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Assetto Corsa MOD導入までの大まかな流れ。

(2023.11.19追記)
 ほんとにかるーい気持ちで書いたこの記事ですが、なぜか多くのアクセスをいただいておりまして。それを見るたびに気になっていたのが記載の情報が古くなっていること。
 文中にも「この記事も含めて古い情報はあてにならないよ」と逃げは打っておいたのですが、そのままはよくないよなあということで、重い腰を上げて若干更新しました。


 最近、私がハマっているのがAssetto Corsa のMOD遊び。簡単に言えばゲームを改造することで、元々ゲーム内で用意されているもののほかに、いろんなコースや車でドライビングを楽しめるというもの。
 改造と言っても、他のユーザーが作ってくれたものを入れて楽しむだけなので、専門的な車やプログラムの知識は必要なく、ソフトのダウンロード、インストールができれば何とかなります。
 ただユーザーベースの取組が中心となりますので、たまにウィルス感染したとかという話も聞きます。注意や対策をすることで対応はできると思いますが、やはりMOD遊びは色々な面を含めて自己責任で、というのはお約束にはなりますが書いておきます。

 SNSで知り合いに聞かれたので、この記事では私の知ってる範囲で簡単にやり方を記載していきます。検索すれば、詳しい人の書いた親切な記事や動画が出てくるので、具体的なところはそれらを参考にされることをオススメします。
 注意点としては、古い情報(だいたい1年以上前)は現在と状況が変わっていて手順とかが違っている場合があるのでそこは頭に置いておいたほうがいいです(この記事も含めて)。


1 パソコンを買う

 まず最初に注意点があって、そもそもMODはPC版(steam)でしかできません。ですので残念ながらプレステではダメ(なので、私みたいにMODのためにちょっといいPCを買った人間もいる)。

 PCはどのぐらいのスペックのを買えばいいの?という疑問(私も思ってた)もあると思いますが、これがちょっと答えるのが難しくて、プレイするだけならグラボの付いているPCなら結構低いスペックでも動くとは思います。
 ただ快適にプレイとなると、やはりスペックはある程度余裕があったほうがいいのは間違いなく。120km/h出せる車が欲しいと言われれば、世にある殆どの車は出せるけれども、その速度で走ったときの操作性や安定性、快適性はかなり違うのをイメージしてもらえれば。

 MODの中には、リアルと見間違うような精細で、そして美しく広大な景色の中をロングドライブできるものもあります。そういうMODは相当マシンパワーを必要としますので、どうせやるならそういう素晴らしいMODを楽しめないのはもったいない。
 目安としては、Assetto Corsaをやる以上画面サイズ的にデスクトップPCとなる前提で、グラボで3070搭載あたりは欲しいところ。普通のメーカーなら3070載せてればだいたい見合うCPUとメモリ(16GBはマスト)、内部ストレージ(SSD)は載せていると思います。

 メーカーは個人のお好みでいいと思います。私の知る限り(要は完全な私見)ですが、ゲーミングPCを出していてある程度名の知られているメーカーなら、製品の工作精度もサポートもちょっとネガテイブな意味で大差ないのがこの記事を書いている時点の状況かと。家に届いた製品が当たり品かどうかの運のほうが一番影響するようなレベル。

 参考に、私が2022年春に買ったのはHPのOMEN40Lの3080搭載版。4k1モニタで動かしてますが、スペック的にはかなり余裕ある感じです。4k3モニタとかだとまた違ってくるかも知れませんが、まあその領域は別のレベルのお話ということで。
 個人的にいくつか候補となるメーカーはありますが、dellがいまあまりゲーミングに力を入れていない(ように見える)一方、HpがOMENブランドの売り出しに力を入れてるからか価格設定が戦略的なので個人的におすすめ(天に誓って金もアフィももらってません)。状況は刻一刻と変わると思いますので、為替とかグラボ相場見ながら個々のお財布と相談して決められるとよいかと。

2 Assetto Corsa(ゲーム)を買う

 個人で検証はしてませんが、MOD遊びはsteam版でしかできないと言われてます。steamは皆さん知っているかと思いますが、いまや最大手のPCゲームプラットフォーマーです。特にマイナスもないので普通にsteamでゲーム本体を購入しましょう。
 なお、本当に念の為書いておきますが、Assetto Corsa と呼ばれているものには「Assetto Corsa」(通称無印)と「Assetto Corsa Competizione」の二つがあり、買うのは前者です。

 普段は、本体単体がだいたい2000円くらい、いろいろな車がセットになったultimate edition が4000円くらいで売っているようです。車の種類にこだわらないなら単体でもMOD遊び自体は十分できます
 ただ、面白そうなMODを見つけてさあ遊ぶぞ、というときにうまく動かない、となると萎えるので、数ヶ月に1回はセールで劇的に値下げされるので、そのセールのタイミングで買うだけ買っておくというのもありかと思います。明日からやりたい、という人はそこまで差があるわけでもないので買っちゃっていいかと。
 ゲームのインストールについては特に注意点もなく、普通に他のゲームと同じようにやればOKです。

