スポーツは究極のチーティング動作
"スポーツは究極のチーティング動作"という言葉を仕入れた。
日頃からランニングに取り組んでいるので、単に走っているだけだと刺激が脳に伝えられない。人間の脳は適応と順化を繰り返し、順化してしまったあとには変化を与えないと上積みができない状態になる。
慣れた正しいトレーニングより慣れてないトレーニングの方が効果が高い。僕の場合は坂道トレーニングよりも体幹、砂浜、階段も含めたマルチトレーニングの方が脳に刺激が行く。練習強度というより脳への刺激の大きさが後者の方が大きいから。単に脳が慣れていないトレーニングであるから。
なので刺激を与えるための変化として体幹の補強トレーニングを今年1月から導入した。
その一環として取り組んでいるケトルベルは動的に体幹を強化するためのトレーニングと思っていたが、身体を上手く使う(チーティング技術向上の)ための練習の要素も含んでいるのではないかと思えてきた。
12キロの重量でトレーニングしているが、回数をこなすとなると下半身を使う必要が出てくる。上半身だけに頼っていては筋肉がすぐに消耗するからだ。
回数が増えるのは筋肉が付いてるからではなく、下半身と上半身の連動が上手くなっているからではないか。
要するにケトルベルは体幹強化の側面と運動連鎖の向上の側面もあるということだ。運動連鎖とは全身を連動させて身体を上手く使うことであり、これが冒頭のチーティング技術に当たるとも考えられる。
昔からプランクなどの静的なトレーニングよりも身体を動かす動的なトレーニングの方が得意であった。静的なトレーニングだとチーティングがしづらい(誤魔化しづらい)からではないかと思う。動的なトレーニングであれば負荷はいくらでも逃しよう(誤魔化しよう)がある。
一方で、純粋に筋肥大を狙った筋トレに関しては筋肉に効かせるにはチーティング要素を排除した方が良いのではないか。
ただチーティング技術はスポーツには必須なので、チーティング要素の排除はパフォーマンスの向上には相反する(筋肥大のトレーニングをしても競技力の向上には結びつかない)行為という見方もできる。
昔、ヒョードルが公園などでタイヤをハンマーで叩いている映像を見て「意味あんのかな」と思っていたが全身を連動させる練習としても取り組んでいたのだと今更ながら分かった。その動画をYouTubeで見つけたので貼っておく。
ヒョードルはスタンドでもグラウンドでも全身を連動させて動いていたので、パワーだけでなく特にスピードが他のヘビー級ファイターよりも飛び抜けていた。
これは筋力だけでなく下半身と上半身の連動を行う能力が高かったのだろう。しばらくは運動連鎖にフォーカスしてケトルベルを目的意識を変えていってみることにする。
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