマホの電池容量は80くらいになる。つまりフル充電しても同じ容量蓄えられない。物理的にだ。

だから同じだけ使っていても「20%未満になりました」と表示されるのが早い。消耗度が高まったのではなく「使える容量」が落ちただけ。疲れやすくなったという正体はこれだ。

若い人よりも体力が速く減るのでなく、疲れたと感じる閾値までの距離が単純に短くなってるだけ。だから「蓄えられる容量を減らさない」というのがトレーニングという打ち手である。

リカバリはどうか。

スマホだと新品でも3年使用後も充電速度が変わらない。むしろ容量が減った分、フル充電されるのが早くなる(睡眠時間が短くなる理由)のではないかとすら思う。

人間の場合、ここに回復力(充電速度)という変数が加わる。加齢とともに蓄えられる体力量も減り、回復力も下がる。回復力の打ち手はリカバリだ。

リカバリを具体化すると、ジョグやサウナやストレッチによる血流促進をする行為、そして睡眠だ。この2つさえやっておけば現時点で持っている回復力をフル活用はできる。

だが厳密には回復力は加齢には抗えない。やはり若い頃の方が傷の治りも早いしアルコールやタンパク質の分解能力が高い。だから今持っている回復力を下げないためにリカバリをする。

そして最後に栄養。回復力に関しては加齢に抗えないので、回復力を落とさないためにも食べるものには気を使う。

分かりやすいところだと、エネルギーを回復に回すべきなのにアルコールの分解に使ってしまうこと。さ、に睡眠の質が下がる。

タンパク質も分解しづらくなるので脂質の多い食事は内臓に負担がかかる。つまり回復させる対象を増やしてしまうことにもなる。

食事に気を使うのはプラス効果を狙うより、マイナスをいかに減らすかである。歳を重ねて回復力が落ちるほど食事がパフォーマンスに与える影響が高まるので体内に取り入れてはならないものをしっかりフィルタリングする。

・トレーニングの目的→体力の容量を減らさない
・リカバリの目的→いま出せる最速の充電にする
・栄養→いま出せる最速の充電にする

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