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市教研を振り返って

先週、今年度の市教研特別活動部会が終わった。
僕が働いている自治体の市教研は正直言って課題が多い。
半数近くの教員が年休で休み、発表がある年なるとその部会からは人が少なくなる。
そのような実態がある研究会だ。

その中で、どうしたら先生たちに学ぶ楽しさを感じてもらえるのか?
そのことを中心において特別活動部会を運営してきた。
気がついたら運営を始めて6年になった。

6年前を振り返ると特別活動部会なのに、工作があり、理科の実験のようなワークショップがあり、なぜか合唱指導の先生にきてもらったりというようなお楽しみBOX部会だった。

初任の時にも所属していて、年度末の反省で
「特活部会なんだから、学級会などの話し合いについてやった方がいい」
と伝えた記憶もある。

そんな現状で、まずは学級会だと思い、部長になり単独で計画を立てて運営していった。
そうしていると年度が変わるごとに少しずつ仲間が集まりだした。
今年度は、10名近くのメンバーが運営に関わってくれ、総勢40名近くの部会になれた。

活動内容としても充実させることができるようになってきた。
PA(プロジェクト・アドベンチャー)をしながら、年間計画を立てた。
模擬学級会をして、先生たちが学級会の進め方を体験することもできた。
学級会の研究授業も2回でき、毎年お世話になっている玉川大学の川本先生の講義も受けられた。
なんと言っても今年度は國學院大学の杉田先生をお呼びできたことが僕の中では大きかった。
杉田先生のゼミ生だった部員が繋いでくれたのだ。彼女には本当に感謝しかない。

最終回の振り返りで次のようなことを書いてくれた方がいた。
「今年は初任ということもあり右も左もわからない状態での参加だったので、楽しみながら学べる特活部会に魅力を感じています。来年度も特活部会で更に学びを深めていきたいと考えております。」
とても嬉しいフィードバックだった。
僕たちがつくってきた学びのコミュニティが初めて参加した人にとってもいい場所にすることができた。

この6年間、楽しく学べる場所にするためにはどのように運営していけば良いのかを考え動いてきた。
そのこと自体が僕にとって大きな学びになっていたことは間違いない。

そこで来年度からは、運営を後輩たちに任せてみたいと考えている。
自分がつくってきたものを渡すということは僕にとっても新たなチャレンジになると思う。
自分が手を離した場所に対してどのように関わっていけば良いのかは未知の世界だ。
後輩たちにとってもコミュニティの運営をしていくことが、良い学びの機会になって欲しいと思う。


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