親父杯クラスファイナル奮闘記(1)

この記事では、自分が親父杯のクラスファイナル(準決勝・決勝)にどんな風に準備して臨んだか、日記風に書いていこうと思います。
本当に日記をつけていたわけでなく、あくまでも日記風に構成した記事となります。しがない中級者?ドライバーなので、とんちんかんなことも書いているかもしれませんが、寛大な心でお読みいただければ幸いです。

1月4日(火)

TA予選後は、いつもお世話になっているOJS部屋の模擬レースを一度観戦しただけで、完全にお休みしてリセット。正月休みはpsnフリープレイのジャッジアイズを堪能、何とかエンディングを見て終わらせるところまでできて。ということで今日から練習開始
OJS部屋のメンバーも他シミュに行ってたり、予選敗退でリフレッシュだったりでしばらくはお休みの模様。ということでまずは、準決勝の山際を単独走でベースづくり
今年の親父杯で私を知った方には誤解されているかもしれないが、普段は他のゲームをやってることが多く、GTSは去年の親父杯まで「ギア変えるの面倒くさい」という理由でATで走っていたヌル~いプレイヤー。
この1年は公式戦もデイリーもほとんど出ておらず、フレンドさんとのロビーレースぐらい。DRは一応Aだけど、この1年のやりこみ度を考えれば腕も鈍っており客観的にはBあたりが現時点の自分の実力かと。
そういう意味では、TA予選のクラス7位という結果は相当出来過ぎで、気を抜いたら危ないどころか、全力でいってもかなり厳しい戦いになるはず。そんな状況でどう1か月臨んだかの記録となります。

1月5日(水)

準決勝はノーピットで行けるとの噂だけど、果たしてそれが有効かということで、全開走行を少しと、初期搭載燃料80%で13周を走るペースづくり
いざ走ってみての印象、そして年末に見たOJS部屋の模擬レースのタイム推移からも、準決勝はノーピット一択かなという感じ。まして、1年間まともにレースを走っていない自分に、オーバーテイクを連発して追い上げが必要なワンピットができるとは到底思えず
ということで、準決勝の山際については、ノーピット13周のペースづくりを軸に練習を進めることで自分の中では結論が出る。

1月6日(木)

ツイッターで某30代上位の方が決勝のレイクマジョーレのTA動画を公開されていてタイムが52秒前半。おそらくタイヤ・燃料の消耗なしの予選仕様。
早速、自分も走ってみるが、そもそもここ1年まともにGr3を走らせておらず、コーナーの立ち上がりでテールを振りまくる始末。決勝練習初日は57秒台と5秒差。そもそも自分が速くないという事実を改めて思い知る
いまのところの練習は、準決勝の山際は全開アタックを3~7周、納得できるイメージができるまで走ってピットイン、タイヤ交換&燃料を80まで積んで13周走行。これを2セット。
決勝のレイクマジョーレ、通称魔女はまだGr3を乗りこなせてないので、消耗を切っての走り込み。1年レースを走っていないので体力・集中力がないためレース距離の13周~15周の走行をこちらも2セット。
年なので、合間に休憩を挟みながらやるとこれで約2時間。あまりノレないときは思い切って切り上げることも。ほんとはもっと練習量が必要だろうが、あまりやると腰をはじめ体に来るので、だいたいこのペースを維持していくことにする。

1月7日(金)

50代予選突破者24名のうち、DRで見れば私は16位。デイリー中心で積んだDRであることを考えると、50代ファイナルでは実力下位というのが客観的には妥当な評価
改めて準決勝のグリッドを見る。フロントローの二人は予選結果どおりの速さをお持ちなのは百も承知。4番手の自分を挟む前後二人はフレンドさんでその速さと勝負強さはよく知っているところ。
後ろも油断ならない面々ばかりで、特にDR上位のお二人はどう考えても基本的な速さは自分より上。しっかり練習積んで仕上げてこられたら、4番グリッドから出ても相当厳しいことになるだろう。正直、グリッドが逆だったらお手上げに近かった
決勝進出は地力では劣勢、相手の仕上がり次第というのが本音で、ならば本当は、まず突破しなければならない準決勝の練習に重点を置くべきかもしれない。
でも、準決勝を奇跡的に突破できたけど、決勝は全然練習してなくて大撃沈…というのは、曲がりなりにも4番グリッドから出る以上、許されない気がして。実際のところ決勝進出が難しくても、出る気で決勝の練習も積むしかない。出る前提で準備をしないと気構えの段階で負けてしまうという気がしてしょうがなく。この日も山際と魔女を単独走。

