見出し画像

たしかに彼女は憧れの人だったはず

彼女は大阪難波で道に迷っていた。
ミユキさんと私は目配せをして彼女を迎えるために店を出た。
地階に着いたエレベーターから降りて、私たちがビルの外に出ると同時にあらわれた彼女。
その複雑な形状ゆえに夫さんにアイロンをかけてもらったという緑色のスカートをエレガントにはためかせ、満面の笑みで駆け寄ってきた。

不思議。とっても不思議。
くしゃっと笑いながら張りのある高めの声で話す彼女の隣に座りながらしみじみ思った。
変だなぁ。noteを書きはじめた頃は、たしかに憧れの人、手の届かない存在、と感じていたのに。横でちゃきちゃき話す、このシャキッと可愛い人はなんだ。友人としてめっちゃ好きなタイプだぞ。

サトウカエデ、私がnoteを書くきっかけとなった人。
元・憧れの人、現・友人。


11月17日日曜日。
ニュージーランドから一時帰国中のサトウカエデさんを囲む会 in 大阪に参加しました。
お店最寄りのなんばウォーク11番出口からめっちゃ遠いところ(27番出口)で遭難していたルミ姉を拾った私、そこに合流してくれたハネサエさんと娘さん。お店が入るビルの前に続々と集まってきたのは、ゆみっぺさん、クニ∞ミユキさん、ぽこねんさん、嘉晶さん、illyさん、仲高宏さんと息子さん。
みなさんとはnote酒場で一度お会いしていて「またお会いしましたね!」という感じ。(といいつつ、わたしは何をトチ狂ったかぽこねんさんに「初めまして」とご挨拶した。ぽこねんさんごめんなさい。ほんとうに……ごめんなさい……)

みなさん、私がnoteを書き始めてから知り合った方々。
お互いのnoteを読みあって、いつのまにか仲良くなっていた方々。

この会に遅刻してきた主役サトウカエデさんは、私にとって他のnoterさんとはちょっと位置付けが違う人だったのです。
上にも書いたように、私は彼女に強烈な憧れを持っていました。

noteに初めての投稿をする以前の半年間、私はnoteの「サイレント読者」でした。noteをひっそりと巡回し、スキをつけずにたくさんのnoteを読み漁っていたのです。(なぜスキをつけなかったかというと、乳幼児育児で心身ともに疲れ果て、とにかく徹底的に受動的でいたい気分だったからです。)

そんなときに出会ったサトウカエデさんの文章。
毎日投稿される美しい筆致で綴られる、育児を中心とした穏やかな日常。
みるみるうちにカエデワールドに引き込まれた私は、彼女の熱心な崇拝者となりました。そして毎日彼女のnoteを読むうちに自分でも書いてみたくなり、一念奮起してnoteを書き始めて今に至るのです。


はて……。私は彼女の「熱心な崇拝者」だったはず……。

なんか、いつのまにかその感覚、思い出せなくなっちゃったんだよね……。


自分もnoteを書くようになって、サトウカエデさん、カエちゃんも私のnoteを読むようになって。お互いに読んで読まれて。
カエデ会に参加した他のメンバーともnoteをお互い読んで読まれる関係で。
とてもフラットな感覚なのだ。
不思議なぐらい、自然に接することができる仲間たち。

同じ人間として日常をnoteに書き綴り、書いたものを読み合ううちに、お互いの日常がnoteを介して溶け合って、そうこうしているうちにものすごく昔からのお友達のような感覚になっていったのだろうか。

ハネサエさんの発言「noteは時間の流れが早いから」は言い得て妙。
私がnoteを書きはじめたのは今年の6月、Twitterをちゃんと使いはじめたのは7月中旬。みなさんと仲良くなったのはほんの数ヶ月前なのに、何年も何年も一緒にいるお友達のように感じる。リアルでは考えられない速さで親密になった。

そんな仲間と過ごす、ゆるーく、穏やかな時間。
note酒場では私が忙しくしていたせいで深く話せなかったみなさんとも、ゆったりお話ができた。
不思議なほどに心地いい。

(カエちゃんのオフ会レポを読んでもらえると、そのゆるーい雰囲気が伝わると思う。)

とにかくだ。
noteを書いていてよかった。
書いていなければ、この時間を知らないままの人生になるところだった。

サトウカエデ、私がnoteを書くきっかけとなった人。
元・憧れの人、現・友人。
会えて嬉しかった。これからもよろしくね。
(そして東京でもういっかい会えるね。)

♡を押すと小動物が出ます。