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絵を描く行為が自分にとってどんな感じで進んでいくか、明瞭に語れるようになりたい。芸術家の神秘の技とかそういうのではなく、できるだけ簡単な言葉で。

料理に例えたらどうだろうか?レシピがあって、そのレシピどおりに材料を選び、加工していくのが王道かもしれないが、自分の絵を描く感じはこれとはちょっと違う。

どちらかというと、スーパーで安く手に入った食材があったり、冷蔵庫の中にあまったものがあって、それを使おうとまず切ってみる。切りながら、これに合うものは何か?スープか?炒めものか?という問いを思い巡らし、なんとなく進む方向が見えてくる、といった感じだ。

カレーをつくろうと思って、カレーをつくるわけではなくて、じゃがいもと肉があるから切ってあわせてみて、他にも足して、味をつけていったら、カレーのようになってきた、が近い。

絵も、出だしから最後まで、実は想定どおりに進んでいくことはない。描いている途中から、大まかに方向が見えてきて、しかしそのつどそのつど、味つけは予定調和にはならない。


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