2022/2/23

自分が絵を描く動機について。

これはとても複合的なことだが、一つの断面を切り出して思い直してみると、記憶にとどめたいという願望がある。

これは、ある景色や現象を目の前にしたときに、とっさにシャッターをきるカメラマンの衝動に近いかもしれない。

ただし、絵画は極端にそのシャッタースピードがおそいので、絵を支持体に焼き付けるまでにいろいろと考えてしまうが、もっとシンプルに考えていいのかもしれない。

何か、心をグッとつかまれる経験をすると、その記憶を形にしてとどめておきたいと思う。そして、その射程が自分の身のまわりくらいだと個人的な物語を表現することになるし、もう少し広くなると、あるグループや、文化全体につながっていく。

つまり、絵を描く動機を純粋に拾い上げて制作をつづけていくなら、モチーフ自体は私的なものから拡張したものまで、あらゆるものを相手にすることが自然なのだ。





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