ワイヤーアクションで好きなことをする会をやりました
きっかけは些細なことだった。
友人と某ラジオイベントで演者が意味もなくワイヤーで空高く飛んでいるのを見た。それだけだ。
そのイベントの帰り道「特に意味もなく飛びたいよなぁ」とか「彼らがやっていて、私たちがやってないのって悔しいよなぁ」と冗談と本気の間をさまよっていたら、翌日になるとフラフラしていた友人とのLINEが明確な助走の動きになっていて、気づいたら▶Contact Us にメールを送った後だった。
スタントをお願いしたのはAAC STUNTSさん。オモコロの特集記事の取材協力をやっていたスタントジムなら、我々のようなインターネット星人でも優しくしてくれそうというのが決め手だ。
数日経って返信が返ってきた。
プロの方を複数名雇うとなると、きっと断られる前提のきっと映画みたい値段のはずだと思っていたら、意外とギリギリ知っている値段だった。
人を集めればさらに現実的になる。ツイッターで飛びたい人を募集したらすぐに14人集まった。
みんな同じイベントを見てどうにかなってしまった人らしい。
いろんな夢をかなえてもらおう
今回担当してくださった横山さんは、アクション監督を普段されている方らしい。最近だと実写版ファブルで岡田准一さんなどを絶賛崩壊中の足場で殴り合いさせたり していらっしゃるすごい方だ。
そんなプロだが、今回はオタク共を順番に吊ってもらおう。
1.バク宙
とりあえず何かやってみたい!と言ったら、とりあえずでやらせていただいた。バク宙って、一杯目のビールみたいな感じでやっていいんだ。
その応用で、スタジオから出てきた剣持ちながらバク宙してかわしたり、
バク宙で剣を躱してから手で受け止めて、最後に蹴りを入れてブッ倒している人もいた。
これは事前に打ち合わせをしたものではなく、 「カッコいいの」がやりたいと伝えたら、じゃあやってみよっかで ワイヤーを引っ張っていた方がやられ役として剣を持って出てきて、監督と相談しながらできたものである。
勿論、監督はどの動画を撮る前にあの"アクション!"ってやつを言ってくれた。マジ映画すぎる…
2.三段蹴り
同じく「かっこいいやつ」というリクエストでやってもらっためっちゃジャンプして、「じゃあ」で出てきたもの。
飛びながら何回も蹴ることにより、なんかすげー感じな写真が撮れるらしい。実際すごい。
やってる本人は足を伸ばすことで精一杯なので、やるこの写真を見た時「これが…ウチ…?」と新鮮に驚いていた。
3.ムーンサルトプレス(プロレス技)
ムーンサルトプレスという技がプロレスにあるらしい。私は最初聞かれた時は知らなかったが、スタントの方はみんな知っていた。すげ〜。
「サルトやるならコーナー作らんとね」と監督が言って出てきた跳び箱。都内に学校以外で跳び箱が出てくる場所ってあるんだね。久しぶりに見ると思い出以上にデカい。
上のツイートの二枚目が本番だ!ビクトリー!!!
4.なにかしらの能力を持つ祖
良い感じに写真を撮りたいと言って、胡座ができるか聞かれたら、こうなった。
ご丁寧に4か所から支えられるハーネスを使って、監督の手によって適度に回っていた。
ホンモノが何かはよくわからないけど、本物っぽくて最高だ。
5.ワンマンズドリームのやつ
もう今は終わってしまったディズニーランドのショーにあった、ピーターパン達が空高く舞うシーンもやさせてもらった。
監督もそのシーンを知っていて(なんで知ってるのって聞いたらプロだからって返ってきた)、足は曲げた方が「ぽい」とか細かい指導をしてくれた。
実際にやってみるとこうなる。プロの人からすると、実際二人をひくのは息を合わせないといけないし、音楽に合わせて飛ばさなければいけないので、毎日あんなに手間のかかるシーンをやるディズニーはマジですごいらしい。
二人飛ぶにはマンパワーが足りなかったので、参加者たちにも引っ張ってもらった!
6.銃を使った戦闘
ゴーストバスターズの戦闘服でぶっ飛ばされたり、銃を打ったりもした。
何回か練習がてらの調整をした後にベストな吹っ飛ばされをしたり、
スタントさんと一番カッコいい銃のブッパなし方を考えたりした。
やる前はワイヤーのことしか考えてなかったけど、そういえばワイヤー「アクション」だものね。アクションも勿論やれるんだよな。
7.きららジャンプ
これだけは、参加者はみんな知っていたのに、スタントさん誰も知らなかった。
スタントさんには「マンガの・・・」としか説明できなかったくせに参加者のオタク達は飛んだ瞬間、膝閉じた方がお嬢様っぽいって早口で下から指導してた。元気やね。
私たちは説明不足だったかもしれないけど、よかったら芸能界でもきららジャンプを広げてくださいね、ガッキーさんとかがきららジャンプしてくれたらうれしいから。
8.ウルトラマン飛び
それはもう、正面を向いてシュワッチするやつだ。
ただ、これは鉄棒の上でバランスをとるような腹筋の使い方をする上に、足と腕を曲げると一気に違う感じになるので、キープするのは見ているだけでめっちゃ大変そうだった。
終わった後は思わず、みんなでクランクアップの時みたいに拍手してた。まだまだ続くよ!
