備忘録:darktable-cli

ひどいピンボケとはいえ子供の写真の顔は隠すべきと思ってやっぱり消した。

私がデジカメで写真を取り始めたのは2000年代の結構はじめで、当初は32万画素、CMOSセンサーも感度が悪く、黒髪の人の髪の毛の端が緑になるくらいにひどかった。まだ100万画素が高級すぎて手に入らなかった時代だ。

本格的に写真データを保管し始めたのがいつだろうかと思って調べたところこれだった。

これは確か友人宅に赤ちゃんが生まれたので見に行ったときの写真で、日付を見たら2005年1月2日だった。もうこんな写真は一生取れないだろうと思っている。

なんでブランケットがかけられているのかも思い出すことはできない。ひどい手ブレにも関わらずこうやって保管している私の懐の深さというかデータ消せない病は深刻だと思った。

今は2023年なので、18年もの思い出がこのHDDには詰め込まれており、これが死んだらみんな消える、ということもさることながら、問題なのは容量だ。

この辺の写真はjpgだからそれほどでもないのだけど、問題はRAW画像だ。

そう思って最古のRAWを見てみると2007年5月3日だった。

上野駅のパンダ口を出たところのはず

この頃からRAWというものを使うようになったらしいが、これは確かmixiコミュニティのオフ会で待ち合わせをしているときになんとなくとった一枚だ。これが私のRAW初体験と言ってもいいが、何をしているわけでもない。

私のパソコンには2TBのHDDが2台ついており、これらに写真が保管されている。中には3gpなどという拡張子まであるが、これはおそらくガラケーなどでどったやつだろう。

RAWというのが何かしらないが、きっと良いものに違いない、だってファイルサイズでかいし、というプログラマーにあるまじき認識でRAWをとっていたものの、そのまま惰性でやっていたのだが、そろそろいい加減にしないとディスクの容量が死ぬことに気がついた。

そこで今回は手持ちのRAWをひとまずJPGに変換するということをやってみることにした。

なにかの花
アボカドの花

最新の写真を見ると前よりは上手になっているように見えるが老眼のせいでピントが合いにくくなっているようなのと汚れがひどい、クリーニングしたい。あと開放しすぎてピンぼけになっている。

結局テブレイヤーなのでぶれた写真をもう20年弱とっているかと思うとめまいがしてくる。

RAWを消したい

そんなRAWだが、JPGに比べるとファイルサイズが10倍くらいあって露骨にディスクスペースを圧迫している。しかも、RAWだけでとっているものもあるためにどのRAWを消したら写真が永遠に消えるかもわからない。

そういうわけでRAWをJPGに変換してRAWを消すことにした。あっても編集しないし。

これだけやってそれでもだめなRAWは致し方無しと割り切ることにした。最近はRAW+JPGで撮っているので大丈夫だろうとも思っている。

RAW総数4万枚以上

そんなわけで私のパソコンに保存されたRAWが一体何枚あるのかということを確認したら、以下のようになった。

  • 拡張子MRW(α sweet digital)が25k枚位

  • 拡張子ARW(Sony αのやつ)が45k枚位

これを一枚ずつやるなんて言うのは正気の沙汰ではないので、コマンドを使うことにした。

ImageMagic 早々に脱落

ImageMagicというのがあって、これを使うとコマンドから画像を処理することができる。拡張子としてMRWやARWもサポートされていた。ただ、convertコマンドが使う外部のコマンド(?)がなく、インストールしてみたもののサポートされていなかったので退場願った。

Raw Therapee

Raw TherapeeというのはオープンソースのRAW現像ソフトだ。結構使いやすくて気に入っていたのだが、GUIからはサブフォルダにある画像まで検索してくれないこと、cliもあったが、オプションが多くて複雑そうでやめた。

やめたというのはあれだ、他になかったら戻ってこようという扱いにした。

Darktable

DarktableもオープンソースのRAW現像ソフトだ。こちらはサブフォルダを検索してくれるのだが、一括でJPGにしようとしたらエラーが出てキャンセルしてしまった。惜しい!キャンセルしないでどこかにログだけ書いてくれて続行ができたならこれで良かった。

ちなみにsnapでインストールするとセキュリティの関係上サンドボックス外に出られなくなるという点でgitがないと怒られたのだが不条理にもほどがある。snap版を消してaptで入れ直した。

darktable-cli

最後にたどり着いたのがこれだった。使い方もかんたんだった。darktable-cli 入力ファイル 出力ファイル でできるらしい。

この辺を見ると結構色々とできることがわかる。

今15%位

処理を初めて2時間ほど立って進捗を見たら15%くらいだった。コマンドの実行の仕方がまずいのかもしれない。

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