先の山ではなく、小さな小石

「あなたを疲れさせるのは先の山ではなく, 靴の中の小さな小石です」という言葉がある。

これは目先の些細な気になることが目標達成の阻害要因になるという比喩である。これが比喩ではなく起きた。

飛騨高山ウルトラマラソンのための道中で、rigというリカバリーサンダルを履いてみた。ウルトラマラソン後はフルよりもリカバリの必要性が高まるので、どうせなら自宅から履いていくことにした。

ただ、自宅から駅まで徒歩20分なのにもう見切りをつけた。僕の足に合わない。15分履いて手放すことに決めた。

今回の失敗を成功に力技で持っていくために反省点を言語化しておくことにする。個人的にはデータが取れれば成功という定義なので、なぜこのような結果に至ったのかを編集しておく。

結論は自分の中のサンダルの選択基準を明確化できたので、今後の取捨選択の精度が上がる。そのための必要経費だったと正当化する。不可逆的な失敗ではないので人生においては影響を及ぼさない。

僕が購入したrigは親指と人差し指との間とかかとを固定するタイプだった。左足がどうもフィットせず締めるとキツく感じるし、緩めると歩きづらい。ちょうどよく履けるポイントが見つからなかった。

15分歩いただけで既にマメができそうだったので明日100キロ走るために駅までの道中でランニングシューズに履き替えた。サンクコストバイアスに囚われずこの判断ができたのは良い。

rigのサンダルをオンラインで購入したので試し履きをしなかった僕の100%の過失である。もちろん人によっては快適に履ける人もいるので、あくまで個人の感想である。

使用時間とコストだけ見れば最高級のサンダルになってしまった。ただ、そこから得られる気づきを加えれば安いお金の使い方にもできるので要は自分次第だ。

一歩ごとに違和感を覚えつつ歩くと体感距離が長くなる。毎朝10キロ走ってるので、普段2-3キロ歩く分には全く問題ないのだが、それは違和感のない状態で歩いているという前提があったのだ。

そこで頭に浮かんだのが「あなたを疲れされるのは先の山ではなく、靴の中の小さな小石です」という言葉だ。確かに大きな目標よりも、些細な気になることで体感距離が大きくなり目標達成できなくなるというのはありそうだ。

リソースを割く対象はどうしても大きな目標達成になりがちだが、些細な気になることを1つ1つ排除していく先に辿り着けるものなのだろう。rigのサンダルはそんなことを教えてくれたので感謝しつつ手放そう。

1.シューズは試し履きせずに購入しない(服含む)
2.ビーチサンダルを除き、普段履きのサンダルは親指と人差し指の間を固定するタイプを選ばない
3.履く際に少しでも手間がかかるかかと固定タイプは選ばない(僕はド面倒くさがり)
4.目標達成のためには身の回りの些細な気になることを排除していくことが重要(体感距離を長くしない)

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