雑記

幸せなまま終わりたいと言って自殺した女子中学生を思い出した。正直言って羨ましい。先を越されたとも思った。今日死んでもいいと思えるような幸せな一日を待ちわびている。




この時期は胸がざわざわすることがよくあるので外に出ることが多い。恐らく花粉や寒暖差のせいもあるだろう。マスクで鼻と口を覆い外に出る。長い前髪で目も隠しているので防御態勢はバッチリだ。前髪の間から外の様子を見る。少しでも花粉が飛んでいない時を狙っているので基本的に出かけるのは夜だ。月は見えなかった。


FaceIDを認識させるため前髪を退けてスマホを開き音楽をかける。中学生の時に聞いていた音楽を聴く。いい音楽聴いてるじゃんと昔の自分を褒めながら歩いた。夜の都会は好きだ。街が自分のものになったような気がする。逆に田舎は自然に飲まれそうになるので嫌いだ。田舎の月なんて今にも降ってきそうじゃないか。都会なら身を隠すことが出来る。やっぱり夜の都会はいい。帰りにコンビニでアイスクリームを買った。



小さな幸せはたくさん見つけられるのに死んでしまいたくなるような幸せは想像すらできない。そういえば死ぬまでにやりたいことリストを作っていた。これをやり切ったら死ぬことにしよう。そう思ってリストを見てみるとその中には「滝行」とか「スカイダイビング」とか書かれてあった。酷く後悔した。誰だよ、こんなことを書いたやつは。

とりあえず後回しすることにした。

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