3 Content Manager を導入する

 ここからがMODを使うための手順になります。
 まず、Content Manager をインストールします。これはMODのインストールを簡単にしてくれたり、MODに係る様々な管理ができるソフトウェアとなります。

 このソフト自体は無償で使用することが可能です。無償版は有償版と比較して機能制限があるのですが、無償版で十分楽しめます。
 正直、私はこの手の無償配布のものにあまりお金を出さない人間なんですが、本当にあまりに便利すぎるので感謝の意味を込めて有償版にしています。有償版への切り替えは安定動作してからでよいかと思いますので、まずは普通に無償版を。

 配布場所は「Assetto Corsa Content Manager」で検索すれば出てくると思いますが、一応、私の知っているのを2箇所ほど紹介しておきます。

 具体的なインストール手順ですが、この記事で今後扱うソフトウェアのインストール手順を英語ですが、示している動画をご紹介。

 後述するPureの作者さんが作成したものですので、Pureの導入まで考えれば、最新の情報のアップデートも含め、現時点(2023.11.19)ではこれが一番安全かと。

 私みたいに英語ができない人間は、日本語化も可能ですが(手順は検索して情報を漁ってみてください)わかりやすくなるかわりに、海外の方が作成したマニュアル等が参照しにくくなる弊害もあります。

 画面解像度や画質とかコントローラー(ハンコン)といったゲームの基本的な設定は、Assetto Corsa 本体とこのContent Manager で共有されてます。
 私はハンコンはスラストマスターのt300rsを使っていますが、特に困ることもなく動作設定はできました(いい塩梅を探すのは多少時間かかりましたが)。

 多分この段階で、無印本体にある車やコースはContent Manager に反映されていると思うので、ドライブ→シングル でコースと車を適当に選んで「練習」モードで走ってみましょう。
 ハンドルやペダル、ギアなど一通り動作すれば、Content Manager 自体のインストールは無事完了ということになると思います。

 なお動画内にありますが、 Content Manager 内で7-zipのプラグインは事実上、導入必須です。MODのほとんどはzip、7z、rar形式で配布されていますので、それに対応した解凍ソフトウェアも、別途PCにインストールしておきましょう。

4 CustomShaderPatch を導入する

 次は CustomShaderPatch というソフトウェアを導入します。
 動画内でも手順が照会されていますが、Content Manager が導入できていればソフト内で簡単な操作をするだけなので、導入自体は簡単かと。

 このソフトは、大雑把に言えば、ゲーム内の視覚効果などを中心に、一緒に走るAIの挙動など本当に幅広い設定を可能としてくれるんですが、私は全然使いこなせてません。
 さっき扱った Content Manager は日本語化されてるんですが、こちらは日本語化されていないのでそもそも断片的にしか意味がわからない(やっぱり英語はできたほうがいいですね)し、日本語による解説もまとまったものはなかなか見つからなくて。
 そういうわけで英語ができる方、ぜひよろしくおねがいします(切実)。

 こちらのソフトも無償で使用可能です。なお、有償版もありまして、有償版だと何ができるかというと、ゲーム内で雨を降らせられるんですね。
 その人の興味志向にもよりますがMOD遊びやってると、だんだん映像にこだわりたくなってくる。リアルっぽい映像、雰囲気のある映像を作ってみたくなるのです。その時にこの雨天が絶大な効果を発揮します。
 私も有償版にしていますが月額制なので、これも一通りMOD遊びにも慣れ安定動作してから、興味が湧いた段階で検討すればよいかと思います。

5 Pureを導入する(2023.11更新)

 最後にPureというソフトウェアを導入します。
 以前はSolというソフトウェアが定番だったんですが、新たにこのPureというものがでてきまして、これが素晴らしい出来で、事実上AssettoCorsaのMODをフルに楽しもうとしたら導入必須と言ってよいと思います。

 太陽や雲といった空の景色を劇的に向上させてくれるほか、様々な画質の調整も可能など多くの機能を持っています。これを入れると、プレイ画面のリアル感が飛躍的に向上し、没入感が桁違いにアップします。ドライブがもう何倍も楽しくなる。AssettoCorsaのすべての可能性を引き出すためには、もう入れるしかない、そういうレベルのソフトウェアです。

 このPureは、形態としては毎月定額を支払うサブスクのような形になっていますが、作者を経済的に支援することで利用できるソフトウェアという建付けになっています。有償と聞くと尻込みする方もいると思いますが、このPureに関してはそれでも導入する価値があります
 はじめてMODを楽しむ方は、先に下の「6」も読んでいただいて、少しMODを実際にプレイしていただき、これは楽しいな、もっとMODでいろいろ遊んでみたいなとなったら、ぜひ導入しましょう。

 Pureについては多くの情報が出ていますので、こちらでは機能等の説明は省略します。以下が、作者を支援するサイト(Patreon)の該当のアドレスになっています。
 インストール等については、上の動画にすべて説明されています。
https://www.patreon.com/peterboese/posts

6 MODを入手しよう&注意点

 さて、上までの作業が順調に終わったのなら、MOD遊びをする環境は整ったはずです。早速、遊んでみたいMODを探してみましょう。

 MODの多くは無償で入手可能ですが、一部、ネット上に開設したストアで販売しているものや、個人がPatreonなどのサイトを使用して、寄付してくれた方限定で配布しているものなどもあります。

