noteという街の歩き方

noteは街みたいだ。

実はnoteのアカウントを作ったのは昨年の12月、半年前である。つい最近まで、スキもフォローもせず、私は徹底して読者としての立場をつらぬいていた。読むだけでも満足だったが、意を決して初めての投稿をし、昨日ので10本目。読者としてnoteを利用していたときと、読者かつ「クリエイター」となった今とで、見える景色があきらかに変わった。

読者でしかなかったときの私にとってnoteは数あるニュースサイトやブログと似たような存在だったが、いまの私にはnoteが街のように見えている。
どのような街なのか紹介しよう。

note

街である。現実世界の街と違うのは、道を歩けばいたるところにパフォーマー(クリエイター)がいて多様なパフォーマンスを披露していることだ。道(カテゴリ)ごとに見られるパフォーマンスのジャンルは異なる。「マンガ」ストリートに行けば漫画を読めるし、「テクノロジー」ストリートに行けば技術的知見が手に入る。「おすすめ」広場ではnote街の各地から集められた選りすぐりのパフォーマンスを見ることができる。

投稿

パフォーマンス(投稿)の内容はさまざまだ。ビジネスや社会問題に関する論述もあれば、可愛いネコチャンの写真を披露してくれる人もいる。無料で見られるパフォーマンスもあれば有料のものもある。パフォーマンスには投げ銭ができる。

スキ

パフォーマーからは、自分のパフォーマンスを見てくれた読者の数(ダッシュボード:ビュー数)を知ることができるが、読者が満足してくれたか否かを知ることはできない。強い逆光で、人影は見えても表情は見えないのだ。その中で、パフォーマーから顔が見える距離まで近づきニコッと微笑んでくれる人が現れる。これが「スキ」だ。
初めてのスキをしてもらえたときのドキドキは忘れられそうにない。

コメント

「スキ」と同様、顔が見えない人々の中からパフォーマーに近づき、パフォーマンスに対する感想や意見、質問をしてくれる人がいる。スキよりも稀だが、会話が生まれるため、よりパフォーマーと読者との心の交流を感じることができる。
毎日素敵なエッセイを投稿している憧れのクリエイターさんからコメントいただけたときは、「クリエイターさんが本当に存在しているという実感」「私の文を読んでもらえた」「お話しできて嬉しい」という感情が押し寄せてしばらくフワフワしていた。

フォロー

note街には毎日膨大な数のパフォーマーが現れるため、パフォーマーを探して会いにいく(ユーザー名検索)などしないと特定のパフォーマーを追うことは難しい。「フォロー」機能はドラえもんの道具のようなもので、フォローしたパフォーマーのパフォーマンスを「トップ」ストリートに行けばいつでも見ることができるようになる。
(ただ、フォローしすぎると結局「トップ」が混雑してしまうため私はフォローボタンを押すのをいつもためらってしまう。でも「スキ」してくれた人の投稿を見たいので、過去のスキ通知をさかのぼってユーザートップから最新投稿を見る、というまだるっこしいことをしている。……ジレンマだ。)
私も昨日、初めてフォローしていただけて嬉しいやら少し緊張するやら、いや、やっぱり単純に嬉しい。ありがとうございます。

マガジン

パフォーマンスが集められる場所。居酒屋やカフェのように気楽な雑談が集まる場所もあれば、学会、アートギャラリーのような場所もある。人が多く集まる場所もあれば、ひっそりと存在する場所もある。
一昨日の私の投稿もマガジンに集めてもらった。投稿後すぐ、読者としてnoteを見ていた頃から知っている(何度か投稿を読んだことがある)方々から「スキ」がつき、数時間後にダッシュボードを見るとビュー数が普段より1ケタ多くて何事かと驚いた。「一般noteユーザーが集めるnoteマガジン」にピックアップしていただいていたのだ。

note街の道でパフォーマンスしていた私を見つけて、こっちでも見せてよ、と手を引いて連れて行ってくれた。そんなイメージだ。
たくさん人がいる社交場で遊ばせてもらったような感じ、楽しかったです。連れて行ってくださってありがとうございました。


以上が私から見えるnoteという街だ。

ここまで書いて、最近noteを街にたとえる似たような話を見たなぁとウンウン唸って、少し考えて思い出した。piece of cake CXO 深津貴之さんの投稿だ。
(似たような、というより、深津さんの記事を読み、無意識のうちに影響されて私のnoteのイメージが街になったのだ。たぶん。)

CXOからは都市国家に見えているのだ。やはり、一般市民と行政府では見える世界が違う。安心して遊べる都市国家を維持してくださり、ありがとうございます。

noteという街で、私は読者として、クリエイターとして、これからも楽しく過ごすつもりだ。note街に私が現れないときは、外の世界の他の場所(ここしばらく幼稚園や公園や動物園など子ども関連が主だけど)にいるか、たまる家事を横目に子どもの激しいグズりに付き合って家でグッタリ倒れているかなので、のんびりと帰りを待っていただけると幸いである。

♡を押すと小動物が出ます。