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電話口で怒鳴られる…ふざけるな!

この話はすべて俺が実際に経験していることだ。
机上のFP(ファイナンシャルプランナー)や経済評論家、外資系保険会社の営業マンを否定する人にはぜひ読んで欲しい(笑)

銀行の後輩の女性が転職先の男性と結婚した。
相手は東北地方の男性であった。
俺は名義変更、受取人変更、口座変更の手続きをする為、電車で東北に向かった。

書類の郵送で手続きはもちろん出来るが俺は必ず受取人に会いに行く。

その男性はとても穏やかな人であったが全く保険には入っていなかった。

結婚を機に保険に入る人は多いと思う。

最近では手軽にポチっとネットで保険料の安い保険に入る人もいるであろう。

机上のFPは安くて家計に負担のない保険をイチオシする。
サラリーマンであれば遺族基礎年金と遺族厚生年金がこれだけ国から出ます。会社の死亡退職金がこれだけ出ます。等々理論上の数字を算出してだから保険はこれだけあれば大丈夫です。(何が大丈夫なんだよ…実際現場を経験してないのに。)
その為にはああだこうだと理論的に展開して行くだろう。

決して間違いではない。
でも不測の事態(死亡、高度障害、身体障害、入院、手術)になった時、現場にあなたたちは立ち会わないもんな。

本当に人生の中で悲しい場面に立ち会うのが現場で動く保険屋なんだよ。俺ももちろんFPだが、本当の仕事は出口(支払いの時)なんだよ。

この男性も俺から契約した。
それから数年後、その子から離婚したと連絡があった。
旦那の浮気とか借金とかではなくその子の精神的な病気の為だったようだ。

すぐに名義変更、受取人変更等をする。
そして別れた旦那さんにもすぐに連絡した。

「受取人の変更をしますのでそちらにお伺い致します」

「cocoさん、わざわざ遠いので書類送ってくれれば良いですよ。」

「いえいえ、お話もしたいので行きますね」

と言うことで俺は車で向かった。
東北道をひたすら走る俺。
やっぱ遠い(笑)

お会いして受取人の変更の手続きを進める。
「受取人は誰にしますか?お父様、お母様はご健在ですか?」

「はい。二人とも元気にしてます。」

受取人は父親にした。
父親は大工さんで自営業。いわゆる昔ながらの職人のようだ。
小さい頃の思い出など色々話を聴いた。

それから1ヶ月後、俺の会社にそのお父さんから朝、連絡が入った。

cocoさん、◯◯県の◯◯様のお父様と言う方から電話です。支社の受付の子が電話を受けた。

◯◯さんのお父さん??( -_・)?

「お電話代わりました。cocoです」

「ああ、あんたのところ保険会社?」

「あっ、はい。」

「息子の部屋にあんたからの手紙みたいのあったからさ、電話したんだよ」

「あんたんところで息子何かやってたのか?」

「ええ、ご契約頂いておりますが…」

「あぁ、そう………」

「今朝、息子、亡くなったんだよ」

( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)

続きは明日に!

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