9.タケコプター
ドラえもんの曲に合わせて、タケコプターのアレにもなった。
のび太やドラえもんとかじゃなくて、ジャイアンだ!嬉しい!!!
上から普通に吊ってるわけではなく、二方向から引っ張っているので、ふわふわと上下左右自由に飛んでる感じになれる。
地上にいた他の人たちも飛んでいなかったのに、楽しくなってずっと歌って踊ってた。
10.A.B.C-Z(ジャニーズ)のやつ
ジャニーズでもアクロバティックなことをするA.B.C-Zというグループが、枠を持ちながら飛ぶというパフォーマンスをしていた。
推しがそれになったならウチらもそれになる。もちろん枠も衣装も手作りだ。
回ってるとき、本人はそれどころじゃないのに周りでキャーキャー言っていたの、楽しかったな。
11.ゲッタン
架空の魔法少女の仮装をしてめっちゃ回ったら、手書きMADみたいになれるのでは?
これは大変だ、一回前に体重をかけると監督から声がかからないと止まれないやつだ。調子に乗って盛りすぎて、食べても減らないバイキングと同じ胃と心で回る。
助けて~~~~~~~~~~!!!!!!
初めてやってみたけど とても最高だった
み〜んな初めてで分からね~ってなりながらやってみた今回のオフ会は、やってみると人の夢が十数分おきに叶う空間になった。
自分がというより、むしろ参加者が叶えて楽しそうにしているのを見てる瞬間を矢継ぎ早に 立ち会えることが、今回のオフ会の本質だったかもしれない。それぐらい楽しかった。
あと夢とかを一旦置いといて、いろんな人の力を借りて自分では出来ない無茶苦茶な動きをしたり高いところに浮いたりするのはスーパー楽しい。
もしやりたい人がいたら
このnoteを見てフォロワーとのオフ会やコスプレの一環でワイヤーアクションをやれたら楽しそうだなと思った人もいるかもしれない。
だからやってよかったことや反省点の備忘録を残しておきます。
今回はAAC STUNTSさん側も初めてだったので、あくまで参考程度に。
①実施するにあたって
・主催は基本的にお金集めて、聞くこと聞いたらほぼすることはないです。あっちには仕切りのプロ(監督)がいるから。己の非力さに涙ちょちょ切れさせるが良いわ。
・一応今回は良いタイミングで連絡したから受けてもらえたけど、時期によっては毎回やってもらえるわけではないと仰っていました。撮影とかで期日があるなら早めにチェケ。
・14人ぐらいが一回のオフ会(?)で捌ききれる限界らしいです。これも時期によって出られるスタントさんの人数が変わるので要チェケ。
・貸し切りで人を飛ばすのはイベントとは違って割高になってしまうらしいので、基本的に現実的ではあるけど、生活には響く金額です。やるなら計画的に。
・参加者の「名前(本名とインターネット名)」「性別」「スリーサイズ(分からなければ身長体重)」「やりたいこと」「お着替えがあるか」をリストにして送るとお互いハピハピキラにぃらしいので、募集時に聞いちゃうと楽。
・あちらはマジ撮影などクソ忙しい中、オタクの戯言に付き合っていただくことになるので、連絡は最小限におさえようね
②衣装について
・あらかじめ、ハーネスを通すための穴を骨盤の位置にあければ、あまり見た目に干渉しない形で飛ぶことができる。(勿論上からでよければ穴はあけなくても良い)
ただ、私の場合用意した衣装をまた別の機会に着れるように穴を小さくしてしまったので、下から通すことになった。
もし次があるとしたらもう少し低めの位置でバッツリやってもよかったかも。穴は縫えばまた使えるけんね。
・靴は裏さえちゃんと拭けば、普段使ってるものでも大丈夫らしい。体育館と同じだね。ヒールの高いものは基本的にNGだけど、ディズニーランドのダンサーさんよりちょい低めぐらいの高さのヒールならいけた。
②空を飛ぶことについて
・高所恐怖症でも大丈夫。全身ガチガチ装備で安定感があるし、ふわっとする感覚もジャンプするぐらいのものでした。
・バカ(私)みたいにぐるぐるしなければ基本的に酔わない。ブランコよりも安全。どうせ緊張で飯も食えないけどね。ざまぁみろ!
以上です!
もし本当にやりたいのであれば、一回▶Contact Usになってみるのはアリだとおもいますヨ!
もちろん、直接私に相談してくれたら初めましてさんでも全力でサポートします。楽しかったから是非に!!!
おまけ
入ると大量にみんな殺す目をしてる映画のポスターが貼ってある。壁から強い。
ちょくちょく写っていた、最初に言ってたファブルの崩壊する足場(練習用)。ここで岡田さんとめっちゃ倒したらしい
良い落書き
(おわり)
スキを押されたら飛び跳ねちゃうぐらい嬉しいし、お金も人並み以上に好きです。でも、最後まで読んでくれる貴方が一番好きかもしれません(チュッ)