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ニワトリの記憶

土日の日記は休んでも良いというルールにしたら案の定日記は書かず。まぁいいじゃない。誰に急かされてるでもない。自由な場所なのだよここは。
おかげで3日分の書きたいことが貯まり、今日は書くことがいっぱいだ。

嘘だ。特に無い。

ダメだ。ひねり出そう。人生に意味を見出そう。

人間の記憶力って、もしかしてスゴイんじゃないだろうか。自分の記憶力はPC-9821レベルなのだが、みんなSSDの3TBぐらい積んでる気がする。細かい思い出話とか前回の会議の問題点とかをソラで挙げれる人がいる。驚愕である。それがあったら日常で便利ですよね。
私は外部記憶(wikipediaとか議事録)に頼って今日も生きている。

録画していた半沢直樹を観た。面白かったんだが、どうも既視感があった。前もこんな話だっけと思いながら観てたが、思い出した。原作の「ロスジェネの逆襲」を読んだからだ。たしか2回は読んだはずだ。既視感があるだけで内容は全く覚えていない。シーンが進むたびに、なんか知ってる、というシグナルだけが脳に送られてくる。先は読めないのでドラマは全然楽しい。シグナルは、単に邪魔だ。

友人と話していても、過去に行った旅行話や当時のエピソードトークなんかされても思い出せないコトが多い。知らない自分の話をされてるみたいで怖くなってくる。私の言う「そんな事もあったな」は「そんな事あったの」の空気を読んだ翻訳結果である。
☠️

大事な思い出は忘れてるくせに、細かいことはよく覚えている、というのも全くない。万物別け隔てなく平等に忘れている。

読んだ本も映画も、とにかく脳みそに定着しない。もう少し知識として備えたいものだが、おかげで何度も新鮮な気分で楽しめるメリットもある。おかげで小説は2回読む癖がついている。コスパは良い。



こんなことを書いた後に言うのもなんだが、VR撮影の勉強のために「3D世紀」を読んでる。2012年に書かれた書籍だが、3D撮影の原理から現場の撮影ノウハウまで余すことなく書かれている。3D映画普及のタイミングで書かれた書籍なので話の中心は3D映画だ。だが、実写VR撮影の上でも使えるテクニックがぎっしりある。
・暗いと立体感を感じにくい
・速いパンは苦手
・コントラストは強いほうが立体感を感じやすい
とかとか。
気をつけるべきポイントもVR撮影とほぼ変わらない。もっと早くに読んでおくべきだった。いや、早く読んでても忘れるので何度も読もう。


3歳の息子に家族のマネをしてもらった。
嫁のモノマネは確かによく言うセリフを言い、義母のモノマネはそれっぽい笑い声で確かにわからなくもない。次男のモノマネは赤ちゃんの形態模写なので理解できる。
「じゃ、父さんのマネをして」と言うと元気よく「コケコッコー」と鳴いた。父親がニワトリに見えているとでも言うのか。

3歩歩くと忘れるところは確かによく似ている。

来世、救われます。