クライマックスが作りたい

 山場がないというのは面白くない、なんていうと日常のほのぼのとしたものを作品として挙げいている方にはなじみの薄い言葉になるのかもしれない。とはいえ、何か物語だったら盛り上がりの波がピークを迎えるシーン。それを見せるために他があるといっても過言ではない。何か抽象的な成長やらなんやらと構想段階の今のうちに考えたはいいが、具体的な盛り上がり(戦闘シーンのようなものだと想像しやすいだろうか。)はやはりあったほうが花になるというものではないだろうか。本来、よくある流れとしては先んじて具体性のある盛り上がりを書いておいて、そのシーンにつながるように他を後から埋めていく。というものがあるらしい。プロセスが逆になっているためか、その盛り上がる場面というのがなかなか難しいというわけだ。そもそも山場というのはどういってものだろうか。エヴァンゲリオンだったら毎話ごとに見れば戦闘シーンがそれにあたるだろう。マクロな視点で見ればヤシマ作戦や、大気圏から降ってくる使徒をエヴァ三機で撃退したあの場面だろうか。こうした盛り上がりを演出するための、一話であり二話である。クライマックスを楽しみに人はアニメを見、漫画を読むのである。当たり前といえば当たり前だが、私はつい先ほどまでこのことを失念していた。改めて、計画を練り直す。

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