どうか希望であり続けて欲しい

本当は先日の会見について自分の考えや疑問点を投稿するつもりでいたけれど、先に今朝我が家でおこったこと。

私はSnowMan阿部亮平くんのファンであるが、彼がジャニーズだから好きという訳ではなく、阿部くん個人が持つ魅力にそもそも惹かれ、彼がいるグループだからSnowManを応援し、彼が所属する事務所だからジャニーズのことも自ずと詳しくなっている。
だから、今回の騒動に対してもおそらく、多くのジャニーズファンの方より相当ドライというか、報告書もすべて読んで会見もすべて見て、それに対する各メディアの報道の反応も比べてみたり、性加害や人権について自分で調べたりもして、私自身この事務所に対してはかなり厳しい考えを持っている。
阿部くんについては、この先どこに行こうと本人が納得してこれからも元気にお仕事をしてくれればそれで良い、それを応援し続けたいと今は思っているけれど、仮に彼が今後進む方向性に私が賛同できないことがあるのなら、その時は彼のファンの辞め時なんだろうなというスタンスでいる。

息子もSnowManの渡辺翔太くんが好きだ。
学校の友達の影響でなにわ男子を追っかけるようになり、私が阿部くんを好きな影響でSnowManを知り、あっという間に渡辺くんのファンになった。
親子でファンクラブに入り、6月には2人でSnowManのドームライブにも行った。
息子は先月渡辺くんの主演舞台「DREAM BOYS」も観劇している。

昨日NHKがトップニュースで10月2日のジャニーズの会見についていわゆる「NGリスト」に関する報道をしていた。
これに関する私の見解はさておき、SNSでもトレンド入りするほど賛否両論の意見が入り乱れ、その後民放各局のテレビ局もこのニュースを報道していた。

今朝そのニュースを観ていた息子が「ジャニーズのニュースを観ると悲しくなるからもう観たくない」と突如呟いた。
「こういうニュースを観ると応援している自分も責められているみたいで凹むし暗い気持ちになる」と。

息子は渡辺翔太くんの存在そのものが大好きで、でも他にも息子自身と歳が近い、明るく親しみやすいキャラクターをもつなにわ男子全員のことも好きで、SixTONESのかっこいい楽曲も好きで、WESTの配信動画を観てはよく大笑いをし、ゲームも好きだからジャニーズゲーミングルームというジャニーズアイドルによるゲーム配信動画もたまに観ていたりする。
そう、私なんかより息子は、はるかにジャニーズのアイドルのことをよく知っていて、彼らのことが好きで、そして息子の生活の一部に溶け込んでいるのだ。
息子は現役高校生。
SNSの使いこなし方と情報収集はお手のもの、と同時にその弊害として、今回のジャニーズ問題に対して私より色々な情報が目に入ってきているのだと思う。
面白おかしく書き立てるネット記事のみならず、例えばＳＮＳでもフォロワーを多く持ち影響力の強い人が放つ過激な言葉とか。
私と息子で今回ジャニーズ事務所は何が問題になっているのかということをよく話すので、息子自身も事務所がやってきたこと、事務所の現状を理解はしていると思う。
わかってはいるけれど、それでも毎日状況がめまぐるしく変わり、そのたびに発信される世間やアンチや過激なファンの様々な反応を、真正面から受け止めるには、青年の心ではまだ追い付くことができない。
若さ故に心も繊細で、スルーというスキルもまだできないことのほうが多いのだろう。
なんで今まで通りにいかないのか、ただ彼らのことが好きで今まで通り応援したいだけなのに、どうしてファンというだけでこんなに肩身が狭い思いをするのか、息子の悲痛の叫びに私も胸が苦しくなった。

このような悲しい思いをしている若いジャニーズファンの子たちは、息子に限らずきっとたくさんいるのだと思う。
決して所属タレント達自身が責められていないにしても、その所属している事務所が批判され、解体という道を選び、じゃあタレント達はどうなるの？とこの先の彼らのことが何も分からないという状況は、息子を含む若いファンの人たちにとって、毎日を頑張る心の拠り所が急に奪われたような感覚になってしまっているのかと思うと何とも居たたまれない。

これからグループもしくは個人で、所属タレント全員が新しい活動場所をそれぞれ決断してゆく。
ただ活躍するフィールドはたとえ今と大きく変わったとしても、今までとおりファンにとっては希望の光であり続けることは変わりなく、キラキラ輝く存在であってほしいと心から願っている。

先月渡辺くんの舞台を観て「本当に夢のような時間だった」と心から幸せそうに話す息子の笑顔を私はまたこれからも何度でも見たいし、息子には渡辺くんのファンであることを誇りに思っていてほしいから。