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第12回飛騨高山ウルトラマラソンセルフレビュー

第12回飛騨高山ウルトラマラソンに参加してきた。結果は10:55:27で前回より30分くらい遅かった。

エントリー人数 3,349人
出走者数 3,093人
完走者数 2,392人(完走率77.3%)
※男女100km71km混合

まぁウルトラマラソンはタイムよりも完走とエイドを満喫するというのが目的なのでタイムは結果でしかない。ただ最近は強度やスピード練習がメインなので筋持久力のトレーニングとしての刺激は入れられた。

飛騨高山ウルトラマラソンは今回が3年連続3回目の参加。やっぱり100kmはいつ走ってもキツい。しかし数ヶ月もすればこのキツさは忘れてしまい来年もまたエントリしているのだろう。

これは人間の脳の仕様で、キツい経験も時間の経過とともに美化されていく。でなければウルトラマラソンの大会自体がなくなっているはず。

フルマラソンだとすぐに終わってしまう感覚があるがウルトラマラソンだと10時間くらいは走れるので走ることやエイドを十分に楽しめるので割安に感じる。

レースは4:30スタート。高山駅西口からシャトルバスが多く出ている。バスで10分くらいの会場からスタートなので、4:30スタートで3:30くらいのバスに乗っても余裕で準備できた。

スタート前からエイドが設置されておりバナナや飲み物など補給できるので自分で朝食を用意しておく必要はない。

3年連続の参加だがコースはところどころしか覚えていないので「こんなに坂がキツかったかな」などまるで初めて参加した大会のような感覚にもなる。

今回走りながら感じたことは、上りと下りの走り方が上手くなってきたということ。上りも下りも前に脚を出そうとせず真下接地を意識すると前腿への余計な負荷が減る。衝撃を筋肉で受け止めるのではなく真下接地により骨盤で吸収するイメージ。筋肉を使って上り下りをしないこと。翌朝でも前腿の筋肉痛はほぼないのはこの走り方ができてた結果。

あとは100km走ってると筋肉が痛くなることは避けられないので、痛いながらにいかに動き続けるよう脳から指令するかも重要。腕を後方に引くことと、リズムを保つ、この2つは意識し続けた。

ずっと走り続けていると意識が内側にあり続けるのは体感距離が長くなる。なので塩味タブレットの固形物を口の中で転がしていることで少しでも意識が内側に向かないように試みた。意外と効果的だった。

飛騨高山ウルトラマラソンはエイドが豊富なのでマイカップだけ持てば問題ない。次のエイドまで2.2-4.9キロの間で設置されている。

大体が次のエイドまで3キロ中盤くらいだったので絶妙な距離だ。ランナーの気持ちになって設計されていることが伝わってきた。「次の給水所まで500m」という札も励みになった。

60キロ超えたくらいから次のエイドを目標にして走っていた。4.9キロって普段はなんともない距離だけど70-80キロ走ってると体感が長い。これが次のエイドまで10キロ先とかであったら頑張れなかったかもしれない。

人生も同じであまり先の目標を目指そうとすると力を振り絞り切れないこともある。なので目標までのマイルストーンを設けてとりあえず次のマイルストーンに到達してからその次に向けて頑張るという目標達成法はあるのではないか。

友人と出たため、打ち上げの際には100kmを追体験できて心から楽しかった。タイムは違えど100kmを苦しみながら完走したという同じ体験を経ていると「それそれ!」という感覚が共有できる。

ランニング仲間とウルトラマラソンに参加して打ち上げで追体験を楽しむというのは、凄く素敵な時間であった。ここまで含めてマラソンのパッケージなんだろうな。レースが終わってさっさと帰るのも良いが、余韻を味わうのもこれまた至高だ。

打ち上げ場所は昨年も利用させてもらった味の与平。ここはご飯おかわり自由なので飛騨牛をお供に満足するまで食べれる。栄養を欲しているウルトラマラソン後には最適だ。

宿は朝食が食べれる場所を予約した方が良い。ウルトラマラソン翌日の朝はお腹が凄く空いている。ただ飛騨高山は朝からやってるお店がほとんどないので朝食を食べれる場所が見つからない。

今回はHotel and Spa Gift TAKAYAMAに宿泊して朝食ビュッフェ券をを1,650円で購入できたので、そこでエネルギー補充。宿の朝食では飛騨高山の名物も出てくるので観光気分も味わえる。

飛騨高山は「後泊したくなる場所」であり毎年訪れたい場所だ。反省点としては走り終えてから温泉施設の臥龍の里に行った際に帰りのバスを逃してタクシー代が3,060円かかってしまったこと。


臥龍の郷は宿泊も可能なので、いっそのこと次回から後泊は臥龍の郷でも良いくらいだ。翌朝からサウナにも入れる。

100km走ったあとに臥龍の郷の露天にあるかけ流しのお風呂に身を沈めた際の幸福感を得るためだけに訪問する価値がある。緊張からの解放による弛緩された瞬間は筆舌に尽くし難い。

そんな素敵な場所な飛騨高山だが、今回で3年連続飛騨高山ウルトラマラソンは完走したので、別のウルトラマラソンに出ても良いのかもしれない。ウルトラマラソンを健康に走り切れる年齢というのも限りはあると思うので色々な場所で走ってみたい。

とにもかくにも飛騨高山ウルトラマラソンは体験価値の高いイベントであることは間違いない。

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