1月8日(土)

準決勝はノーピット一択で練習を積んできたけど、やはり他人の意見も聞いておかないと、ということで40代で予選突破した、タイヤと燃料のマネジメントが絶妙に上手いフレンドのAさんにDMで見解を尋ねてみる
やはり準決勝はノーピットじゃないかとのことで、この人が言うなら間違いはほぼないので一安心。この日も山際と魔女を単独走でベースづくり。
一人でコツコツ練習というのはなかなか寂しいが、ありがたいのは、少なくとも私にとっては、準決勝・決勝とも走っていてとても楽しいレギュとなっていること。
単純に、ちょっと力を抜いて流していても楽しく走れるし、上達がある程度タイムに反映されてわかる設定になっている。そしてこのレギュの練習をやりこめばきっとどのコース、レースでも対応できる実力がつくという感触がある。決めた人が、しっかりと考えて設定したレギュだと感じる。それはとてもありがたいこと。

1月9日(日)

この日は家族サービスで練習はお休み。

1月10日(月・祝)

この日も単独走で練習してたら、40代上位突破のフレンドさんとDMで相談したAさんが部屋に顔出してくれて。せっかくなので、ひとりじゃできない山際13周レースでのペースチェックをお願いして3人で模擬レース。
結果は、上位突破の方にはついていけずにじりじりちぎられ、Aさんには、終始煽られまくりで終盤にきっちりパスされる展開。まあそうなるよね~という結果。私レベルがちょっと練習したくらいで互角の勝負ができるような甘い相手は決勝にはいない
とはいえ、できるかどうかは別として、1周あたりあとコンマ5秒ぐらい短縮すればそれなりの戦いはできるかもという感触。もっと練習するしかないね、というごく普通の結論に。
4日の練習開始から、フレンド限定部屋での個人走中心で来たけど、今日みたいに人が来てくれることもあるし、一緒の部屋にはいないけど、同じ年代のフレンドさんが同じ時間いつもオンラインになっていたりする。多分あの人も練習している。
一人で走っていても、ライバルたちが練習している気配が感じとれる。それも親父杯の特徴だと思う。

1月11日(火)

ロビーを見ていると数日に1回ぐらいオープンの練習部屋が建っている感じでTA予選時よりは明らかに減っている。実はこれ去年も同じで、
・TA予選に入れ込み過ぎて、終わった途端みんな気が抜けてしまう
・(今年は特に)予選敗退の方は、ビギナーズカップ出走可否がわかるのはまだ先なので他イベント等にいってしまい、単純に分母の人数が減る
・たまたま仕事やプライベートが忙しくなってきた
・練習してるけど自分の手の内(実力)をライバルに見せたくない
など様々な事情でロビーにオープン部屋が建つことも少なくなり、TA予選の盛り上がりからすると閑散とした印象すら受けるのが例年お約束。

昨年の私は、一緒に練習してくれる方も少なくなり、予選を突破できた達成感もあってついつい練習のレベルが下がってしまった。決して練習しなかったわけではないけど、練習に取り組む姿勢が十分だったかと問われれば、緩みはあったなと。
そこまでガチガチでやらなくてもとも思うけど、去年の自分を振り返ると「せっかく決勝に出られたのにもったいなかった」という思いもあって。多分その気持ちがあるから、今年は一人でも、自分なりではあるけれどペースを維持して練習ができているのだと思う。

今日は他に親父杯クラスファイナルのPVも完成。三連休である程度作りこんで、尺的にもう少し足して作るつもりだったけど、納得のいくシーンだけにすぱっと詰めてみたら、この方がいいかなという感じになった。短くした分、メッセージが伝わりにくいかもしれないけど、長くすれば伝わるものでもないということでやっておくべきことの一つは終了。

1月12日(水)

いつものように起動したら、ロビーにオープンの練習部屋を発見。お一人だったので、気分転換ついでにお邪魔してみる。
すると後から、50代上位の方がお二人、更にAさんも来られて全部で5名の思いのほか豪華なメンツに。部屋主さんの提案で山際での模擬レースとなる。
結果だけを書けば5人中最下位。一応、レース中は前の方とさほど離れていない位置にはいたので練習の成果を感じることもできたが、終盤コースアウトで勝負権失って脱落。はみ出してすぐコース復帰したけれど、ワンミスが命取りになることを改めて実感。
ただ、この模擬レースで何より衝撃を受けたのはトップの方との差。やられるのは当然覚悟していたけど、自分が想定していたよりも遥かに大きな差をつけられた。ここまでチギられるのかと。

