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【4】高校時代

新しい年度がスタートした。

進学される人、就職される人、社会が混乱に満ちた中で不安な一歩を踏み出したことと思います。

でも、希望や不安を抱きながら踏み出した日を忘れないでください。


いつかきっと、何かがあったときにこの日のことや気持ちがキミの背中を押してくれるはず。


おめでとうございます。


塾の講師なので、それっぽい話をひとつ。

高校生の時の話。


僕が通っていた高校は市内でも進学校と認識されていて、倍率は地域はもちろん、県全体でもトップクラスに高い学校だった。

いわゆる人気校です。

どうしてその学校を選んだかというと、家から近いから。

それが一番の理由だった。


他にももちろん、理由はあった。

・高い倍率の学校に合格したらチヤホヤされる

・制服がオシャレ

などなど。

なんて動機だ!


そんな理由だったので、進学校と言われているにも関わらず、高校卒業後は進学する意志が全くなかった。

東京に出てバンドでもやろうと本気で考えていた。

結局は大学に進学することになるのだけど、進学すると決めたのは3年生になる直前の春休み。

その大学に決めた理由は進学率が高かったというニュースを見て。

本当に今思ってもとんでもない理由で大学を決めたな。

しかも、国立大学だったし。


塾講師の仕事をしている今となっては、3年生になってから「国立大学に行きたいんです。就職率が高いから。」なんて理由で志望校を決められたら、オイオイ!となってしまうだろう。

自分のことなんか棚に上げて。


そんな感じなのに、3年生の春に大学進学を決意した僕はちゃんとそのときに決めた大学に合格しました。

そこには、全くサクセスストーリーにはならない、当たり前すぎて何も威張ることができない理由がある。

しかし、これを読んでくれている学生さんに一番伝えたいことはそれだ。


2年生の夏から受験生と言われる大学受験において、3年生から受験勉強を始めるなんてかなりの遅れをとっているだろうと思われるはずだ。

実際にもう少し早くから真面目に受験勉強に取り組んでいれば、もっと違う道があったと信じて止まない自分がいる。

ただ、受験勉強を本格的に始めてから1年で間に合ったのには2つの大きな理由がある。


ひとつは、ちゃんと勉強していたこと。

部活はしていなかったんだけど、部活してないくせに成績が悪いなとか思われたくなかったんだよね。これは完全に捨てきれないプライドだ。でも、それがあったから、とにかく定期考査では良い点をとってやろうと普段から勉強はしていた。

その日に学校でやったことの復習くらいだけど。


もうひとつは、ずっと塾に通っていたこと。

中学2年生の頃からかな。個人でやっている塾に高校卒業までお世話になった。高校でも続けていた理由は、高校の勉強はたいへんだろうから、誰かの力を借りないといけないと思ったから。

あとは、その塾から東京をはじめとする全国の有名大学への合格者がたくさんいたから。


この2つの選択があったから、進学する気もない奴が真面目に勉強をして、決して真剣に考えていなかった大学受験に挑むだけの学力を積んでおくことが出来たのだと思う。

何が言いたいかというと、やりたいことやなりたいものがなくても、勉強しておくことって大切だということ。その理由が将来のためだと考えると漠然としすぎていてモチベーションにつながらないと思うから、本当に定期考査などの目前にある現実のためでいい。


勉強しているときは考えないかもしれないけど、その努力はいつかきっと、将来につながるはずだから。


僕がそうだったように。

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