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在りし日の制作記録 2024/01/13

明けましておめでとうございます!
Studio To:NEMO代表 大桐トウゴです。

今回で第3回目の更新になりますッ!

本題に入る前のちょっとした余談になりますが、お正月と言えば…?
そう!「正月イラスト」です!

エレナの正月イラスト!

本編では絶対に見る事が出来ない晴れ着!
いんや~すっごい……良いですね。
こちらのポスト、多くの方からご反応を頂けたので年始から幸先の良いスタート!本当にありがとうございました!

デザイナーのうれさん曰く、
世界観的に箸は違うかなぁ~と思ったので木製のスプーンにしてみました。(お椀はお正月感を出すために漆器です)
髪留めも和風に合わせてちょっと変えてます。
”辰年要素”も入れてみたかったので、龍も入れてみました。
世界観的に洋風にドラゴンでもいいかな~~とも思いましたが、特別感を出す為あえて外しつつ和風で合わせて龍にしています。

とのこと!
箸ではなくスプーンという時点で解像度ハンパねェ!…と驚きを隠しきれませんでした。

▼元ポスト▼
https://twitter.com/Studio_ToNEMO/status/1742393877863280893

▼うれさんのアカウント▼
https://twitter.com/Ure_881

前置きが長くなりましたが、今回の主題はズバリ!
「キャラクターデザイン」の成り立ちです!

新キャラクター公開に先駆け、エレナシンのデザインラフを徹底解剖していきますよ~!


エレナの成り立ち

第2回でもお見せしましたが、エレナは以前に前身が存在していました。
その為、大桐に根付いたイメージからの脱却に苦労した覚えがあります。

エレナの最初期案。
この時は服装よりも雰囲気決めに近かった。

元々考案していたエレナは性格が暗めだったのですが、刷新するにあたり「エネルギー溢れる子にしよう!」と決めていました。
なので、初めて目にした瞬間「コレだ!」と一発目から飛びついた覚えがあります。
現在と比べて細部は多少変わっていますが、基本骨子はこれで確立されました。

エレナの服装

服装のデザインはかなり難航しました。
というのも、「現実」と「可愛さ」の両立はかなり際どいバランスで成り立っていると感じたからです。
広義的にはSFファンタジーに属する本作ですが、ベースには現実があるので自由を利かせ過ぎない舵取りを重要視していました。

「可愛さ」に偏ると作り物感がどうしても出てしまうのでキャラクターの実在性に欠けてしまう。
逆に「現実」に偏ると、あまり目立たず地味になってしまう。

そして、それら二つの要素をギリギリ許容出来る中央値へ手繰り寄せるための綱引きがチームメンバー総出で行われたという経緯です(笑)

案A
ポンチョ型でずんぐりむっくりしててカワイイ。

こちらは案Aです。
着込んでいる感じにグッと来たのですが、エレナが背伸びして着る物として相応しいだろうか?という部分が主な論点になりました。
最終的にキャッチーではあるものの、
・シルエットとして不十分ではないか?
・子どもっぽさが強いのでは?
・一枚絵として見せる際、情報量は下にも分散させたい
 等の理由でお蔵入りしました。
(勿体ないのでどこかのタイミングで出せるチャンスはないかなぁ~…と考えていたりします)

案B
こちらを採用。
ブカブカさが解釈一致でした。

こちらは案Bです。
サイズが合ってないにも関わらず無理矢理着ている感が強く、「エレナが着そう」を軸に採用が決まりました。

スカートはフィッシュテールになっているのですが、前面のスカートはクリップで留めて釣り上げているのがポイント。
エレナは活発なタイプなので、長いスカートでは動き辛い……けど着たい!そこで暮らしの知恵(?)として誕生したスタイルです。
”らしさ”が詰まっている良いデザインにまとめられたと思います。

まとめ

エレナは服装に拘りがあるタイプで「オトナらしさ」を見た目だけでも出したい!という願望が前のめりに反映されています。
その代償として、山奥で暮らすには「毎日着るのが面倒」「通気性悪い」「動き辛い」の三拍子が揃っているので本人も苦心気味。
なので、夜はすぐに着心地の良い楽な寝巻に着替えるという(笑)

そういった感情の機微も服装差分含めて表現しているので、プレイの際は是非とも注目して頂ければと思います!

シンの成り立ち


最初期案
服装が今と全然違う!

シンのデザインはエレナで手こずった分、すんなりと進んでいきました。

少しキザで小生意気な17歳像をデザインに反映出来るように打ち合わせを重ねましたが、これが中々の手応えがありまして。
一見すると落ち着きのある主人公に見えますが……まぁ曲者です(笑)
こちらも一発目から理想的なデザインを提供して頂いたので即採用!

シンの服装

最終案

最終的にはこの形で収まりました。(端折り過ぎ!)
他案の画像がないのは、エレナみたく大部分で悩んでいたというよりも小物や装飾部分の細かい部分で悩んでいたからです。
全部同じじゃないですか!?(こ〇亀のワンシーン)となってしまうので……!!

最初は「シンプル過ぎるかも?」と考えていましたが、エレナとシンは端的にロマンチストVSリアリスト(VSダークライ)という構図なので、リアリストである彼が機能性を求めればこうもなろう……という流れで決めました。
比較的シンプルな分、エレナとの対比が作れたと思います。

まとめ

本作の主人公であるシンですが、彼は「記憶を失くしたと思ったら少女と老人に言いくるめられて山奥で暮らす事になった件」な人物なので心労が絶えません。
シンの主観で物語が進行していくので、服装を見られる機会は少ないと思いますが、上記で書いた通りの拘りを持って制作しました。

信念で凝り固まっている少女 / 信念を失くして絶望している少年がどの様にゲーム体験と物語を紡いでいくのか?
そして二人の行く末は―――。

再三に渡り書きますが、リリースの際は是非プレイして確かめて頂ければと思います!

おわりに

今回はキャラクターデザイン+キャラクター像に少し触れましたが、本作『在りし日のわたし達へ』は生活感に重きを置いており、週末世界における人々の営みにもスポットを当てて描いていくつもりです。

「あり得ない」を「あり得そう」にするのは非常に難しいですが、少しでもそう感じて頂けるようStusio To:NEMOはこれからも尽力していきます!

ちなみに……
話は変わりますが、1月末にはティザートレーラーをお披露目するつもりで現在進行中です!!

夜空を見つめるエレナ
PVで使用するスチルから抜粋

PVもまとまって来ているので、皆様にお見せするのが今から待ちきれません!
もし1月末に公開された際は、観て頂けると嬉しさのあまりに飛び跳ねます。

今回はここまでとなります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
次回更新をお楽しみに~~!

それでは良きゲームライフをお過ごしください!

在りし日のわたし達へ
2024年内リリース予定
ジャンル:ビジュアルノベル
価格:無料
プラットフォーム:PC

執筆者:大桐トウゴ

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