トップの方も含め、出走者の大半はおそらく練習を積んでいる感じの走りだったので、やる人はちゃんと順調に仕上げてきていると改めて確認。おそらく本格的な練習はこれからと見受けられる方もいたけど、それでも勝てないのがいまの自分の立ち位置ということも理解する
50代はレース本番まであと約3週間あるけれど、まだ時間あるという感じはなくて、たぶん足りないだろうなという印象。山際・魔女とも速さのベースをもっと上げなければいけないし、私の場合他の車がいる状況での走り方などレース慣れもかなり必要。それだけ改善の余地は多い。

1月13日(木)

昨日の練習後、模擬レースのリプレイを見てトップの方の走りをチェック。大雑把に言えば、自分と1周1秒違う。燃費コントロールしての走りだから、フルアタックだったらもっと差がつくのだろう。
ラインどりなど自分の走り方と違うポイントをいくつか確認。自分がこれでいいと思っていた部分を一段上のレベルで詰めていることが分かる。ラインどりで言えば、コースのどこを走るかの意識の持ち方において、4kとHDの解像度の違いくらい細かさや精密さに差がある
自分でも、それなりの時間をかけて仕上げたからこそ、比較したときにディテールの違いが具体的に実感できる。どこまでは同じで、どこが違うのか。

同じ課題をずっと走りこんでいると、1週間周期ぐらいでタイムが伸びない、成長が止まったみたいに感じる時があるのだが、他人の走りを見て気づいたポイントを取り入れてみると、明らかに何かが変わることがある。
詰め切ったと思ったものにまだまだ詰める余地があったことに気づく。やり尽くしたと思っていたものに、実はもっと先があったと。
これが親父杯の大きな魅力で、1週間単位でレギュが変わっていく公式戦やデイリー、次から次へと開催される他のイベントではなかなか味わえない。参加者の熱量や年齢制限がもたらす絶妙なレベル感も含め、意外なほどこういうイベントは他にない。
だから親父杯にエントリーして1、2週間走るとさっさと予選TAを終わらせて他のイベントに移っていく人を見ると、正直、もったいないなあと思っているのが偽らざる本心。その先が一番美味しいところなのにと。

今日は、単独走で気づいたポイントを修正する練習。下手くそではあるが、一度自分なりの走りを組み上げた以上、それを修正する作業はひと手間。新しい要素をなかなかうまく取り込めないが、修正したことで悪くなっている感じはなく、マスターすれば明らかによくなる感覚があるので、前向きに練習できそう。

あと、元々薄々感じてはいたが昨日の模擬レースを走って改めて実感したのは、戦略や駆け引きが意味を持つのは相手とほぼ同レベルの速さがあってこそで、周毎に車間がみるみる開いていくようでは、戦略で何とかするのはやっぱり厳しい。実力で劣勢である以上、今後の練習は実直に速さをあげていくというスタンスで行こうと結論。

1月14日(金)

練習してたらAさんが遊びに来てくれて。せっかくなので13周練習を2本。特に何も言わなかったけどAさんが気を遣ってくれて、1本目は私が前、2本目はAさんが前での追走練習。
Aさんとの付き合いは、昨年の親父杯で見ていて、ストイックで真摯、かつフェアに走る方だなあと好感を持って、自分の企画したレースに出場をオファーしたのがきっかけ。とても丁寧に車を走らせる方。

練習結果は2本とも余裕で私の負け。速さで負け、ペース管理の上手さも見せつけられる結果に。とはいえ、眼前に車がいる状態の練習を積めたのはほんとにありがたい。感謝。
しかし、1週間ちょっと練習してもまだ誰にも勝てない。決勝のメンツはほんとに甘くないと改めて実感。

練習後、ネットを見てたら親父杯練習会を配信されている方がいたので拝見(流石に走りに行く気力は残ってなかった)。フリー走行や模擬レースのタイムを見て、みんな速いなあ~と嘆息。
私より元々速い方が練習すると、当然差が詰まらず勝てないし、速い方が練習していない場合は、一応差は詰まるがやっぱり蓄積した力の差で勝てない。そういう方がいざ練習を始めると一気に差を広げられる。
予選TAはレギュに特化した練習を集中的に積むことで対応できたけれど、いざ予選突破者同士の決勝となると、練習量のちょっとした差では克服できない、長い間をかけて培ってきた実力の違いがのしかかってくる