生徒2人の超辺境校にとんでもねぇ奴がやってきた!【最強の転校生選手権】!
「転校生」…この言葉を聞いてどんな人を想像しますか?
こんな辺境のインターネットにまで足を運んでくるオタクくんの皆さんであれば、アニメやマンガで3~4話あたりで突然転校してきて、学校の話題を一日でさらっていったり、他の生徒には言えない秘密を持っていて、特別な理由をもって編入してきたりするような存在が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
ということはですよ、
…なのでは?と私たちは思っているのです。
しかし、実際転校をすることなんて 親が転勤したりよほど特別な事情がない限りできないんですよね…
そもそも もう私たちも大人だし…
「あぁ…ワイ将もあんな刺激的で眩い転校生になりたかったな…」
「ナァ…ナァ…ァ_______」
…ということで、同じ気持ちを抱えた大人達が集結し学校っぽいレンタルスペースを借りてみました。
中高生の皆さん、大人になるとお金があるからこんなことも出来るんですよ。
とういうことで今回は、己の中にある「自分がなってみたい最強の転校生像」になりきって気持ちよくなる会を開催しました!
※記事上ではマスクは外しておりますが、大会中はシャッターを切るタイミング以外では全員マスクを着用し、体調が少しでも悪い方はお休みしていただいたり感染症対策を十分に行った上で開催しました。
1人目 とーに(@tonio_is_here)
まずトップバッターは今回の主催のとーに!
今はこんな風に見得を切っていますが、高校の頃、家庭科部に所属していたのに リーダー格の陽キャ連中とも馴染めない上に料理が出来ないせいで,、皿洗い以外上級生になってもさせてもらえなかったので、パソコン部に勝手に出入りして オタク君と学校のPCでギャルゲーをすることのみを喜びとしていた3年間を過ごしていたらしいです。
こんなひねくれた言いだしっぺですが、どんな転校生で輝いて見せてくれるのか!
早速転入してきてもらいましょう!
____キーンコーンカーンコーン…
先生 「うい〜今日はHRの前に転校生紹介するぞ〜」
生徒A「えっ、この辺境の学校に…?」
生徒B「なんだか変わってるなぁ…」
先生「まぁ、俺もよく知らないが 彼にも色々事情があるみたいなんだ。」
先生 「キミ、入って来ていいぞ」
???「は…はい……」
夢河「あっ…えと、あのぼ、俺………夢河 透って言います…こんな俺ですが、仲良くしてください!」
先生「ということで、透くんだ。みんな、仲良くな」
生徒A・B「「はーい!」」
先生「席は宇都川の隣に作ったからそこ座って」
夢河「は、はい…!宇津川くん、よ、よろしくね!」
生徒B「おう!よろしくね!」
生徒A「透くんヨロシク~」
生徒A「…ねぇねぇ、夢河クンさ、なんだか中性的でちょっと可愛くない?」
生徒B「うーん、そうか?僕にはよくわからないけど…でも悪くはないんじゃないかな」
夢河「そ、そうか…?ぼ…俺って可愛い系なのか…?」
生徒A「え~絶対そうだって~、女の子のカッコとか絶対似合うよ」
____キーンコーンカーンコーン…
先生「お~い雑談は その辺にしておいて〜一限始めんぞ~」
先生 「宇津川くんは数学、河合さんと夢河くんは日本史のノート出して」
生徒B「へ~い…」
夢河(...誰もぼくが昔女の子としてアイドルをしていたことが分からないハズだと思って、この学校に編入してきたけど…)
夢河(やっぱり バレて…ない?よね…。できればこのままずっとインターネットとか、物騒な世の中と無縁に平穏に暮らしていきたいな)
「「「「「「「「「ずっきゅん♡ずっきゅん♡君しか勝てん♪」」」」」」」」」」」
生徒・先生(?!?!!??!?!!!!!?!??!!?!?!?!)
夢河(!!!!?????????!!!!??)