 情報源として現在のところ、私が重宝しているのは以下のサイト。

 いろんな情報サイトがあるので、私が知らないだけで有用なサイトは他にもたくさんあると思うので各自、自分が信頼できるものを見つけていただければと思いますが、上のサイトは情報の正確性、量、集積度やキーワード検索が使えるなど非常に優れていると思います(作成されている方と面識はないのですが)。

 まずは上のサイトで、自分が遊んでみたい車やコース(サーキット、峠、市街地公道…etc)の記事を読んでみましょう。興味を惹かれたものがあったらほとんどはダウンロードリンクが紹介されているので、そちらからファイルをダウンロードします。

 もしくはYouTubeで「Assetto Corsa MOD」で検索してみましょう。作成者が自分のMODを紹介したり、MODプレイヤーがおすすめのMODを紹介している動画がたくさん見つかると思います。
 動画を見て気になるものがあったら、動画説明等でダウンロードリンクを紹介していればそこから、またはgoogle等で「Assetto Corsa (コース名)」で検索すれば配布元にたどり着けると思います。

 手前味噌ですが私の以下のチャンネルでも、おすすめのMODを動画で紹介しています。トラブルが嫌でダウンロードリンクは張っていないので、上で記載したように検索してください。

 上でトラブルという言葉を使いましたが、冒頭でも書きましたようにMOD遊びは自己責任です。普通にPCゲームを遊ぶよりは、ウィルスやPCが不安定になるリスクは高まります
 ダウンロードの際に、紹介元のアクセス数や配布元のドメイン、ダウンロード元がどこかを確認することで、ウィルスについてはある程度対処できるかなと個人的には思います。
  また、ウイルスなどのトラブルのきっかけに一番なるのは広告ですので、chrome ユーザーであれば Adblock など、ブラウザに広告ブロック機能を組み込んでおくことを強く推奨します。
 慣れてくるとこの記事でも出てきた「Assetto Corsa Club」とか「Racedepartment」とかある程度メジャーな配布元というのもわかってくるようになります(広告ブロック解除が必要なところもあるのでそこは個別に判断してください)。まあ、AppleやGoogleのストアでもマルウェアが紛れ込むことがあると聞きますので、あとはリスクを個人でどう判断するかかと。

 PCが不安定になるリスクのほうはどうしようもないかと。仕事とかで重要な情報が入っていて、壊れたらめちゃくちゃ困るPCを使っている方は、他にもう1台買ったほうがいいと思います。普段使いしていてもPCは壊れるものですが、MOD遊びはその可能性を上げる行為ではありますので。

 さて本題に戻りまして。
 そうやってダウンロードしたMODのファイルは、ほとんどはzipなどの形式で圧縮されています。
 コンテンツマネージャを起動して、その黒い画面(どこでもOK)にダウンロードした圧縮ファイルをそのままドラッグ&ドロップします。するとマネージャ左上の白い三本線が緑色に変わってスクロールしはじめ、内容を確認していることを示します。
 内容の確認が終わると緑色三本線のスクロールが止まるので、三本線をクリック。するとインストールする内容が表示がされますので確認して、インストールをクリック。インストールが終わればすぐに遊べるようになります。何度か試せば勝手はわかると思います。
 これでインストールすると機能しないものもありますが、その場合は作者の方が手順を示してくれてるかと思います。

7 最後に

 いかがだったでしょうか。順調に上記のステップが終了すれば、自分の走りたいコースを好きな車で走れるようになったかと思います。
 私は有名なMODである「首都高」を走りたくてAssetto Corsa をはじめたのですが(ですのでゲーム単体では全く遊んでいない)、最初に首都高を走ったときはおおげさでなく本当に感動に震えました。首都高の路面のジョイントのあのがたんがたんという振動がハンドルを通じて手に伝わって来るんです。ああ、自分がやりたかったのはこういうものだったんだ、と。

(余談ですが、先日はあるMODで舗装路から土(の面)に車を入れたときの感触があまりにリアルすぎて驚嘆しました。私全然詳しくないのでどうなっているのかまったくわからないんですが、どういう仕組なんでしょうね。錯覚ではないと思うんですが)

 ところがですね、感動が落ち着くと、いろいろ思うわけです。
 YouTubeでみんながアップしている動画は、現実と見分けがつかないほどリアルだったり、光の当たり具合とかがとても綺麗で雰囲気があるのに、自分のはいかにもゲームっぽい画面でぜんぜん違う…と(笑)。
 それ以外でも、人の動画は対向車など他の車が走っているのに自分のにはないとか、人の動画にはあるのに、車外からの視点でリプレイを見ることができないとか、いろいろあれ?ということがでてきます。

 その謎を一つ一つ解いていくのも大変ですが、それもどこか楽しいのがMOD遊びだと感じています。MODの作成者等精通している方に比べれば、私の知識など小学生レベルのひよっこもいいところですが、それでもとても楽しませてもらっています。

 拙文が同じように楽しみたい方の参考になれば幸いです。