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子どもの頃、根っからの天の邪鬼だった自分には、2次元という概念が理解できなかった。

ノートに鉛筆で引いた線だって、その上を這っているアリから見れば、人間でいう、校庭に石灰の白線を引いたくらいの感じだろうか。

もっと小さなダニなどから見たら、足が引っかかるくらいの障害物くらいにはなりそうなものだ。

そう考えていくと、人間の視点でものごとを2次元、3次元、、、と、わりきって考えることがしっくりしなかった。

そしてこの感じは今でも抜けきらず、絵を描くときに、次元の問題がつきまとう。

人間のために描かれた絵は、やはり人間の身体を基準に次元を設定してるだろう。そこから、平面、立体、とか。

そこに、虫とか動物とか、神仏とか、巨人や小人とか、そういうものが見たり触れたりするのを前提に描いたりつくったりすれば、もっと自由な作品になるような気がする。


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