夢河(いやちょっと待て!!!!あれは…ぼくの『✞堕天使✞だけど愛され♡たいっ!』じゃ…ないか?!)
生徒A「あっすみません、バイト先から電話来ちゃいました」
先生 「お〜授業中はスマホの電源切っとけよ〜」
生徒A「サッ、サーセン…バイト先着信拒否しといたんで、もう大丈夫っす」
先生 「にしてもえらい曲やな〜、最近の若者はこんな曲聞くんだなぁ〜」
生徒A 「マジヤバっすけど、最高っすよ」
先生 「マジヤバなんか?」
生徒A「そうなんすよ!というのも」
生徒A「この歌ってるアイドル、昔からまぁまぁ過激なことしててよく炎上してたんだけど」
生徒A「男であることがバレて余計にメッチャ炎上して以来、めっきり活動しなくなっちゃったんすよね」
夢河(絶対それ ぼくじゃん?!)
生徒A「でも曲はめっちゃいいんですよ?今度CD家にあるんで貸しますよ」
先生「いいの?!」
生徒B「なら、僕にも貸してくださいよ」
生徒A「勿論!」
生徒B・先生「やったー!」
夢河「ぼくの学校生活一体どうなっちゃうんだ…」
とーに『有名なアイドルが主人公のクラスに転校してくるシチュエーションってよくマンガであるじゃないですか。あのアイドル側に私もなってみたくて、ついでに他にもアイドルになったら叶えたい夢を色々盛りました』
~校内での反応~
「最悪の世界線の秋月 涼?」
「曲ダッセ~の」
「こいつが炎上したいという願いも詰めていたなら怖すぎる」
とーに「えっ、男バレして炎上して、TUTAYAの女性アイドルのCDコーナーから店員に悪口言われながらレンタル落ちのワゴンに入れられたくないんですか?」
~校内での反応~
「キッッッ…………」
「ヤバ」
「ぅわ…」
「女装バレで炎上したアイドル」というアクの強い転校生に変身したとーに。こんな性癖をひけらかすためにわざわざ人集めてこんな会をやってるんだとしたら、死後わりかし重い地獄に落ちるのでしょうか。
ざまぁないですね。
2人目 阿多太陽(@kebukagawafasao)
次に転校してくるのは阿多太陽!
中学の頃、ピアノが少し弾けたので、合唱コンクールの伴奏として白羽の矢が立ったが、ちょうどそのタイミングに思春期が到来してしまい、急に全てが恥ずかしくなってしまったせいで、クラスメイト全員がいる中で駄々をこねながらカーテンにくるまって立て篭った経験があるらしいです。他人事だと微笑ましいのに、当事者の立場で考えちゃうとゾっとしますね。
こんな思春期を過ごした彼は大人になった今どんな変身を魅せてくれるのか!!!
(意識が遠のいていく……俺は死んだのか?)
(……ああ、思い返してみればロクな人生じゃなかったな。)
(…全ての歯車が狂ったのは中学時代……ウケようと思ってやってたことが何もかも空回り。 自分を変えることなんてできやしなかった………)
(あそこでみんなの羨望の的になっていれば今頃…………)
____キーンコーンカーンコーン……
(ん……?なんだ…意識が…?)
???「…よーしそれじゃあ転校生を紹介するぞ〜」
(ハッ!?)
(こ、ここは……?教室?)
先生「早速だが、自己紹介をしてくれ」
(俺は確かに死んだはず…。と、いうことは……?……まさか!)
本願寺「ほ、本願寺……本願寺夢想理想(ほんがんじむすりす)です……」
(これって…………転生したってこと!?)
