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JBBFを救いたい!

10月8日、日本男子ボディビル選手権が開催されています。チケットを取り損なったので、応援TVでの配信を心待ちにしていました。午前のグラチャン、怪我が完治していない状態で勝利した安井友梨選手凄かったです。個人的にはダンシーあずさ選手のファンではありますが、皆さんカッコよかったです。

っで、本命は午後から配信のボディビルなんですが・・・

エラーで映りません(涙)

想定の範囲内ではあったのですが、インフラが脆弱なプラットフォーマーに一年で一番盛り上がる大会の配信を任せてしまうのは悪手。

前ポストでも書いたJBBFについてですが(人手不足もあり)広報的に脆弱。15:30現在、JBBFのサイトも見れなくなってるから、苦情が一杯なんだろうなと。

何か出来ることが無いかなと考えて、JBBFが置かれている立場と未来に何をすべきかについてまとめてみました。


◆ マーケティング的な悪手

前ポストでJBBFの悪手について書きましたが、これはJBBFがドーピングを排除してナチュラルボディビルを推進しなくてはいけないという使命感から生じた行き過ぎと解釈しています。

前回の床屋の例えですが、理容室のなかには成功している事業者ある訳で、それらが、どうやってシェアを伸ばしたかといえば、決して”美容室はカミソリ使えません”でも”床屋だけがカミソリを使えます”でもないです。

彼らが取り組んできたのは

ユーザーエクスペリエンスの向上です。

床屋(というよりはバーバー)での体験、居心地の良さなど、調髪という行為に対して、様々な付加価値をつけてきたのです。

いまのJBBFには良いユーザーエクスペリエンスが欠けているのです。

◆ JBBFはもっと考えるべき

ナチュラルボディビルディングを推進する人には悲しい現実なのですが、一般聴衆からみれば、どの団体であれトップ選手は全員異常な体をしており、それがステロイドで作られていると思われています

横川選手、相澤選手、合戸選手、木澤選手、彼らの肉体は決してステロイドではなく日々の絶え間ない努力から生まれているのですが、一般人からは普通にステロイドユーザーと思われてます。

これって、JBBFの広報戦略の失策ではないでしょうか?

ボディビルを一般大衆に理解できる普通のスポーツにするための広報・マーケティングができていないのが事実です。

 果たして、JBBFが目指すものが、ごく一部のマニアに向けてナチュラルボディビルの素晴らしさを伝えることなのか?それともボディビルを含めたフィットネスをもっと一般的なスポーツにすることなのか?

 JBBFが公益社団法人であることを考えれば答えは後者の筈です。そのためには、JBBFが新たなメッセージを伝えることが重要となります。

◆ JBBFの優位は簡単に崩壊する

 現在のように、ドーピング検査のみをJBBFのメリットのように伝える広報では、JBBFの優位性は簡単に崩壊します。

 仮説をたててみれば・・・・・・

 JBBF以外の団体がすべて自由にドーピング検査を導入したらどうなるのでしょうか?

 たった、これだけのことで、JBBFが主張する自団体の優位性の根幹のひとつは崩れるわけです。今度は、どこで差別化するのでしょうか?

 本来JBBFが主張すべきは、ナチュラル(=ドーピングしていない)でもここまで凄い体を作れるというポイントであって、他を否定するメッセージではないのです。

◆ 公益社団法人の本来の役割を考える

 公益社団法人の役割というのは業界の牽引役であり、そのためには外部ファンの育成、業界に参入してくる企業・個人のサポートなんかになるわけです。

 なのでJBBFは、競技人口を増やす、会員となるジムを増やす、筋トレを楽しむ人達が楽しめる催事を主催/後援/支援していくことが主業務とナルはずです。

 ところが実際に行われているのは、JBBFはボディビル大会の主催以外に、地方における新規ジムの参入障壁になるとか、広報担当者によるSNSでの他団体批判など、本来の公益社団法人の役割とは反対のことが聞こえてくるのです。

◆ JBBFがやるべきことは?

 日本に筋トレの文化を推進するためにJBBFがやるべきことは、日本を代表するアンチドーピング団体として、国内の競技団体のトップレイヤーに立ち、自団体の大会運営とともに、他団体にも選手を送り出して、競技会にナチュラルボディビルの素晴らしさを伝えることです。

 また所属する選手に対しても好ましいエクスペリエンスの提供も必要です。現状では見返りのない囲い込みだけの状態になっており、これ自体好ましいことではないのですが、百歩譲って別に報酬はなくても、せめて選手ファーストの運営をしてみませんか?

 残念なことに、バドミントン、柔道、レスリング、ボクシング、バレーボール、フェンシングなど、世の中のスポーツ系の協会には過去に色々な不祥事がおきています。
 もちろん各団体の出自としては、業界のためになることであったと信じますが、時間とともにそれが形骸化して、一部の偏った考え方に支配されてしまったのだと思います。

◆ 自分で出来ないことは出来る人に権限委譲しよう

組織としては体制が脆弱なことは聞いていますが、問題なのは自分たちで出来ない仕事を囲い込んでしまうこと。

元々、公益団体として、世界へのメッセージを考え伝えることが得意だったわけではないと思いますが、最近のブームによってメッセージ伝達がより重要な課題となっています。

自分で出来ないことは人に任せること。これがJBBFの大きな課題ですね。

パンデミック期からの家篭りから始まったエクササイズブームが盛り上がる今こそがJBBFが変わるチャンス。イベントマーケティングを生業としている身としては、何かお手伝い出来ればなぁ〜と考える日々です。


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