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千夜千術

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どんな仕事に就こうとも、AIに仕事を奪われることからは逃れられない時代。ならば、奪われても奪われても、また次の仕事にありつける「スキルセット」を身に付けてしまえばいい。 そんな… もっと読む
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2020年4月の記事一覧

027 論理③ 切り口

前々回は「分ければ分かる」ことを、前回はそのコツとして「MECEっぽく分ける」こと…をご紹介しました。今回はその続きとして、MECEっぽく分けるにはどうすればよいのか、何が必要か?を見ていきます。 切り口とは?まず最初に、次の図をご覧ください。 左に「なんだかよく分からないもの」があり、それを上下に分けたり、左右に分けたりしています。上下に分けた人がこの「なんだかよく分からないもの」を他人に説明する場合、「上下を合わせたもの」と言うでしょうし、左右に分けた人なら「左右を合

026 論理② MECE

今回は「少し考えただけで『分かる』ようになる考え方」、つまり「分解のやり方」がテーマです。 うまく分けるコツ前回「私たちが何かに対して『分からない』と言うときは、上手く『分けられなかった』だけ」とご説明しました。では、うまく分けるには何が必要でしょう。中には「才能」や「センス」が必要と考えるかもしれませんが、それは難易度の高い対象に限定される話で、多くは才能やセンスなしに対応が可能です。たとえば「AランチとBランチ、どっちが得だろう?」という疑問を解消するのに、そのふたつは

025 論理① 考える

仕事がら「ずっと悩んでるんだけど、どうすればいいか分からなくて」という言葉をよく耳にします。ここでいう「悩む」とは「苦痛を感じる」という意味ですが、「悩む時間=苦痛を感じてる時間を使って、とっとと解決策を考えたら?」と無慈悲な発言をするわけにもいかず、こちらも「それは困りましたね…」と同調発言をする羽目になります。 もしその悩み(=痛み)が肉体的なものなら、病院に行って診てもらうか、「心頭滅却すれば火もまた涼し」という人間に備わった基本機能(下行性疼痛抑制系)を駆使すればよ