◆
生徒A「本願寺くんって髪の毛が長くてスッゴく カッコいいわ!」
生徒B「目元が隠れてるだなんてまるで漫画から飛び出してきたキャラのようだ、あれをクールと言わずして何といえばいいか…ハァ~、僕にはわからないね」
(転生してみてわかったことがある。この世界の人間は俺のセンスを全面的に肯定してくれるのだ。まるで、あの頃の滑り倒しの日々に救いの手を差し伸べるように……。)
生徒A 「ねえねぇ、本願寺くん。そのハチマキって一体どうしたの?」
本願寺「これか?これはスト2のリュウに憧れているんだ。ハチマキって武闘派でカッコいいからな」
生徒B 「リ、リュウに!?!?」
本願寺「これは俺のポリシーなんだが……オシャレは長ければ長いほど良い。リュウもそう思ってるはずだ」
生徒A 「だ、だからそんなに長いハチマキを!」
生徒B 「たしかに格闘家のハチマキはクソ長がちだ……」
生徒A「じゃあじゃあ、もしかしてその鼻の上のタトゥーは……」
本願寺「これか?」
生徒A「そう!」
本願寺「これはだな…るろ剣の戌亥番神に憧れてるんだ」
(調子狂うな……俺は自分が「良い」と思ってるセンスに正直なだけなのだが……)
不良「フン、転校生のヤツ。調子に乗りやがって……アイツにはちょっと恥ずかしい目に遭ってもらおうか」
◆
本願寺「全く……業務用の手袋は手に馴染むぜ」
生徒A 「手術でしか見かけない青い使い捨ての手袋を普段使いするなんて……やっぱり本願寺くんはすごい!」
タタタタッ
生徒A・B「わっ!」
不良 「ヘヘッ!いただき!」
生徒A「キャーッ!本願寺くんのおしゃれな皮財布が!」
本願寺「おい、返すんだ!」
不良「ヘヘッ!転校生クンよぉ!そんなに大切なモンなら紐でもつけて大切に……ってうわぁぁぁぁっ」
ズッテ”ーーーーーーーーーン”!!!!!!!!!
不良 「なっ………?!」
本願寺「ふぅ、こんな時のために、ウォレットチェーンをつけてて正解だったな」
不良 「ま、まさか全て計算済みだったのか!?」
本願寺「?...いや?ただオシャレだし、尻に入れてて盗まれたら嫌だからだが?」
生徒B 「それでこんなに長い鎖を……なんて防犯意識なんだ……」
本願寺「言っただろ?オシャレは長けりゃ長いほどいい……のさ」
不良 「か、敵わねえ……こいつぁとんでもない奴が転校してきやがったぜ……!」
阿多太陽『学生時代、カッコいいと思ってやってたことがことごく滑って悲しい思いをした経験って、皆さんあると思います。もちろん僕にも、自分の人生史に埋もれた「かまし」が腐るほどあったので「自分のセンスで、クラスメイトに圧倒されてちやほやされたい」という夢を大人になった今、全て実現して僕の負の思い出を救済する転校生を作り出しました。』
~校内での反応~
「ガチでかっこよくなろうとしてるのか、ウケ狙いでやってるのかが最後までわからなかった、怖い」
「100点満点のアメリカンナード」
「そもそもるろ剣の戌亥番神ってこんな日本サポーターみたいな鼻してないよね」
まさかの転生してくるという斬新な転校の仕方で校内を賑わせた阿多太陽!
でも、傍から見たらこんな転校生をちやほやする在校生も同じくらい狂気を帯びていて怖いですね。
~終わりに~
「転校生選手権」いかかだったでしょうか。
こんなご時世での開催だったので、かなり小規模ではありましたがお楽しみいただけましたでしょうか?
世間がもっと良い感じになったら、また何かの機会に何かが起こるかもしれませんね!またいつかお会いしましょう!!!
(先生 まいける、生徒A 河合(仮)、生徒B みおさんさん)
<オマケ>
・先生のありがたいサービスショット
・何故か一つだけキラキラしている机
・ファンシーなドレッサーで姿を整えている本願寺夢想理想
・生徒A(河合さん)の設定資料
スキを押されたら飛び跳ねちゃうぐらい嬉しいし、お金も人並み以上に好きです。でも、最後まで読んでくれる貴方が一番好きかもしれません(チュッ)