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2023年度 修了式

今日は2023年度の修了式。
1年生たちとの過ごす日々が終わった。
入学式前はは1年生とどのように関わっていけば良いのかがイメージがなかなか持てなかった。
5月には声が潰れて、1ヵ月近くポータブルマイクを使って授業したこともあった。
そんなことも、今となっては良い思い出だ。
1年生を担任させてもらって、感じられたことを残しておきたい。

1.何もできないわけではなく、環境に適応できていないだけ

1年生は入学して何も知らないし、何もわからないと言うような話を以前聞いていたような気がする。
しかし、この1年間でそれはちょっと違うのではないかなと思った。
彼らの多くは幼稚園や保育園で最上級生として胸を張って過ごしてきた子たちが多い。
それにもかかわらず、小学生になった途端、何もわからない赤ちゃん扱いをされてしまっていることがあるのではないだろうか?

彼らは何もわからないわけではなく、新しい環境に適応するのに時間がかかるだけだ。

これは僕ら大人だってあるのでは?
年度が変わって新しい先生と組む時。異動して新しい学校で勤める時。
そんな時には誰しも環境が変わったことに適応するのには時間がかかる。
そんな時は、自分自身の力をうまく発揮することができない。

入学したての1年生にはそのようなことが起きていると、捉えた方が彼らのもともと持っている力を大切にできるのではないだろうか?

2.小1プロブレムの原因は小学校にある??

これはあくまで僕の私見だが、多くの小1プロブレムの原因は小学校にあるような気がした。
一人ひとりの興味関心に寄り添い、環境にアプローチをする幼稚園や保育園のスタンスから、集団で足並みを揃え一斉に何かをすることを求められる小学校。このギャップに子供はついていけないのではないか?
小学校に入った途端、固い椅子に長時間座っていることを強いられ、良い姿勢であると褒められる。
そのような文化になかなか適用できない子がいても仕方ないと思った。

子供たちのパワーを見ていると、椅子にずっと座って、先生の指示を聞き、動くなんて事はもったいない。
そのパワーをうまく活かしてあげることができてれば、小学校を彼らは楽しむことができると思う。

3.脅威の成長率

1年生を担任して、1番びっくりしたことがこのことだ。
彼らの1年間を見ていると、とんでもないスピードで成長をしている。
1年前には、朝の支度ができずに床に座りっぱなしだった子は、今では誰よりも早く準備し、クラスの友達にも声をかけている。
ひらがなが読めなくて泣いていた彼は、作家の時間で自分が書きたいことをニコニコしながら書いていた。
人見知りすぎて声をかけられるだけで泣いてしまっていた彼女は、今日何でもバスケットで「学校が楽しかった人?」と満面の笑みでみんなに聞いていた。
そんな変化を見ることができて、僕にとっても良い1年間になった。

1年生の担任は、僕に合っているかと言えば、あまりあっていないだろう。しかし、充分楽しめることができたし、充分な学びもあった。
これで1年生から6年生まではコンプリートできた。
来年はどんなことができるのか?
今からワクワクしている。

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