労働集約型からの抜け出し方

「できること」で売上を作り、月の基準をクリアしたら残りの時間は「できるようになること」に着手した方が良い。

基本的には僕たちは無形資産を「両替」して生きている。無形資産とは「知識や経験、人脈、信用など目に見えない価値を生み出す元手」となるもの。

資産家で株式や家賃収入などの「有形資産」で生きている人もいるがマイノリティ。なので、この記事の読者は労働者(非資産家)というマジョリティ向け前提で書いている。

まず押さえておきたいポイントを説明する。「無形資産の大きさが収入の上限値となる」点だ。無形資産が小さいと、時間を掛け算して両替していかねばならない。

そうなると「労働集約型」から抜け出せない。そしてスケジュールが埋まった時点でそれ以上の収入増は起こり得ない。

なぜなら時間をすべて両替してしまっているからだ。時間は24時間が上限なので増やすことはできない。

一度「生きていくために必要な収入=無形資産をスケジュールを埋めて両替できる金額」になってしまったら次のレイヤーになかなか移行するのは難しい。

スケジュールをガッツリ空けて無形資産のサイズを大きくすることに着手できないからだ。どこかのタイミングでスケジュールをガッツリ空けて無形資産を大きくしておくこと。

それには時間が比較的自由に使える20代が絶好のチャンスだが、これを書いている僕は妻子持ちの30代中盤。まだまだ諦めない。

これが資本主義ルールというゲームを労働者というアクターでプレーする上で理解しておくべきことだ。学校では教えてくれない。僕の親はこういうことを教えてくれなかったので、僕自身は親として子供にはこういう点を伝えていきたい。

つまり、無形資産が大きくならないと、いくら働いても収入は大きくならない。「多くの人が両替に時間を使い、無形資産を大きくすることに時間を割いていない」と見立てている。

これがこの記事で最も伝えたい点だ。その仮説に対しての打ち手として「無形資産を大きくすることに時間を割く」というシンプルなものを提案したい。

具体化すると、「できること」で売上を作り、月の基準をクリアしたら残りの時間は「できるようになること」に着手すべきということだ。

無形資産が大きくなると、収入の上限値が大きくなるので働く量のコントロールが可能になる。お金が必要なタイミングではガッツリ働いて両替し、必要ないタイミングでは両替せずに新しい無形資産の獲得に舵を切る。

このサイクルに入れるか否かが一生労働集約型で生きるか否かの分水嶺。すぐには働き方を変えられるとは思わないが、ここを知っておくだけでも今後の働き方が確実に変わる。

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