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突如?三戸町がはじめた「青森県立三戸高等学校の存続を求める署名活動」について

 前回のブログから1年半。。。久々にブログ書きます。
これを機に自身の備忘録、やっていることの記録として、定期的にブログ書きたいなと思っています。

今回は、『突如?三戸町がはじめた「青森県立三戸高等学校の存続を求める署名活動」について』と題して自身の気持ちや考えを書きます。

三戸高校の署名活動について

 はじめに青森県立三戸高校について、簡単に紹介します。
三戸高校は、人口9,773人(今年8月末現在)の三戸町にあり、2017年に90周年を迎えた歴史ある高校です。
2014年に商業科が無くなってから、普通科のみの学科となりましたが、旧商業科の流れを組むビジネスマネジメントコースをはじめとしたコース制のカリキュラムを設けています。
ちなみに自分は、昨年度よりビジネスマネジメントコースの講師をやらせてもらっています。

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講師という立場から三戸高校と関わっていることもあり、移住したほど大好きな三戸町にある学校でもあることから、非常に親しみを持っています。
そんな三戸高校に係る署名活動が突如?立ち上がりました。

三戸町公式Webサイト 2020年9月28日
三戸高校を応援しよう!~青森県立産の高等学校と地域の未来を創る会~

この内容を要約すると、これから策定する県立高校の計画に三戸高校を存続対象にしてくださいね。と県へ訴えかけるための署名活動のお願いみたいです。

誤解のないように説明すると、この署名は、決して三戸高校が廃校になる。若しくは廃校になりそう。なので、存続を訴えましょうという内容ではありません。

ただし、現在のままだと将来的な廃校の可能性が否めないので、今から三戸高校が町に必要な学校ですよ!と訴える署名活動であると思っています。

令和2年度の三戸高校の生徒数は116名。各学年2クラスとして、各クラスの平均人数は約20名です。いわゆる定員割れとなっている状態です。
その流れを受けて、来年度の新規募集は1クラス分の人数とする話が出ています。
このまま来年度から1クラス分の募集となると、更に生徒数は少なくなる。
「何も手を打たずにその状況が進めば将来的に廃校となってしまう。。。」
これが町の危機感となり、今回の署名活動に繋がったのだと思います。

学校がなくなるということ

ここから本題です。
ご自身の住む町にあった高校や大学がなくなると、どうなると思いますか?
すでに居住地や近隣地に高校や大学がないという方なら容易に答えられると思いますが、16歳以上の若年層が一気に地域から流出します。若しくは、子どもの中学卒業を機に世帯ごと地域から流出します。その状態が更に進むと、中学生以下の子どもを持つ世帯は将来的に子どもと一緒に住める学校のある地域に流出します。実際にその課題を抱えている多くの自治体の話しを聞く機会がありました。

若年層、その親世代が地域から流出する。この事象に起因する問題は、少子高齢化が加速するだけではありません。
 地方では、昔ながらの日本的な地域の大人と子どもの交流が随所で見かけることができます。
その事例のひとつとして、小学校での先生から生徒への声掛けで、都心部では「知らない人に声を掛けてはいけません」と教えられることが多いですが、地方では、「出会った人には挨拶をしましょう」と教えられることが多いです。
これは、当然犯罪リスクの観点もありますが、都心部と地方の子どもと大人の交流機会格差の結果だと思います。
実際に地域の祭りや伝統芸能では、地域の高齢者をはじめとした大人たちが嬉々として子ども達に技術や想いを伝えています。
その子ども達や親世代がいなくなり交流機会が減ってしまうと大人たちはどうなるでしょうか?
シンプルに考えても楽しみがなくなってしまうと考えられますし、場合によっては祭りや伝統芸能という地域文化が消滅してしまうということも考えられます。
そして、子ども達の親世代がいなくなるということは、地域を支える次世代が消滅することでもあります。
働き盛りの世代がいなくなると言うことは、税収が大きく減少し、地域自治の維持も困難になってしまいます。

大袈裟過ぎると思う方もいると思いますが、個人的には地域に学校がなくなると言うことは、将来的に町の自治や文化がなくなる重要な要素だと考えています。
だから、自分は三戸高校がこれからも町に存続して欲しいと思っています。

三戸高校が町に永く在り続けるように

前出の通り、三戸町は人口1万人を切る小さな町です。
そんな小さな町の定員割れとなっている高校は将来的に廃校になっても必然と考える人は多いかもしれません。
でも、自分は三戸高校にはこれからも永く存続して欲しいと思います。
自分はその小さな町三戸町を大好きになり2年前に移住しました。
三戸高校の生徒とも関わるようになり、「五十嵐くん宜しくね!」と声を掛けてくれる三戸高校の卒業生が沢山いることを知りました。
三戸町同様に三戸高校が自身の大切な要素になっています。

この三戸町、三戸高校への想いはエゴであると自覚していますが、
少しでも三戸町に興味を持ってくれている方、ちょっとでも自分の想いに共感してくれた方、地域外でも構いませんので、署名活動にご協力いただけないでしょうか。町のサイトよりWeb署名も可能です。
どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

三戸町公式Webサイト 2020年9月28日
三戸高校を応援しよう!~青森県立産の高等学校と地域の未来を創る会~

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