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亡霊

ゴーストオブツシマをクリアしたので日記を再開します。

ゴーストオブツシマは素晴らしいゲーム体験でしたよ。ってこんな感想は巷に溢れてるので、ググってください。というかプレイしてください。

相変わらず誉れ誉れいうとりますけどね。
ゲームの主軸に「誉れ」という「侍らしい戦い方をしたか」という明確なミッションがあり、その「できた」「できなかった」の揺れ動く侍心がこのゲームの味噌なんだけど、そこに「誉れメーター」を揺れ動くUIとしてつけなかったのがやっぱり凄い。
画面にメーターが常にあればそのことをゲームとして意識できるけど、UI上は存在しないので、本当にプレイヤーの良心に託されている。

結果、心の奥にまで誉れが染み渡るし「お侍様の戦い方じゃない」と言われると響いたりするわけですよね。(タカが言ってたのは「お侍様の戦い方じゃない、だから凄い」というニュアンスが後々に伝わってくるのだけれど)

でもまぁ、ロスってるんよ。ツシマロス。誉れロス。くろーどロス。
まだトロフィーコンプリートはしてないからやれることはあるし、何ならゲーム難易度あげてもう数周しても良いなと思ってはいる。

が、いろんなものを後回しにしてきたので、ツシマの亡霊はいったん終了。

十三機兵防衛圏を後回しにしてるのは人間として不味い。
(が、ゲームパートがいまいち盛り上がってこないので頓挫している)


日記見直したら、3週間ぐらい書いてないやないか。
その間、何かあったかな、とTwitter等を見返すが、そんなにでかいトピックスはない。相変わらず平々凡々してる。
書きたいネタが沢山あった気もするが、その記憶が蒸発している。
何書きたいと思ってたっけ…。


株式会社闇でプロデュースした大阪でやってる体験型デスゲームイベント「シンガンシンパン」がもう少しで終わるので、それまでに紹介を書きたいと思っている。
次の第二弾も開催が決まってるので、第一弾が終わる前に書かねば。書けるのか。

相変わらず文章仕事が多いフェーズだ。
いつ外に出せるか全くわからない、今書いてる少し未来向けの某プロットは個人的に気に入ってる。
書けば書くほど有機的に伏線がつながっていくこの感じは、なんとなく良い作品の兆しだと感じる。


なんとか世に出したい、世に問うてみたい。が、受け入れ先がこれからなので出し方にも工夫がいりそうだな。
とか考えているウチが一番幸せなのかもしれん。
そんな制作風景も言葉に起こしておきたいものだ。

書き出してみると、なにか書きたいテーマというのは浮かび上がってくるものだなー。日記書かずにゲームできるって最高って思ってたけど、もう少し日々を見直すことにも時間を当てないとね。


最近、人の話からめちゃくちゃ刺激をもらっている。
久しぶりの出社での雑談や、友人とのオンライン飲み会や、(勝手に)尊敬する人とオンラインで会話できたり。
夏は本当に忙しくて案件以外は完全に引きこもっていたが、ちょっと一息つけたのも大きい。
やはり人と話せるのはダイレクトに幸せだなと思う。
案件ってどうしてもタスクベースで話が進むが、それってパワーを使うことはあってもパワーを貰うことが難しいからなのかなー。
インプットが必要な時期なので、能動的に、おしゃべりしていこうと考えている。


映画「メランコリック」をアマプラで観た。
なんでこんな良い映画を誰も教えてくれなかったんだ、という邦画。
あんまり筋書きもジャンルも気にせずに期待せずに観たら最高にハマる映画だと思うんですよねー。ジャンルすら曖昧というか。
シチュエーションものでありコメディでありノワールでありサスペンスであり日常でもあり、みたいな。
なので予告編リンクすら貼り付けないが。

設定の面白さもさることながら、この映画を支えてるのは俳優の演技だよな。
主人公の鍋岡、東大卒の実家住みこじらせニート。
この人の幼いプライドや心情が喋り方や表情で完璧に表現されてる。俳優本人は写真で見ると超爽やかなのに。憑依でもしてんのか。


先頭のバイト友達の松本はバカっぽいやんちゃそうな兄ちゃん。一見平べったいステレオタイプな人間っぽいのに、物語が進むと、主役食ってドライブしまくる。何だこいつ。敬語の使い方の出しわけで、距離と感情と冷静さを表現しきっちゃってるよー。


出会う同級生の女の子は、マジでこんな子いそうっていう絶妙の存在感。童貞の悪い夢みたいなポジションだけど、それを感じさせない自然な顔。この笑顔だされりゃ、まぁ主人公だろうがイケてる若社長だろうが落ちるわな。結構荒唐無稽な非日常物語なのに、彼女の存在が日常にちゃんと連れ戻してくれる。

他にも、銭湯のおじさんもこの淡々とした二面性のセリフがよいし、小寺さんも、イカれた役なのに、なんか憎めないし。

超根底として「映画好きが作りました」ってのがポカポカと伝わってくるのが大きいんじゃないかなー。(抑制は効いてて若気の至りって感じではないので、そういうのが苦手な人もイケルと思う)

実際、この映画を作ってるOne Gooseという団体は、主役・鍋岡役と、準主役の松本役と監督の3人で、その3人でプロデュースして監督して演出してるみたい。
予算の中で自分達がやりたいことをやるという、政治が入りにくいこのスタイルは今巷にある映画の感触とはやっぱり違ってて。

こういうスタイルでもちゃんとスポットライトが当たる世界だと良いなぁと思う今日このごろ。



来世、救われます。