見出し画像

3年ぶりの文化的行事〜創作和太鼓集団 打鼓音〜

 今日は3年ぶりに芸術鑑賞会が行われた。僕が今の学校に来てからは初めての行事だった。何だかコロナのことなんて遠くの昔に感じているのだが、意外とコロナ前のことで元に戻っていないこともある。元に戻すだけと考えるのは何だか嫌なのだが。

 その中でも芸術鑑賞というのは、個人的にはあまり重きを今まで置いていない行事だった。基本的には単発の行事で中々教育活動に結びつかないからだ。
 しかし、今日の打鼓音(だこおん)さんのパフォーマンスを見てその考えが少し動いた。

 彼らのパフォーマンスは圧巻だった。胸に響く太鼓の音。子どもたちを盛り上げる演出。さらに僕がすごいと思ったのは、演目の違いで子どもたちのノリが大きく変わることだった。楽しげな演目の時には子どもたちは拍手で盛り上げ、乗り過ぎた子は立ち上がり楽しんでいた。かと思えば、壮大な演目の時には食い入るような眼差しで彼らのパフォーマンスを見る子どもたち。

 子どもは本能的に本物かどうかを見極めているのだ。と確信した瞬間だった。きっと教室でつまらなそうにしている時は、僕の授業が彼らに届いていないだけ。子どもへの方がごまかしはきかないんだな。

 終わった後も、子どもたちは太鼓の話で大盛り上がり。こういった体験ができることも学校の大切な役割なのかもしれない。
 「太鼓は日本の文化です。それを今日は皆さんに感じてもらいたいと思います。」
そう打鼓音のリーダーは子どもたちに語っていた。
 本物の文化と出会うことや本物の大人と出会うことがもっともっと学校でもできたらいいのになと思わされる言葉だった。

 本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた打鼓音の方々に感謝したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?