見出し画像

通変星って何?

「通変星」は「変通星」とも、単に「星」とも呼ばれます。
命式の中の、この囲みの部分(↓)です。
その人の性質、適性、性格などを表しています。

こちらの命式は、生まれた時間が不明のため、時柱が空白です。

Q. 通変星は何種類あるの?

通変星の種類は、
「比肩」「劫財」
「食神」「傷官」
「偏財」「正財」
「偏官」「正官」
「偏印」「印綬」
の10種類。

上記の隣り合うふたつが対になり、それぞれ裏表(陰陽)の関係になっています。
※上の表記では左側が「陽」、右側が「陰」。つまり「比肩」が「陽」で「劫財」が「陰」、「食神」が「陽」で「傷官」が「陰」です。

通変星には、陰⇔陽のほかに、もう一つ、年齢的なベクトルがあります。

「比肩」「劫財」(比劫星):赤ちゃん

「食神」「傷官」(食傷星):子ども(思春期)

「偏財」「正財」(財星):若い大人(20-30代)

「偏官」「正官」(官星):壮年(40-50代)

「偏印」「印綬」(印星):老人(60代以降)

つまり、「比肩」「劫財」が最も若く、「偏印」「印綬」が最も老成していることになります。
命式に比劫星や食傷星が多い人は、感性が若くみずみずしいイメージ、逆に印星が多い人は、老成してどこか俗世離れした雰囲気を持つ人が多いです(星がある位置、組み合わせにもよりますが)。

命式の中には、7つ(生まれた時間がわからなければ5つ)の通変星があります。
通変星は重複することもあり、1つの命式の中に存在する通変星の種類は、最大で7種類となります。

それぞれの星の特徴は、『通変星の理解』にまとめた『【通変星】言葉のコラージュ』をご覧ください。

特に、オレンジで示している位置の星が「その人の土台」「気質の軸」ともいえる要素です。

これはとある有名人の命式です。どなたの命式かわかるでしょうか。


命式や通変星について、よくある質問への回答を以下にまとめました。

Q. 命式に相反する特徴の星が存在する場合は?

たとえば、食神は楽天的で、傷官は悲観的。
両方の要素がある場合は、どうなるのか?
それは、命式中の星の位置関係や、ほかの構成要素によって変わってきます。

また、命式に同じ星が複数存在するとき。
その星の特徴が一層強く現れる場合もあれば、1つだけ存在するのとは違った現れ方になる(その星の特徴とは異なるように見える)場合もあります。
こちらも、命式の内容によって違ってきます。

-----【余談 ここから】-----
なので、セルフ鑑定だけで命式を理解するのは、ちょっと無理がある。
けれども通変星の情報をせっせと公開しているのは、鑑定を受けられた方の理解の助けになれば、という意図です。
観命学だけでなく、四柱推命の場合も通変星の解釈自体は大きく変わらない(四柱推命にも多くの流派、解釈がありますので違う部分もあります。ご自身でしっくりくるものを取捨選択されたらよいと思います)ので、四柱推命の鑑定を受けたけれど、よくわからなかった、理解できないままで終わってしまった、という方にも、参考にしていただければ幸いです。
-----【余談 ここまで】-----

Q. 生まれた時間がわからないと、正確に鑑定できないの?

生年月日から算出される要素(通変星は5つ)で、その人を理解するのに不十分ということはありません。
出生時間までわかったほうが、命式として出せる要素は多くなりますが、その人を理解するのに大切な要素は、生年月日だけでも導き出せます。

Q. 私の命式って良いの? 悪いの? どんな命式が理想なの?

星、命式に良い・悪いはありません。
それぞれに違った命(めい:mission)があり、その多様性によってこの社会が成り立っています。

綺麗事ではなく、「みんなちがって、みんないい」のです。

※実は観命学・四柱推命には、「吉星」「凶星」という考え方があるのですが、命式は組み合わせなので、吉星があったから良い、凶星があったから不吉、というものでもありません。そして、こちらが重要なのですが、吉星・凶星という吉凶の基準が前時代的であり、現代の価値観からはピンとこない部分が多いのです。なので、私はいつも「星、命式に良い・悪いはない」とお伝えしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「読んだよ」の印に「スキ」を押していただけると嬉しいです♪
「スキ」を押していただくと、お花かお飲み物が出ます〜

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?