親父杯PVについて
NiShiKeNさんの御厚意で、過去3回の親父杯の記録編やPVなどの映像を作らせていただきました。おかげさまで、無事2021大会の動画もすべて完成しました。つたない動画を視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
ここで皆様にお知らせとして、私が作るPVは今大会分までとなります。来年度以降も大会が継続されるようなら、ぜひ新しい作り手の方にPV作成にチャレンジしていただきたいと思っております。
元々、契約やら約束やらがあるわけでなく、参加者でありながら勝手に作らせていただいているだけなので、別にわざわざ発表みたいに言う必要もないと思うのですが、親父杯のPVを自分も作ってみたい、と秘かに思っている方がもしかしたらいるかもしれないので、来年はあなたが作るかもしれません!ということをお伝えする意味で一応ここで書いておこうと。
やめると言っても別にネガティブな理由ではなく。いくつかの理由があるのですが、一番大きいのが「機材の限界」です。
私は動画をPCで作っていますが、動画の編集ソフトは「Aviutl」を使っていまして。御存知の方も多いと思いますが、これは無料なのにほんとに素晴らしいソフトウェアで、これがなければ私は動画づくりはやっていなかったと思います。
私自身はそこまで使いこなせませんでしたが、やろうという意志と手間さえ惜しまなければ、できない映像表現はないんじゃないかと思える機能の幅広さ。偉大な発明品です。
しかし、この「Aviutl」にも泣きどころはありまして。ソフトウェアが個人作成でかなり前に作られたものなので、根本的な部分の古さがあって。具体的に言うと4Kクラスの映像を扱うのがきついんですね。昨年、PS4からPS5になって、扱う映像もHDからフルHD、30fpsから60fpsになったんですが、やはり処理に時間がかかるようになりました。
私の動画に多い、カット(シーン)のつなぎで見せていくようなものだとぎりぎりなんとかなるんですが、特殊効果をかけるとかはかなり厳しいものがあり。
私も、今風に3D表現をばんばん使う動画を作ってみたかったんですが、勉強不足もさることながら、ソフトウェアとハードウェアの限界というところもあって。
その上、グランツーリスモ7が出たわけで。どの程度の画質になるか実際に動画を作ってみないと何とも言えないと考えていますが、発売後ちょっと見ただけでも、sportよりかなり高画質なのは確実で。すると、現在の環境だと限界が来ちゃうのは間違いないのです。
対応策としては、ソフトウェアとハードウェアをそれなりに動画製作に対応したものに変えるしかないんですが、金がかかる。さらに、新しいソフトウェアの使い方をマスターして、PCとモニタも新調して、となると、それなりに習熟に時間もかかります。
私個人のチャンネルは、登録数100人程度でのんびりやっているレベルなので、気に入った動画ができたらアップする程度でいいんですが、親父杯となるとやっぱり人様の運営する、支持もこれだけ大きいイベントなので、なんやかんや考えると、他の人にお願いしたほうがいいのかなという結論に至ったところです。
もう一つの理由は「マンネリ防止」です。去年と今年はPVを何本か作っているんですが、大会のコンセプトがよい意味で定まっていて、そのコンセプトを踏まえて同じ人間が作る以上、どうしても「マンネリ」となる部分が出てきてしまいます。
よく○○節(○○は人名が入る)とか表現されますけど、どんな創作物でも同じ人間が作る以上、そこに共通性があること自体は、作り手のアイデンティティの表れですので、否定されるものでもない。
またベースの味は保ちつつ、受け手にマンネリ感を感じさせないようにするのもそれこそ作り手の腕の見せ所で。皆様に伝わったかどうかはともかく、今回大会も、技法や見せ方について私なりにいろいろ勉強し試行錯誤して、何か一つは新しい要素を入れるようにしてきたところです。
ただですね、それでもマンネリの壁はあるんです。来年度、大会があったとして、もしまたPVを自分が作ったら、もっとマンネリの度合いが進んでしまうことは間違いないとひしひし感じていて。
ありがたいことに私の動画がいいと言ってくださる方がいます。ただ、万人に支持される創作物は絶対に存在しません。必ず好きな人と、そうでもない人、嫌いな人に分かれる。それが創作物の奥深さ。私の動画が合う人もいれば、合わない人もいるでしょう。
その点を考えても、そろそろ新しい人が新しいアプローチでPVを作り、親父杯の魅力や良さについて新しい見せ方で伝えていくのが良いだろうと。
私の動画では興味を持てなかった人が、新しい人の作るPVを見て、心動かされて親父杯に関心を持つかもしれない。それが、親父杯というイベントの世界を更に広げることになるかもしれない。
親父杯という素材をテーマに、他の人がどんな動画を作るのか。私自身もそれを見てみたいという気持ちもあります。
いままで親父杯動画を通じて、たくさんの方にご覧いただくとともに、からいいねをいただきました。
また、多くの方々に、素材の提供や、舞台裏で様々な私のお願いに御協力、御理解をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。