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森林公園に行った


埼玉県民からしたら馴染みある概念なんですけど、他県の人って知ってますか?森林公園。

 一応埼玉以外にも森林公園はたくさんあるらしいけれど、埼玉人さいたまんちゅからしたら、十中八九ふくろうがゆるきゃらの国営武蔵丘陵森林公園(お役所のHPだからうまく出てこない)を指している。

 みんな知ってるとはいえ、特に用事もないし、場所も変なところにあって車が無いと難しい場所なので、行ってるかと言われるとそうでもない場所。

 けれど、遊具やじゃぶじゃぶ池で遊びたいし、花とかも慈しみたいなと思うようになると急に行っても良くね?になる場所。

 そんな森林公園(国営武蔵丘陵森林公園)に行った。



 行ったのはゴールデンウイーク過ぎて、思い出の中の夏みたいな温度だった日。ものすごく人がいるわけでもないが、所々ファミリーやカップル、老夫婦など、インターネット(孤独、争い、発作など)と対極の存在が平和に過ごしている。

 基本メインストリームはアスファルトがある道だが、行きたい場所の標識に従って歩いていると、急にこういうタイプの道になる。
 現実だと、こういう脇に草生え道は、貧乏草が路上まで浸食してきて歩く気が失せるが、ここは丁寧に手入れがされていて、ちょうど自然の気持ちいい部分だけを味わえて嬉しい。

 しかも、こんなに自然ですよ~といった顔をしているのに、どこか遠くから園内アナウンスが流れていて、そこで今いる場所が手の加えられた施設であることを思い出すと、なんだかゾワゾワドキドキする。ここってテーマパークなんだ。

 歩いているとだんだん明るくなっていき、開けたところに出た。
この広大さを言い表す言葉の引き出しの一番手前に当たり前のように鎮座するWindows XPはいつになったら忘れられるのだろうか。


食えるんだっけ

 足元を見ると、ここの広場にはヘビイチゴがちょこちょこ群生している。懐かしいな、小学校にはあったけど、中学校から先は視界から消える謎の植物じゃん。まさかこんなところで再会できるとは。

 しかもヘビイチゴが群生していた場所、里山マイスターが選ぶ森林公園の巨木100選のふもとだった。すごいね、里山マイスターも巨木100選も初めて聞いた。ここだけの造語かな。


これでもハンバーガーを出してた

 あとこの広場には、人間嫌いの画家のアトリエ兼家みたいなスタイリッシュな佇まいの建物があって嬉しかった。入らなくても、こういうのがあるってだけでなんだか得した気持ち。



 次の目的地のぽんぽこマウンテン(いい名前!)に行こうとテクテク歩いていると、人類が滅亡する寸前に遺伝子を残しておくために建てられたやつみたいな、謎の塔があった。
 森がもりもりしてるところの中で、急にデカくて錆びてる割に先進的なデザインの遺物が急に出てくると、今の時代にはあっちゃいけないものをうっかり見つけちゃった気持ちになる。

 一応説明書きには記念塔とは書いてあったけど、詳しいことまではよくわかんなかった。もしかしたら、いたかもね。新人類。


 ぽんぽこマウンテンがある広場に来た。ぽんぽこマウンテンとは画像右側にあるジャンプすると楽しいマウンテンのことなのだが、あいにく土日はとにおぐらいビックな存在は遊べないらしく、入り口の警備員さんにお前は遊ばせないぞという顔をされた。

 そんな睨まれ広場で、たまたまやっていたバンジートランポリンとかいうぽんぽこマウンテンよりも数倍高く飛べそうなコンテンツがやっていた。これってイオンのデケェモニターとかがあるタイプの広場(近くにインフォメーションがある)でたまにあるやつじゃん。
 これはとにおでも大丈夫なのか不安だったが、全然OKだった。やり~!

 これって普通に飛んでもいいんだけど、本質的にはデッカ・ジャンプ・パワーを使ってバク宙して遊ぶモンなんですね。飛ばせるお兄さん的な人がいて、その人がなんかを引っ張ると上に行くっぽいのだけど、着陸するたびにバク宙せいとパワーを入れてくる。ヒィン…(回転)
 けれど二回目ぐらいから、ワイヤーアクションでアホほどバク宙させられた経験が上空でなんか…こう…”””””繋がった”””””感じがしたんだよな………ここで伏線回収が?

 ザコのナ~ドがぐちゃぐちゃになりながら飛んでると、下界にいるガキ公がすげぇ とか やりてぇとか言って大人を券売機に並ばせていた。実際に飛んでるの見てるとやりたくなるもんね。分かる。ぽんぽこマウンテンよりも刺激的だしね。うんうん。私よりも健康的な生活してる君たちならゲボらずに済むよ。


  散々、吐くまで縦回転した後ちょっと歩いたら、花畑があった。花だけならどこにもあるけれど、ここまで大量に同じ花が植えられていることなんてそうそうない。だってそんな土地ないし、土地がある人はいろんな種類の花植えがちだし。
 花畑って単語は身近な気がするのに、実際目の前に出てきたら全然見慣れないな。

 しかも、ただのケシかと思ったらアイスランドポピー(花言葉:慰め)だった。ギャグマンガ日和で散々見たからその名前と花言葉だけは知ってるぞ!

 こんなにいい天気で良い場所だからダブル・アックス・バブル出しちゃおっかな‥‥‥‥‥‥‥‥‥

ポポポポ‥‥


 …………………………なんだかメルヘンな感じになるかと思ったけど、全然遊び慣れてないから自分の方に当たるな…どうして…


 本当は、じゃぶじゃぶ池やアスレチックで遊びたかったのに、気づいたら太陽が手遅れの角度にいる。ここは夕方までしかやっていないので、街頭もちょっとした建物すらなく、どんどんと周りが暗くなっていき、不安になる。ここに取り残されたら月夜の光しか頼れるものが無いみたいな場所って田舎でもなかなかないんじゃないか?

 そして、急いで帰りたいのに、標識の矢印が何百とか何千メートル単位がデフォなことに気づく。一キロ歩くのに15分ぐらいはかかることを考えると、結構無茶苦茶な縮尺じゃないですか?
 都内なら15分も歩いたら家賃まぁまぁ下がるぜ。それが単位になることあるかよ。

 

 こんなところに、寝っ転がれるタイプのベンチがある…どうしよう、もうすぐで出られなくなっちゃいそうなのに、こんなちょっと涼しい時間にこんなベンチで寝っ転がったらきもちいよね………………

~~~♡

 ベンチだから下の隙間からいい感じの風が通っていて、スーパー銭湯の外風呂の脇にある干場みたいな爽快感がある。こんなベンチ、基本このご時世すぐ排除アートにされちゃうから、こんなゴロゴロ前提のセミダブルベンチ堪能しないと損よな!!!!!!!!!!!!!!!

 



間に合った…

 頑張ってちょっと小走りしたら、どうにか締め出されずに済んだ。良かった…

 森林公園、舐めてたからお昼からゆっくり来たけど、当初の目的のアスレチックも池も回れなかったし、しかもチャリンコとかバスとか知らない交通手段もあって、多分朝から行っても全部は楽しめないぐらいコンテンツ力がすごかった。

 メチャメチャ歩きたい日とかに、また行きたいな。


スキを押されたら飛び跳ねちゃうぐらい嬉しいし、お金も人並み以上に好きです。でも、最後まで読んでくれる貴方が一番好きかもしれません(チュッ)